こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、松下幸之助さんの
『道をひらく』について紹介をしていきます!
『道をひらく』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
壁にぶつかったときの教訓について知ることができる1冊です。
本書をオススメしたい人
・挫折している人
・成長意欲がある人
・大ベストセラーが気になる人
本書の著者である松下幸之助さんは、Panasonicの創業者であり
次々と身近な電化製品を世に出した偉大な経営者としてだけでなく
松下政経塾を創設し、教育に力を注いできた方です。
ですが、決して順風満帆な人生ではなく
学歴もなければ、9歳で出稼ぎに出るほど貧乏な家庭で育ち
さらには病弱だったため、人よりも多くの苦労を経験しています。
しかし、そのような壁に何度も直面し乗り越えたからこそ
偉大な経営者として大成功を収めることができました。
本書はそんな松下幸之助さんの教えが凝縮されたエッセイ集であり
壁にぶつかったときをの教訓を知ることができる1冊です。
『道をひらく』のまとめ
素直な心で物事を見る
本書では「素直」という言葉がとても出てきます。
それくらい松下幸之助さんは「素直でありたい」と思っていました。
本書での素直とは「ありのまま物事を見る、受け取ること」という意味で
この素直になるということが、ものすごく難しいことです。
なぜなら私たちは物事を見るときに
何かしらのバイアスがかかっていて、素直になれないことが多いからです。
実際に多くの人は、自分の信じたいことしか信じませんし
プライドが高かったり、見栄を張ったり、間違いを認めたくないので
都合の悪い意見を聞かない場合が多いです。
ですが、素直であれば人から「こうしたらいいよ」「これがいいよ」と言われたときに
すぐに試してみようと思えるので、自分の視点だけでなく
周りの人々の多様な視点で物事を見たり試すことができるので
より早く改善策を見つけたり、うまくいかない原因がわかったりします。
実際に著者は「素直な心とは1つのことにとらわれずに
物事をあるがままに見ようとする心である」と言っています。
勿論、自分のダメな部分や情けない部分を見るのは怖いですが
仕事も人生も成長していくには、きつい現実を直視し素直に受け入れて
人の教えに素直に謙虚に耳を傾けることが大事になります。
すべては志を立てるところから始まる
どんなことでも、何かを成し遂げようとすれば
必ず何かしらの壁が立ちはだかります。
だからこそ壁で心が折れないために
著者はまず「志を立てること」が大事だと述べています。
志が弱いと少しのことで「もうやめよう」「無理」と諦めてしまうので
大事なのは揺らぐことのない志になります。
普通に生きていれば、揺るぎのない志を持てるものに出会うことは難しいからこそ
色々なことを知って、触れていくことが大切になります。
60%の見通しが立てば実行してみる
ほとんどの物事は実際にやってみないとどうなるか分かりません。
そのため著者は、60%の見通しと確信があれば
その判断を妥当と考えて実行することが大事といいます。
また、60%の見通しと確信が持てないのであれば
もう少し調べたり、別の方法を考えた方がいいということです。
ほぼ100%の確信がなければ行動しない人が多いですが
どこまで準備しても絶対に失敗しないということはありえませんし
むしろ検討し過ぎたことで、チャンスを逃す可能性もあります。
なので60%の確信があれば「えい!」と
思い切ってリスクを取って行動することが大事になります。
失敗より真剣でないことを恐れる
60%の確信が得られるならリスクを取って行動することが大事ですが
残りの40%は熱意や真剣さ、行動力で決まります。
そのため著者は「頭がいいとか、頭が悪いとかより
まず仕事に没頭できることが大事だ」と考えていました。
おそらく著者自身も学歴がないところから
真剣に物事に取り組んだ結果、上手くいったからです。
そして真剣になるためには、自分で自分のやっている仕事を
どう評価しているのかがポイントになります。
自分のやっていることが「正しい」「素晴らしい」と思えば、真剣になりやすいですし
逆に「アホらしい」「くだらない」と思えば、熱意など持てるはずがないです。
ですが没頭して熱意を持てる仕事がある人は少ないと思います。
なので、今やっている仕事で没頭できそうな部分を探したり
没頭できる仕事を探すために転職したりすることも大切です。
飛躍はいつも「なぜ?」から始まる
物事をうまくいくようにするためには
うまくいかなかったときに、その原因を正確に導き出すことが大事です。
なので失敗した時は、子供のように「なぜ?」と問いてみて
うまくいかなかった原因を掴むことが重要になります。
実際に子供は素直なので、わからないことがあれば
「空はなんで青いの?」「なんで1日は24時間なの?」などすぐに質問します。
そして考えて納得しなければ、どこまでも質問するので子供の成長は早いです。
ですが大人になるとプライドや人の目を気にして
「なぜ?」と聞けなくなり、疑問を疑問のままにしてしまいがちです。
ですが著者は、大人も同じように
いつも「なぜ?」と問わなければならないといいます。
「なぜこの商品は売れなかったのか?」「今日の調子が悪いのはなぜ?」と
自分に問うことで、原因を掴んで成長するができます。
逆に「なぜ?」と問うことなく、同じことをいくら繰り返しても
そこになんの成長がないといいます。
例えばメンタルが病んだ人が休職を経て回復して
なんの工夫もせずに復帰しても
全く同じように働けば、またメンタルを病む可能性が高いです。
そうならないためにも「自分がなぜうつ病になったのか?」と
下忍を自分なりに導き出す必要があります。
「上司と合わないから」「体が弱いから」など
1回で原因を導き出すにはいくつも可能性がありますが
何度も「なぜ?」と問いかけて、本質を導き出して
改善して挑戦することを繰り返すことが大事です。
頭ではなく身をもって知る
行動すると、五感を通じて物事をより深く詳細に理解できます。
例えば、折り紙で鶴を折ろうとしたときに
「三角におってから袋になる部分を正方形のように開いて折りたたむ」と言われても
初めて折る人にはいまいちピンときません。
なので実際に折り紙を使って手を動かして折ってみることで
「こういう感じか」「ここ細かいな」と実感して学ぶことができます。
なので学んだことを1つでも行動に移して
身をもって知り、工夫することが大切です。
視点を変えればいくつも道はある
進路、仕事、恋愛などあらゆることに共通しますが
人はピンチになると視野が狭くなって「こうなったら終わり」と考えがちになります。
そんな時は視野を広げて、実はいろんな道があると気づくことが
問題解決するのに大事だといいます。
著者は「富士山は西からでも東からでも登れる。
西の道が悪ければ東から登ればいいし、東が険しいなら西から登ればいい。
道はいくつもある。1つの道に執着すれば無理が出て行き詰まる。
深刻な顔をする前に視野を変えてみるのがいい」と言っています。
つまり何事も行き詰まったら、絶望する前に
「こうなったらこうしよう」「こっちの方法でやってみよう」と
広い視野で自由自在に進むことが重要だということです。
立てた志を変える必要はありませんが
そこに行き着くための道は1つではないので、ガンガン変えていいのです。
目の前の小さな欲に溺れない
世の中にある選択肢を大きく2つに分けると
目の前の小さな得を取る道と
長い目で見て大きな得を取る道に分かれていることが多いです。
そして大体の人は、目の前の小さな得を取りにいってしまいます。
例えば「今から1時間勉強するか、今すぐスマホをいじるか」や
「欲しいものと分割払いでくか、我慢してお金を貯めて買うか」などです。
実際に今すぐ1万円を貰うのと、1年後の1万5千円貰うのであれば
今すぐ1万円を貰うという選択を選びがちです。
これらはほんの些細な選択肢のように思えますが
目の前の徳を取り続けてきた人と将来の大きな得を取り続けてきた人とでは
人生に大きな差が生まれてしまいます。
動物であれば目の前に食べ物があればすぐに食べますが
人間は未来を見通す知性があるので、目の前の小さな得ではなく
長期的な目線で考えて大きな利益を選択することができます。
自分の本領を生かす
私たちはみんな異なった長所や短所があり
自分の長所をうまく生かさなければ大きな成果を出すことはできません。
運動脳力が高い人はアスリートを、スタイルがいい人はモデルを
ゲームが上手い人はプロゲーマーになるなど、本領を生かすことが大事になります。
実際に著者は「みんながみんな他人とは違う本領があり
それを精一杯それぞれの人が生かしてお互いに欠けた部分を補うことで
大きな調和が生まれて、みんなにとって大きな幸福が生み出される」といいます。
また各々が自分の本領を生かせば、
他人に対して劣等感を抱くことも減り、謙虚になれます。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
大ベストセラーである本書は何事においても
壁にぶつかったときの普遍的な乗り越え方について解説されていました。
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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