こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、伊藤羊一さんの
『1分で話せ 世界のトップが絶賛した
大事なことだけシンプルに伝える技術』を
紹介していきます!
『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』について
本書の概要
著者の伊藤羊一さんは
ヤフーアカデミア学長であり
グロービス講師でもあります。
そんな著者のプレゼン力を
あのソフトバンクの孫正義さんに
認められた実績もあります。
というのも著者は
孫さんが設立した経営者の学校である
「ソフトバンクアカデミア」で
プレゼンをし続けて
CEOコースで1位になった人です。
本書はそんな孫さんに認められた著者による
プレゼンの極意が、分かりやすくまとめられています。
本書をオススメしたい人
・プレゼンが苦手な人
・話が長くなってしまう人
・端的に物事を伝えたい人
本書はプレゼンの極意について
解説されていますが
それ以外にも同僚や上司、友人などに
物事を伝える時にも参考になる1冊です。
以下、公式サイトによる引用になります。
「話が長い、手短に話せ」と言われる方は少なくないでしょうが、
伊藤氏の考えは「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」というもの。
長いのは話がまとまっていない証拠でもあり、相手に伝わらない一番の原因。
そこで本書では、伝わる伝え方の「型」の部分だけでなく、
「結論の決め方」、「言い切れない」というメンタルの部分の話から、
1分で記憶に残す方法など、誰でもできる方法を紹介します。
引用元:1分で話せ
プレゼンだけでなく
日常生活においても使える
伝え方のテクニックも解説されています。
『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』の要約
相手を動かすことがプレゼンである
プレゼンの極意を学ぶ前に
本書では「そもそもプレゼントは何か?」を
知ることの重要性を説いています。
結論、プレゼンは
相手を行動させるためのものです。
いくら時間をかけて、いい資料を用意しても
結局自分の要望通りに
相手に行動してもらわないと
プレゼンの意味はないのです。
そのプレゼンの内容が、新企画の提案であれば
自分の要望通りの行動は
「相手に企画を採用してほしい」です。
しかも、プレゼンを受けている人は
話半分にしか聞いていないです。
人が話しているときに
「ランチどうしようかなー」とか
「眠いなー」とか思うことは多々あると思います。
このように聞き手が
話半分にしか聞いていない上で
行動にまで移してもらわないといけません。
そのために10分20分の話を
1分にまとめることが重要です。
1分でまとめられていない話は
結局何十分話しても伝わらないのです。
だからこそ「1分で話せ」であり
なおかつ、自分の資料より
プレゼンを聞く相手の方へ
意識を向けないといけないのです。
相手がどういう立場で
どういうことに興味があって
どう行動してもらいたいかを
ゴールのイメージを持つことが重要です。
このような下準備がないと
プレゼン資料を作れないですし
何を話したらいいかも分からないのです。
結論→根拠→具体例 の流れで話す
プレゼンでは
結論、根拠、具体例の順番で話すと
相手を行動させることができると
本書では解説されています。
このテクニックはシンプルでとても重要です。
まず「今日はガストに行きましょう」と
結論から先に話します。
次にその結論を
「なぜならメニューの種類が多いからです」などの
根拠で支えます。
そして
「ステーキやハンバーグだけでなく
パスタやサラダなど様々なメニューがあります」など
その根拠を支える具体例を提示します。
なぜこの話し方で
人が動かせるのかというと
この順番で話すことで
左脳と右脳を支配できるからです。
最初に結論を言うと
聞き手の頭では「なぜその結論か?」と
ロジカルな左脳が動きます。
そこで根拠を提示して、疑問を解消することで
左脳が支配されて理解してもらえます。
しかし人は理解しただけでは
なかなか行動できないです。
人を動かすなら
右脳の支配も必要になります。
最後に具体例を提示して
頭の中でイメージしてもらえば
聞き手の心が動くので
行動に移してもらえるようになります。
話が上手い中田敦彦さんや
ひろゆきさんなどは
よく聞くと「結論→根拠→具体例」の
ルールに沿って話していることが多いです。
イメージを浮かばせるには
プレゼンで人を動かしたいなら
ロジカルな説明だけでなく
具体例を提示して
イメージに働きかけることが重要です。
そして、相手の想像を膨らませて
イメージを働かせるテクニックがあります。
それは「想像してみてください」と言うことです。
この一言だけで
相手の右脳が刺激されて、想像が膨らんでいきます。
例えば
「年間の売り上げはこれくらいです」と
ロジカルに説明しても
ハンバーグの美味しさは説明できません。
そこで
「想像してみてください。空腹でガストに入った時を」と
聞き手のイメージに語りかけてみるのです。
すると
「空腹の時に、熱々の鉄板で出てきた
ハンバーグを楽しく食べた経験」などを
想像してしまうのです。
このように「想像してみてください」の一言で
聞き手が自分の記憶から
勝手に想像してくれるのです。
聞き手にイメージを
想像してもらうことで
話し手が伝えていること以上に
説得力を持たせることができます。
自分の中に「リトルホンダ」を持つ
「リトルホンダ」とは
サッカーの本田圭佑選手が
ACミラン入団時の記者会見で残した
有名なメッセージです。
この「リトルホンダを持つ」とは
自分自身を客観的に見れる
心の中の自分を持つことです。
これがプレゼンにおいて
非常に重要なのです。
「リトルホンダ」を持つことで
プレゼンしている自分を
聞き手側に立ってみて
・自分はどう見えているか
・聞き手に伝わっているか
などをチェックして、修正していきます。
これは難しいですし、場数を踏まないと
プレゼン中に冷静に自分を
客観視する余裕はありません。
そこで誰でも「リトルホンダ」を持てる
簡単な方法があります。
それは、プレゼンを行う前に会場に早く入って
これからプレゼンする自分の姿を想像するのです。
イメージトレーニングのようなもので
プレゼン中でも客観的な視点を持ちやすくなります。
それと、実際にプレゼンをしている
自分を動画に撮って後で見てみることもオススメです。
プレゼン中の仕草や
話し方などがガッツリ分かります。
中学生でもわかる言葉を使う
プレゼンで
「アサイン」や「エビデンス」など
カッコつけて難しい言葉を使う人がいます。
一見すごい話をしてそうですが
相手に伝わらないことも多く
その分伝わらなければ、全く意味がないです。
プレゼンでは
中学生でも理解できる言葉で話すことが重要です。
「ビジネスマンなら
難しい言葉も伝わるんじゃ?」と
感じてしまうかもしれません。
確かに、聞き手全員が
普段から使っている言葉であれば
難しい言葉を使っても問題ないです。
しかし「中学生でも理解できる言葉」を
使っておけば、確実に伝わります。
分からない言葉が2つ以上出ると
聞き手は、それ以上話を聞く気が無くなります。
ニュース番組でも
視聴者がチャンネルを変えないよう
中学生でも理解できる言葉が使われています。
なのでプレゼンでも同様で
なるべく誰でも理解しやすい言葉を選ぶべきです。
「メリノウールを使った素材」より
「選りすぐった高級素材」の方が
聞き手の頭に入って行きやすいです。
本当に頭のいい人は
誰もが分かりやすいように話すのです。
「超一言」を使う
頑張って手応えのあるプレゼンをしても
後日、聞き手が話を
覚えていないこともあります。
人は相手の話を80%聞いていないだけでなく
聞いた話でも覚えていないのです。
忘れられないためにも
その一言でプレゼン全体を
表現できるようなキーワードである
「超一言」を使うことが大切です。
例えば、著者の伊藤羊一さんは
「商品の納期が明快なサービス」を
「キチリクルン」という
キーワードで表現してプレゼンをしました。
こうすることで
プレゼンのテーマが一言で覚えられ
聞き手の記憶に残るようになります。
キャッチーなキーワードがあると
印象に残る感じがしますし
実際に伊藤さんは、このプレゼンの後に
「キチリクルン良かったよ」と話しかけられました。
しかも、このプレゼンから
何年も経過した今でも
この場に居た聞き手の人は
プレゼンの内容を覚えてくれているのです。
それだけ「超一言」が
プレゼンにつかみ所を持たせてくれます。
この「超一言」には絶大な効果があるので
自分のプレゼンでも「超一言」になりそうな
キーワードを探すことも推奨されています。
聞き取りやすい声で話す
話し方のテクニックを身につけても
聞き手に声を聞き取ってもらえなければ
話は伝わりません。
声が聞き取れない理由は
単純に声が小さい
早口すぎて聞き取れないなど
さまざまあります。
聞き手は、小さい声や早口の人に対して
「自信がない」という印象を持ちます。
そうするとプレゼンでの
説得力が失ってしまいます。
聞き取りやすい声を出すには
声を大きくするだけで、7割ほど解消します。
むやみに声を張り上げるのではなく
自分から1番遠い人へ「声」というボールを
届けるイメージで話すことです。
そして、声のトーンも重要です。
社会の授業が頭に入らなくて
眠くなってしまうのは
先生の話すトーンが一定だからです。
言葉にイメージを持てば、トーンは自然に変わります。
ひとつずつの言葉に意味を込めると
聞き取りやすい声に近付きます。
プレゼンの前に根回しをしておく
ここまでプレゼン中のテクニックを
紹介しましたが
プレゼンの前に根回しをすることも
重要であると解説されています。
社内のプレゼンであれば、事前に
「今度の会議でこんなことを話そうと思ってます」と
軽いあいさつをしておいて
あらかじめ相手の理解を
進めておくメリットは大きいです。
事前に理解してもらえるだけでなく
プレゼン前に挨拶をされると
聞き手側は「信頼されているのかな?」と感じて
よりいっそう伝わりやすくなります。
社外の人に向けてプレゼンをする際は
プレゼン前に、聞き手とできるだけ会話して
距離を縮めておくことも推奨されています。
さらにプレゼン後のフォローも
必要であればすべきです。
プレゼン中の手応えがなくて
聞き手が行動に移すか微妙な時は
「詳細は改めてご説明します」と伝え
追い打ちをかけるといいです。
プレゼンだけで、人を動かせることに
越したことはないですが
大事なのは
「相手が動くためにできることを全てやる」ことです。
あのスティーブ・ジョブズもプレゼン前には
滅茶苦茶細かい箇所までこだわり、
リハーサルもかなり繰り返していました。
それだけ人を動かすプレゼンをするのは
難しいことですので
プレゼン前にできることは全てやるべきです。
よって、根回しやプレゼン後のフォローは
やるに越したことはないのです。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
プレゼンは人を動かすための手段であり
人を動かすプレゼンには
いろんなテクニックがあることが
本書から学べました。
また、そのテクニックは
日常生活で 使えるものも多く
端的に伝えたいことを
伝えられるものばかりでした。
本書が気になる方は
是非手に取ってみてください!
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