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『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』の要約

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、金間大介さんの

『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』

について、紹介をしていきます!

 

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『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

令和時代の若者心理

を教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・今の若者の特徴を知りたい人

・若者心理の驚くべき実像を知りたい人

・意外な若者の特徴を知りたい人

 

本書のタイトルになっている

「いい子症候群」とは

著者が現代の若者の特徴に対して

命名したフレーズです。

 

ほめられたくない・目立ちたくない

埋もれていたい・安定がいい・自信がないなど

今の若者のイメージと比べると

意外な特徴がたくさんあります。

 

職場に後輩が入社した際に

今の若者が抱える

複雑で微妙な心理を知っておかないと

上手くコミュニケーションが

取れない可能性があります。

 

本書では「いい子症候群」の

若者たちの心理が理解できる1冊です。

 

『先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち』のまとめ

目立ちたくない

今の若者は目立つことを

極端に嫌がります。

 

日本人なら目立つことを

好まない人が多いですが

今の若者の嫌がるレベルは違います。

 

それを表すエピソードとして

大学の1限の出席率の話があります。

 

1限の講義と聞けば

朝早いし、眠いので嫌だと思います。

 

ですが本書によると

今の大学生は1限の講義でも

極端に出席率が悪くなりません。

 

著者の見解によれば、今の学生は

「目立ちたくないから」

1限の講義にも普通に出席します。

 

1限は朝早くてダルいという理由で

欠席してしまうと

周りはちゃんと出席しているので

目立ってしまいます。

 

そして自分がいないときに

友達の間で自分の話題が

出ているんじゃないかと不安になります。

 

目立つくらいなら

1限の講義でも難なく出席する。

今の若者は、そこまでして

徹底的に目立たないようにしています。

 

競争が嫌い

今の若者は

競争がとても嫌いです。

 

例えば会社では

社員のモチベーションを上げるために

「社内表彰」制度があったりします。

 

管理職サイドはこの制度によって

社員同士の競争意識が芽生えて

社内が活性化することを狙っています。

 

しかし、今の若者はそんなことで

モチベーションは上がりません。

 

むしろ「会社になっか操作されてる気がする」

と感じて冷めてしまいます。

 

実際に著者の研究結果によると

表彰を受けた人でさえ

長期的にはモチベーションは

上がらずに下がる可能性がありました。

 

今の若者は目立つことを

極端に嫌うことから

自分にスポットが当たる

「なんとか賞」みたいなものは

1ミリも欲しくないのです。

 

競争のような要素が見えた時点で

近づかないようにします。

 

もし強制的に参加させられても

そこで全力は出さずに

周りをじっくり観察して

絶妙に平均点を狙いにいきます。

 

絶対に浮きたくない

目立ちたくない若者が

最も恐れていることが「浮くこと」です。

 

今の若者にとっての

最大の恐怖イベントは「自己紹介」です。

 

新しいコミュニティに入った時

必ず行うものだけに

ここで浮いてしまえば

今後の自分の立場が危なくなります。

 

自己紹介でまず大切になるのは

絶対に順番が最初にならないことです。

ベストは真ん中から後半くらいです。

 

1番初めの人が

「名前・出身地・学生時代の部活」

の3つの内容を話したら

それ以降の人も

この内容に沿った自己紹介をします。

 

他の人とは違う内容の

自己紹介をすることはないです。

 

これくらい今の若者は

細心の注意を払いながら

周りから浮く可能性を消しています。

 

地方公務員になりたい

今の若者たちが

1番憧れている職業は地方公務員です。

 

まず公務員のいいところは

あまり競争にさらされないことです。

 

民間企業ほどの出世争いはなく

基本的に昇進は

年功序列がベースになっています。

 

営業成績で同期と争うことも

ほとんどないので

大嫌いな競争をせずに

心穏やかに働けます。

 

さらに地方自治体では

中央官庁が決めたことの

実務を担当することも多いです。

 

自分で決めることが

苦手な若者にとってみれば

地方公務員は

「言われたことをやればいい」

というイメージがあることも

人気の要因となっています。

 

あとはなんと言っても

公務員は安定しています。

 

仕事がなくなったり

クビになったりなるのは

余程のことがない限りないです。

 

そして公務員は

働き方の安定も魅力です。

 

公務員には

「がむしゃらに働かなくても大丈夫」

というイメージがあります。

 

なのでメンタル的に

安定して仕事ができそうなのも

今の若者にとって

人気が高い理由の1つです。

 

指示への対応は抜群

今の若者には

積極性が少なく見えますが

明確な指示に対する

レスポンスはめちゃくちゃいいです。

 

例えば上司が

「報告書を作ってほしい

作り方はこの資料を参考にしてみて」と

指示したとします。

 

すると、多くの若者は

与えられた仕事に対して

高いモチベーションで取り組みます。

 

本書によると、これは

「自分に仕事を任せてもらった」という

一種の承認欲求が満たされるからです。

 

ここで大事なのは

指示が明確であることです。

 

詳細がまとまっている資料などがあれば

若者はそれを大いに参考にしながら

一生懸命仕事に取り組みます。

 

一方で「いい感じにまとめといて」のような

曖昧な指示をされると

逆にモチベーションは下がります。

 

今の若者に対しては

指示は具体的なほどいいです。

 

自信がない

これまでの若者の特徴の

根っこにあるのが「自信のなさ」です。

 

自分には能力がないと

思い込んでいるので

目立たないようにして

その能力の低さがバレないようにします。

 

どうせ勝てないから

競争にも参加しないのです。

 

さらに自分にいい意見を

出せるわけないと思うので

積極的に提案もしません。

 

ですが一方で、今の若者は

「社会貢献がしたい」という気持ちが強いです。

 

自分の個性を活かして

人から感謝されるような

仕事を望んでいます。

 

だからこそ、明確な指示があれば

とことん頑張ります。

 

このように今の若者は

「自信はないけど社会貢献はしたい」

という複雑な心理を抱えています。

 

勉強して知識をつける

本書では、いい子症候群を

脱却するための方法も書かれています。

 

それは、やりたいことを見つけて

それを実現するために勉強することです。

 

若者たちの特徴の根っこは

自信がないことです。

 

そこで、自信をつけるために

たくさん勉強して

知識を身につけていきます。

 

自分の成長が実感できると

少しずつ自信がついてきます。

 

本書では、人生の進路を

決めるときに考える要素として

「コト」「ヒト」「場所」の

3つが挙げられています。

 

もしやりたいことが見つからないなら

一緒に働きたい人や

働きたい場所で考えます。

 

そう考えた上で

自分の理想と未来が見えたら

それを実現するために

どんな勉強が必要かを考えます。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

今の若者たちの特徴について

細かく解説されていました。

 

今の若者全員が

本書で挙げられているような

特徴を持っているわけではないです。

 

あくまでも

このような特徴を持った人が多い

という認識ですが

それでも十分参考になる1冊でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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