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『漫才過剰考察』についてのまとめ

エッセイ

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、令和ロマン 髙比良くるまさんの

『漫才過剰考察』について紹介をしていきます!

 

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『漫才過剰考察』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

M-1チャンピオンによるM-1と漫才についての完全考察本です。

 

本書をオススメしたい人

・漫才やお笑いが好きな人

・エンタメや文化の背景を考察したい人

・創作や表現に興味がある人

 

本書は、M-1や寄席を切り口に漫才を深く掘り下げた1冊です。

 

特に2015年から2023年までのM-1グランプリを軸に、

漫才の進化、審査基準の変化、そして観客の期待や目線の変化を緻密に分析しています。

 

著者自身が現役漫才師であり、2023年M-1グランプリのチャンピオンであることから

M-1の舞台裏や挑戦のプレッシャー、ネタ作りの試行錯誤をリアルに解説しています。

 

また、漫才が時代背景や社会の空気を反映し、

東西の文化や地域性がどのように影響しているかも考察されています。

 

さらに霜降り明星の粗品さんの対談では、

現役漫才師同士が未来の漫才や笑いの可能性について語られています。

 

漫才を「観客との感情の共有ツール」と位置づけた本書は、

笑いの背後にある深いテーマを浮き彫りにし、

漫才を新しい視点で楽しむきっかけを与えてくれるお笑いファン必読の1冊です。

 

『漫才過剰考察』の概要

漫才の過去・現在・未来を徹底分析

本作は、漫才を多角的な視点から分析した画期的な1冊です。

 

特にM-1グランプリをテーマに、

2015年から2023年までの大会を軸に漫才の進化や時代背景を掘り下げています。

 

著者自身が現役の漫才師であることや

M-1グランプリにのチャンピオンである経験を活かし、

M-1グランプリに挑戦した経験や、舞台裏での葛藤、練習の試行錯誤を赤裸々に語られています。

 

M-1グランプリの変遷と評価基準の変化

まず、各年の大会で評価された漫才のスタイルやトレンドを、

具体的な事例とともに分析しています。

 

たとえば、2018年の霜降り明星が示した「高速テンポ漫才」や、

和牛が得意とする「情緒的なストーリー漫才」が

どのように観客や審査員に受け入れられたかが解説されています。

 

社会と漫才の関係性

次に漫才がどのように時代背景を反映してきたかを深く掘り下げています。

 

SNSが普及した時代における観客の反応の変化や、

若い世代が求める笑いの形がどう変化したかもテーマに含まれています。

 

東西南北のお笑い文化の違い

また、関西を中心に育まれた漫才文化と、関東のお笑いの違いを解説し、

さらに南北のお笑いの特徴も解説されています。

 

地方によっての笑いの特徴や影響についても過程を示しています。

 

そしてこれらの違いがネタづくりだけでなく

お客さんへの届き方の違いも解説されています。

 

霜降り明星・粗品氏との対談

本書のハイライトともいえる対談では、

漫才の未来や、漫才師としての哲学が語られています。

 

お互いのM-1でのエピソードやネタ作りの方法など

現役の漫才師二人が漫才について深く語り合っています。

 

『漫才過剰考察』の感想

漫才愛と分析の深みが生む新たな視点

本書を読んでまず感じたのは、著者の漫才に対する真摯な姿勢と愛情です。

 

本書は単なる漫才論やM-1批評にとどまらず、

現役の漫才師としての視点から、舞台裏のリアルや、笑いの構造に迫っています。

 

まず繰り返し強調されているのは、

M-1グランプリが漫才師にとっての「試金石」であり、進化の場であるという点です。

 

特に興味深いのは、M-1が「観客の好み」だけでなく

「時代の空気感」を反映する舞台であるという指摘です。

 

たとえば、霜降り明星のように新しいリズム感を持つ漫才が優勝した年や

錦鯉のように懐かしいスタイルで共感を呼んだ年が、

時代や社会の空気感の違いを象徴しています。

 

現役の芸人ならではの視点が、読み手にリアリティを感じさせており

M-1に挑むプレッシャーや、ネタ作りの過程、

舞台での緊張感といった要素が赤裸々に描かれており、

漫才が「ただ笑わせるためだけのものではない」ということが伝わります。

 

また、霜降り明星の粗品との対談では、

これからの漫才がどの方向に進化していくかが議論されています。

 

「観客の感性が多様化する中で、漫才がいかにその期待に応えていくか」というテーマは、

現代のエンターテインメント全般に通じる示唆を与えます。

 

そして本書を読むと、漫才というジャンルが持つ哲学的な深さに気づかされます。

 

「何が笑いを生むのか」「どうすれば人の心を動かすことができるのか」といった問いに対する

著者のの答えは、あらゆる表現者やコミュニケーターにとって価値のあるものです。

 

特に漫才を「観客とつながるためのツール」として考えている点は

お笑いを単なる娯楽ではなく、観客と共に時間を共有し、感情を交換する手段だという主張であり

漫才というエンターテインメントを超えた視点を提供してくれます。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

漫才への深すぎる考察が解説された本書は

お笑いファンにはたまらない1冊でした!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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