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『世界一流エンジニアの思考法』の要約について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、牛尾 剛さんの

『世界一流エンジニアの思考法』について紹介をしていきます!

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『世界一流エンジニアの思考法』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

仕事のパフォーマンスを上げる方法を教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・仕事のパフォーマンスを上げたい人

・世界一流のエンジニアの思考を知りたい人

・生産性を上げたい人

 

本書の著者である牛尾剛さんは

元々人をまとめたり、指導するのが得意で

コンサルティングや講演、マネジメントなどをしていました。

 

逆にプログラマーの才能はなく

ご自身でも「エンジニアとしては三流」だと本書でも述べられています。

 

著者は44歳のときにマイクロソフトに転職し

クラウドサービスの開発チームの一員となりますが

まず驚いたのは、周りのメンバーの圧倒的な生産性の高さでした。

 

 とにかくチーム全員の生産性が異常に高く、仕事にルールは存在せず

全員が自分の頭で考えて判断、行動する自由な体制でした。

 

なんとか粘り強く一緒に仕事をしていくうちに

著者は2つのことに気付きました。

 

それは「一流の人たちも所詮は同じ人間であること」

「一流の人たちが日常的に行なっている

習慣や思考法が高い生産性を作っている」ということでした。

 

そこで著者はそんな同僚たちの思考法を

注意深く真似たり、観察することで

徐々に自分自身もスキルアップしていき

今ではアメリカで世界最高峰のチームの一員として活躍されています。

 

本書では、そんな著者の経験に基づいた

マイクロソフトにいる一流のエンジニアたちの

思考法が多数解説されています。

 

『世界一流エンジニアの思考法』のまとめ

より少ない時間で価値を最大化する

これは「少ない努力と時間で大きな結果を出そう」というマインドセットです。

 

要は、無駄なことや大して成果の出ないことに

時間や努力を費やしても、生産性は高くならないということです。

 

実際にマイクロソフトのチームメンバーは

みんな成果の少ない仕事を省いて

費やした時間や努力よりも、大きなインパクトのある仕事に集中しています。

 

そのため常に仕事に優先順位をつけて

「大事な1つに集中して、それ以外はやらない」という行動が多く見られます。

 

有名な2:8の法則という、全顧客のうち20%にあたる優良顧客が

売上の80%を占めているという法則があります。

 

著者はこれと同じように、仕事も20%の重要な仕事が

80%の大きな価値を生み出しているといいます。

 

生産性が高いのは、数を多くこなしているからでもなく

長時間労働をしているからでもなく

価値が高いものだけをやり、それ以外はやらないという取捨選択をしているからです。

 

手を動かす前にまず情報を集めて仮説を立てる

闇雲に手を動かしていても、時間が無駄に過ぎ去ることは多いです。

 

実際に著者はある日、作っていたプログラムにエラーが出たときに

「ここが問題かもしれない」「あそこの不具合だろうか」と

もぐら叩きのように、あれこれと手を打って時間を消耗していました。

 

ですがなかなか解決できなかったので

同僚のポールに相談してみたところ

ポールは手を動かさずに、最初の1つのエラーだけを見て

「このログが出ているということは、

自分の憶測では、内部でこれが起こっていて・・」と独り言をいいながら

少し手を動かしただけで、サクッとエラーを解決させました。

 

このように問題に取り組むときに大事なのは

いきなり手を動かすのではなく、事実を1つ見つけて

「多分こういうことが起きているのでは?」と仮説を立てて

その仮説を検証するというアプローチが合理的ということです。

 

プログラミングの世界では、

できるプログラマーとそうでないプログラマーの差は25倍あると言われており

それは手を動かす速さではなく

情報を集めて、仮説を立てる過程に差があるということです。

 

これはどの仕事も同じで

営業でも「この業種のお客様に必要なものはこれかな?」といった仮説を立ててから

実際に商談や提案をすることが多いです。

 

逆にただ自分が売りたいものや感覚に頼っていると

お客様に必要とされず、なかなか受注に繋がりません。

 

このように問題を解決する際に大事なのは

まず事実を1つ見つけて、いくつかの仮説を立てて

その仮説を証明するため手を動かすという

一連の行動をとることが鉄則だということです。

 

1日4時間は1つのことだけに集中する

同時に2つ以上の作業をこなすマルチタスクは

脳にストレスを与え、集中力の低下や物忘れの原因になります。

 

実際にミシガン大学の研究で、マルチタスクをする人たちは

作業をひとつずつこなすグループよりも

生産性が40%も下がり、ミスが増えることが分かっています。

 

著者が所属しているマイクロソフトのチーム内でも

大きな成果を出している人ですら

1日4時間はチャットやメールを閉じて

自分の作業だけに集中するという方法をとっています。

 

人間が生産的なことができる時間は、1日に4時間ほどが限界です。

 

だからこそ、その貴重な4時間は本当に成果を出したいことに集中して

スマホ、チャット、SNSから邪魔されないように工夫することが大切です。

 

実際に著者がそのやり方を真似してみると

驚くほどにパフォーマンスが上がったといいます。

 

わからないときはエキスパートに頼る

その分野で自分よりも詳しい人からの情報は、

ほとんど間違いがなく、自分で問題を解決するよりも

専門家に聞いた方が圧倒的に時間の節約になります。

 

実際に著者はマイクロソフトのマネージャーから

「知らないことで2時間以上作業が止まっているのなら、

誰かに質問するなり相談するなりして、

他の仕事をやっておく方が断然生産性が高いよ」と言われました。

 

実際にその通りにやってみたところ

エキスパートな同僚がアドバイスにより、サクッと問題が解決しました。

 

そして面白いことに、総じてイケてる技術者の人ほど

知らないことは知らないと素直に告白して、気軽に質問をしてくるといいます。

 

調べればすぐに分かることを質問するのは良くないですが

調べてもすぐに分からないことは、専門家に頼った方がいいです。

 

とにかくパフォーマンスを上げるときは

いかに無駄なことをしないかに尽きます。

 

また人に質問したら、返答が返ってくるまでは

他の作業をしておくといいとのことです。

 

理解力を高めるために学んだことをブログに書く

学んだこと、新しく知ったこと、

同僚から教えてもらったことを忘れてしまっては

いつまで経っても生産性は上がりません。

 

そのため、生産性を最大化するためには

理解したことを記憶する工夫が大事になります。

 

その訓練としてもっとも良いのが

学んだことを人に説明可能なレベルで噛み砕いて、ブログに書くことです。

 

本書では「誰かにそらで教えられる」ということが

物事を理解したということであり

「理解が十分でないまま手を動かして努力しても

空回りになるだけで身につかない」と述べています。

 

そして物事をしっかりと理解できれば、それを応用として使うことができます。

 

またブログを書くことで「人に伝えるにはどう書けばいいか?」と

考えるきっかけにもなりますし

書く過程で理解力が深まり、記憶に定着しやすくなります。

 

このように自分が今、真剣に取り組んでいて

結果を出したいことがあるのであれば

階段を一段ずつ登っていくように

新しく理解したことを、ブログに書いて公開することがオススメです。

 

検討するより、早く失敗する

スピードが命とされるITビジネスの世界では

製品開発に時間をかけ過ぎると

競合他社が先に同じような製品を出してしまい

競争に負けてしまう可能性があります。

 

そのためマイクロソフトでは、社内で成功しようがしまいが

仮説を立てたらまずはやってみて

早くフィードバックを得て、修正していくという

「Fail Fast 早く失敗する」という考え方が浸透しています。

 

成功するには失敗しなければいけないというのは

頭では分かっていても、行動に移すのは難しいです。

 

実際に著者もこのようなことを、頭でわかっているつもりでしたが

実際に現地で働いてみると、想像の範囲をはるかに超えていました。

 

なぜならマイクロソフトでは、社内で失敗や間違いをしたときに

誰かから怒られることが皆無だったからでした。

 

むしろ失敗に気づいた後に本社に本社へ報告すると

「フィードバックありがとう!」と大変感謝されるそうです。

 

失敗したときに怒られてしまうと

人はリスクを恐れて奥手になり、挑戦しなくなります。

 

つまり、失敗の報告は失敗する方法が分かったことなので

感謝することが大切なことであり

起こったり、批判するのは間違いということです。

 

自分の意見を言うときは、前置きをする

話し合いで相手と自分の意見が違うと

どうしても自分を否定されているように感じ、角が立つことがあります。

 

しかしプライベートはともかく仕事の時は

人と違ったとしても、自分の本音をぶつけないと

良い仕事ができなくなってしまいます。

 

そのためマイクロソフトのチーム内では

会議や相談などで、他と異なる意見を自分が言うときに

頻繁に「In my opinion」と言うフレーズが出ます。

 

これは「自分の意見では」とか

「自分の意見を述べさせてもらいますね」という意味になります。

 

ポイントは相手を否定しないことと

相手のアイデアを否定しないことであり

自分の考えとして意見を言うことになります。

 

著者自身も以前は、意見交換をすると心がつらくなっていましたが

この方法では意見交換が楽しく、有意義なものと感じるようになりました。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

他にも、生産性を上げる考えや行動について

たくさん解説されていました!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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