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『彼女がそれも愛と呼ぶなら』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、一木 けいさんの

『彼女がそれも愛と呼ぶなら』について紹介をしていきます!

 

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『彼女がそれも愛と呼ぶなら』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

変わった恋愛観を持つ女性をはじめ、多種多様な恋愛観が描かれた物語です。

 

本書をオススメしたい人

・人付き合いに悩む人

・恋愛観に興味がある人

・一木けいさんが好きな人

 

高校生になったばかりの千夏には、周りに言えない秘密があります。

 

それは、父親はいないものの結婚していない母親の伊麻と

伊麻の恋人3人と一緒に暮らしていることです。

 

美容オタクでバイセクシャルである亜夫、

落ち着いているイタリアンシェフの到、

最近新しく家に来た知的な大学院生の氷雨。

 

父親ではない3人ですが、千夏にとっては自分を守ってくれる保護者であり

大事な家族ですが、複雑すぎる家族構成を誰にも打ち明けられずにいます。

 

そんな自分を守るために、高校でもできるだけ目立たないように気を付けていましたが

クラスで1番の人気者である太呂から好きだと言われます。

 

一方で、伊麻と同級生だった絹香は

モラハラ気味の夫に追い詰められていました。

 

冷え切った家庭に疲弊していたころ伊麻と再会し、

彼女の型破りな事情に驚くも、生き生きした伊麻に影響を受けていきます。

 

恋はするが嫉妬はしないという伊麻と

彼女を取り巻く人々の恋愛についての物語です。

 

『彼女がそれも愛と呼ぶなら』のあらすじ

あらすじの概要

ママには三人の恋人がいる――。

ママの愛を、世間は「過ち」と呼ぶのかもしれない。

正解がないから――恋は楽しいのか、つらいのか? 心揺さぶる長編恋愛小説。

高校生の千夏には秘密がある。それは、家に父親はいないのに、母親の伊麻とその3人の恋人たちと暮らしていること。美容オタクでバイセクシャルの亜夫、イタリアンのシェフでいつも落ち着いている到、そして、最近新しく家にやって来た博識な大学院生・氷雨。千夏は三人のことが大好きだけど、複雑な家庭事情を友人にも明かせずにいた。そんな秘密を持つから教室でも目立たないようにしていたのに、ある日クラスで一番の人気者から告白されて――。同じ頃、伊麻は高校時代の友人絹香と再会していた。子供を産んでも恋愛を楽しむ伊麻の姿を見て、絹香はある決心を固める。

彼女がそれも愛と呼ぶならより 

 

同じ家で3人の恋人と同居するイラストレーターの伊麻

冷め切った家庭で夫と娘の世話をしながら孤独を募らす絹香

クラスの人気者から告白されて付き合い始めた伊麻の娘の千夏。

 

3人それぞれが「愛」の形を模索しており

伊麻は相手に執着しない自由恋愛をしています。

 

千夏は恋人からタチの悪い性的暴力を受けていることを

誰にも相談できずに抱え込んでいます。

 

絹香は、夫と夫婦関係が冷め切っており

子どもを産んでからも恋愛を楽しんでいる伊麻から刺激を受けます。

 

『彼女がそれも愛と呼ぶなら』の感想

色々な恋愛があることを感じる物語

本作は、3人の恋人と同居する伊麻を中心に

3人の女性の恋愛が描かれており、恋愛観について考えてしまう作品です。

 

もちろん、普通に生きていれば3人の恋人と同居するという

あり得ない設定ではありますが、妙にリアルであっという間に物語に惹き込まれます。

 

自由な恋愛をするのもよし、冷め切った恋愛を回復するのもよし

偽った「愛」から逃げるのもよし、色々な恋愛があるなと思いました。

 

ただ、恋愛をあまり経験してこなかった人たちは

「これが普通なのかな?」と思い込んで

千夏のような苦しい思いをする人は多いのではないかなと思いました。

 

また、絹香のように家庭がありそう簡単に別れられない状況で

不倫に走る人もいれば、妥協する人もいれば、関係が良好になる人もいますが

法律や倫理観は除いて、極論自分の好きなようにすれば

自然と決断に納得するのではないかなとも思いました。

 

相手を尊重しすぎれば、自分を犠牲にしてしまうことも多く

それぞれの登場人物やそのパートナーが考える「愛」の違いが読んでいて面白いです。

 

それぞれ恋愛観が異なるからこそ、読んでいて共感できる部分もあれば

納得できるところもそうでないところもあり

読者の価値観によって、捉え方や面白みが大きく変わる作品だと思いました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

多様な恋愛観を感じることができる面白みのある作品でした!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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