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『経済評論家の父から息子への手紙』の要約について

お金

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、山崎元さんの

『経済評論家の父から息子への手紙』について紹介をしていきます!

 

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『経済評論家の父から息子への手紙』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

お金の心配なく、生きていく方法について解説された1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・お金の心配をしたくない人

・不自由なく生きたい人

・山崎元さんによる最後の書き下ろし書籍が気になる人

 

私たちが生きている資本主義社会には

リポ払い、後払い、ブラック企業、つまらない金融商品や保険など

さまざまな罠が張り巡らされています。

 

このような諸々の選択によるミスを繰り返すと

徐々に不利な立場へ追い込まれていき

生活が苦しくなり、気分良く生きるのが難しくなります。

 

実際に厚生労働省のデータによると

自ら命を落とした人の理由1位が健康問題で、2位が経済的な問題となっています。

 

そこで著者が自分の息子に語りかけるように書いた本書は

この正解を上手く立ち回る方法が解説されています。

 

『経済評論家の父から息子への手紙』のまとめ

資本主義はリスクをとってもいい人間が利益を得る構図

まず資本主義では、リスクを取りたくない人間から

リスクをとってもいい人間が利益を吸い上げるようにできていることが

本書の根底にある考えとなります。

 

例えば、リスクを取りたくない正社員やアルバイトが安いお金で働き

リスクをとった投資家や経営者が大半のお金を得る構図になっていたり

インデックス投資をしてリスクを取った人と、貯金ばかりでリスクを取らなかった人とでは

長期的に得られる金額に大差が生まれます。

 

また、現代ではこの流れが加速しており

1つの会社でずっと働いたり、貯金ばかりしてリスクを回避する人より

過度なリスクを取って、勢いのあるスタートアップで働いたり

株や副業を始めたり、待遇の良い会社に転職したり

YouTuberなど新しい働き方を模索する人の方が

効率よく稼ぎ、大きな財産を得ることができるようになっています。

 

つまり資本主義社会では、常に時代の変化を掴んで

適度なリスクを取らなければリターンも得られないということです。

 

そして本書では、失敗しても借金が残らないくらいが

適度なリスクだと定義しています。

 

失敗して借金をたくさん抱え、何年も挑戦することができないくらいの

大きなリスクはおはない方がいいですが

失敗して会社を首になるくらいの軽いリスクなら

積極的にとって、最大リターンをとりに行った方がいいということです。

 

他人と違う能力を磨き、変えの効かない人材になることが大事

リスクを恐れて、他人と同じことを学び

他人と同じ資格を取り、他人と同じスキルで同じような仕事をすると

取り替え可能な存在として、弱い立場で会社員人生を送ることになります。

 

例えば、自分が時給1500円で働いているとして

時給を2000円に上げてほしいと思っていても

他に時給1500円で働く人がいれば、値上げ交渉は上手くいかないです。

 

そのため取り替え可能な人材になってしまうと

給料は安くなり、交渉力もなく、弱い立場で労働力を買い叩かれてしまいます。

 

そのため本書には「他人と同じであることを恐れよ。無難を疑え。」と書かれています。

 

つまり、周りと同じような労働者になるなということです。

 

そして他人と同じような労働者にならないためには

とにかく知識、スキル、経験に自分の時間と努力を投資して

他と違ったスキルを身に付ける工夫を継続することが大事です。

 

自分の労働力を1つの商品として捉えて

いかに他との優位な違いを作り出すことが大切です。

 

そして、この優位な違いを生み出すことができれば

高い値段で自分の労働力を買ってもらえますし

いつでも転職できる人材になることができます。

 

社会に出たらなる早で株に関わる

この資本主義社会で大きな富を築くには、必ずと言っていいほど株が絡んできます。

 

実際にアメリカの経済誌「Forbes」による世界長者番付 のトップに出る人たちは

いずれも持っている株の金額が大きくなって富豪になっている人です。

 

さらに日本の場合、働いて稼いだお金には最大55%の税率がかかりますが

投資で増えたお金に対する税率は最大20%になっています。

 

これより自分の資産を作るには働くだけではなく、

株を持って増やすことが必須となります。

 

株を持つ方法としては、自分で起業したり

勢いのあるスタートアップに早めに参加しストックオプションを貰ったり

スタートアップに先行投資したり色々ありますが

これらが難しい人は、働いて稼いだお金でインデックス投資を始めることがベストです。

 

やり方は簡単で、まず生活費の3~6ヶ月分を普通預金に残し

残りすべてを「全世界株式のインデックスファンド」に投資することです。

 

具体的な銘柄としては、eMAXIS Slim全世界株式

通称オルカンに投資することがオススメということです。

 

あくまで本書では、全米ではなく全世界をオススメしていますが

他の本では、全米をオススメしていることも多いので、この辺りは好みの問題で構いません。

 

ちなみに、全世界株式の60%ほどはアメリカへの投資になっているので

全米か全世界かによって大差はないです。

 

このようにお金をインデックス投資しておくと

毎年約4%ほど利回りで増える可能性が高いです。

 

ただ、順調に4%増えていくのではなく

株式市場なので大暴落が来ることもあります。

 

しかし適度なリスクを取ってリターンを取りに行くことは

この資本主義社会を上手く生きていく上でとても大事なことです。

 

そして基本的に株への投資はこれだけで十分であり

銀行がオススメしてくるような手数料の高い投資商品はもちろん

ビジネス仲間から言われる怪しい投資案件などにも手を出さなくていいです。

 

やるべき投資はインデックスのみであり

これ以上でもこれ以下でもないということです。

 

最終的には興味を持てて、倫理観に反しない仕事を選ぶ

仕事を選ぶうえで、まず自分の興味を持てる仕事でなければ

替えのきかない人材になるための努力や工夫が継続しません。

 

特に歳を取れば忍耐力がなくなり

興味を持てないことにエネルギーを注ぐことが難しくなるので

できるだけ若いうちに自分が興味を持ち続けられそうなことを見つける方がいいです。

 

そしてもう一つ大事なのが、倫理観に反しない仕事を選ぶということです。

 

倫理観とは、人間として守るべきモラルや正義感などの考え方のことです。

 

例えば、手数料が高く質の悪い金融商品を売るさいに

「これは世の中のためになっている」と思う人もいれば

「こんな商品なら売らない方がマシ」と思う人もいます。

 

このように自分がやっている仕事が

本当は役に立たず、くだらないと感じているのであれば

それは自分の倫理観に反しているので、向いていない可能性が高いです。

 

逆に自分の仕事は素晴らしく、この世にプラスの影響を与えていると思えていれば

その仕事は自分に向いている可能性が高いということです。

 

ただ、この向いているか否かについては

その仕事をしばらく続けてみないと分かりません。

 

そのため本書では、就職して2年でその分野が

本当に自分に向いているかを判断すると良いと書かれています。

 

2年やってみて、なんか違う感じがするとかであれば

すぐに転職や副業を考えるのがオススメです。

 

お金の貸し借り、保険、FX、暗号資産はしない

生きていくうえで細かい注意点としては

お金の貸し借り、保険、FX、暗号資産をしないことです。

 

まず生きていると必ずと言っていいほど

親しい人たちからお金の貸し借りをお願いされますが

基本的にお金の貸し借りはやめておいた方がいいです。

 

なぜならお金の貸し借りをすると

貸している方も借りている方もストレスが溜まり

お互いが恨みあい、やがて人間関係が破綻するからです。

 

次に保険に手を出していけないことについてですが

基本的に保険は損な賭けになるからです。

 

保険は構造上保険会社が儲かるようにできていることと

保険がなくても、義務である健康保険に入っていれば十分です。

 

実際に本書では、必要nなのは自動車を運転する際の任意保険と

賃貸物件を借りる時の火災保険くらいでいいと書かれています。

 

最後に信用取引やFX、暗号資産に手を出してhがいけないことについてですが

これらは見通しが外れると資産が一気にゼロになるような

ギャンブル性が非常に高いものなので

基本的には堅実に資産を増やしたい人はやらないことを推奨しています。

 

他にも、不動産投資は空室のリスクやトラブルがあるので大変であることや

リボ払いをしている人とは結婚しない方がいいという話、

個別銘柄には投資しない方がいいという話も出てきます。

 

これら全体に共通することとしては

お金を使うときは、恐怖や不安、強欲、友情などの

一時的な感情に流されるのではなく、論理的に使うことが大事ということです。

 

人の幸福のほとんどが承認欲求である

著者は亡くなられましたが、本書を記した時点では残り少ない人生を送っており

そんな著者によると、人の幸福感のほとんどは

自分が承認されているという感覚でできていると述べています。

 

つまり社員、家族、友人、恋人などから

自分は認められている、価値ある存在と思われていることが

幸福感を得るのに必要だということです。

 

お金がいくらあるからといって、誰からも必要とされませんし

「ありがとう」といってもらえなければ、話を聞いてもらえないと虚しいです。

 

そして、承認欲求を得るためにSNSなどを頑張るのではなく

他人と比較することをやめて、自分のやれることで

周りの人たちの役に立つことが大事ということです。

 

実際に著者はガンで痩せ細り、体調が悪くなっても

最後の最後まで仕事をされています。

 

それは仕事から得られる承認が

著者の生きる糧だったからかもしれないと考えます。

 

モテないと幸せになりづらい

承認が幸せになる条件ではありますが

その中でも異性からの承認である「モテ」は最も重要な要素です。

 

モテていない男性は幸せそうに見えないだけでなく

ひねくれたり、拗らせていたりして性格が歪んでしまいやすいとのことです。

 

著者によると、モテるには自分語りをせずに

ただ心からの興味を示しながら、相手の話を熱心に聞くことが大事とのことです。

 

実際に著者によれば、ハイスペックの男性でも

自分語りの多い男性は驚くほどモテないということに気付きました。

 

自分の嬉しいことを言語化する

人によって何に売れすさを感じるのかは大きく違うので

自分にとって幸せなことを知っておくことが大切です。

 

例えば著者の場合は、「正しくてできれば面白いことをたくさんの人に伝えること」が

自分にとって嬉しいことに気付いたといいます。

 

もちろん、作ることが好きな人や話すことが好きな人など多種多様ですが

ポイントは頭の中でなんとなく考えているだけではなく

忘れないためにも、しっかりと言語化しておくことです。

 

自分がこういう時に嬉しい気持ちになる、

こういう時に幸せな気持ちになるということが分かっていれば

あらゆる選択において間違えることも少なくなります。

 

自分の居場所を複数持つ

人にとって自分の居場所がないことはとても悲惨なことです。

 

実際に仕事を退職した高齢者がまず苦しむのは

会社や職場という場所を失うと、自分の居場所がないということです。

 

そのため1つの会社、1つの繋がりに固執するのではなく

投資と同じように、自分の居場所を分散しておくことが良いです。

 

実際、著者の場合はお酒という趣味を通じて

30人から50人くらいの付き合いがあったとのことです。

 

そして本書では人間関係の基本として

「時間厳守」と「さわやかな挨拶」の2つが大事だと書かれています。

 

自分が孤独になることを防ぐためにも

これらの人間関係の基本をもとに居場所を複数持つことが重要です。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

著者による生前最後の本書は

お金だけでなく、人生についても学びとなる1冊でした!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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