こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、佐藤航陽さんの
『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』について紹介をしていきます!
『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
自分の内側に集中し、静かに前進するための思考法を教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・情報過多に疲れている人
・自己成長を望むが無理はしたくない人
・自分のペースで目標達成を目指している人
本書は、現代社会における新しい生き方を提案する1冊です。
他人の価値観や情報の洪水に流されず、
自分の内面に集中し、淡々と日々の行動を積み重ねる
「ゆるストイック」な思考法が紹介されています。
「ゆるストイック」とは、ストイックさとゆるさを融合させることで、
無理なく持続可能な自己成長を目指す思考法です。
具体的には、情報の遮断、自己認識の深化、習慣化の技術など、
実践的なアプローチが豊富に取り上げられています。
変化の激しい時代において、自分らしいペースで
確実に前進するための指針となる1冊です。
『ゆるストイック ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』のまとめ
ゆるストイックに生きる
「ゆるストイック」とは著者の造語で簡単にいうと、
「自分の目標にはストイックながら、他人には寛容でいる」というスタイルです。
例えば、勉強や筋トレ、副業など
自分のやるべきことにストイックに取り組むものの
それを周りにアピールしたり、「もっと頑張るべきだ」と価値観を押し付けたり
マウントを取ったりしない姿勢のことです。
要するに「自分は自分、他人は他人」と割り切って
自分のやるべきことに集中する姿勢です。
本書では、プロボクサーの井上尚弥さんや
大谷翔平さん、藤井聡太さんといった人物を例に挙げて
彼らのように今の時代に成功している人たちに共通していることとして
周りのノイズに流されることなく、淡々とじうbんのペースで歩み続ける
「ゆるストイック」な姿勢だといいます。
普通、結果が出ると調子に乗ったり、語ったり、
周りに対して厳しくなりがちですが
そういった刺々しさがないのが「ゆるストイック」のポイントになります。
また「ゆるストイック」な姿勢を貫くことで
余計な対立や敵を増やさずに済むというメリットもあります。
自分がコントロールできないことに焦点を当てない
「ゆるストイック」を実践するうえで、大切になる心構えが3つあります。
まず1つ目は、「自分がコントロールできないことに焦点を当てない」という考え方です。
これはストイックという言葉の語源である
古代ギリシャの「ストア哲学」の代表的な考え方になります。
それは、物事を自分がコントロールできるものとできないものの2つに分けて
コントロールできることだけに集中し、できないことに悩まないという考え方です。
自分でコントロールできないものとは
他人の行動、他人からの評価、景気、自分の身体の特徴、
天気、花粉、戦争、病気、老化、死などです。
このような、自分ではコントロールできないものに悩むと
気持ちが不安定になり、行動力が低下します。
ちなみにメンタルが不安定になりやすい人ほど
自分ではどうしようもないことに執着をし続けて
どんどんと深みにハマってしまう傾向があります。
一方で、自分でコントロールできるものとは、自分の考え、行動、判断です。
例えば、ジムに行って筋トレをすることや
ミスをした時に「いい学びになった」と捉えるようにするには、自分で決められることです。
これらの自分でコントロールできることに集中すると
無駄なストレスが減り、気持ちが穏やかになります。
リスクがゼロだとリターンもゼロだと考える
「ゆるストイック」を実践するうえで、大切になる心構えの2つ目は
「リスクがゼロだとリターンもゼロだと考えて行動する」ことです。
これは、自分の取れる範囲でジャブのように
積極的にリスクをとって行動した方がいいということです。
前提として、この資本主義社会では
リスクとリターンは基本的に釣り合っており
リスクをとった分だけリターンが得られるようになっています。
例えば、銀行預金は元本割れのリスクがゼロに近いので
利息というリターンもほとんどありません。
一方で、株に投資すると暴落して損するリスクはありますが
その分得られるリターンも大きくなります。
仮にリスクがないのにリターンが大きいものがあれば、それは詐欺ですし
リスクが大きいのにリターンがないのなら、誰も手を出しません。
それにも関わらず「リスクが全くない」と判断できるまでは動かない人が多いです。
このような思考のことを本書では「ゼロリスク思考」といいます。
人間は、得をすることよりも損をすることが
心理的に大きく感じるので「ゼロリスク思考」自体は正常なことですが
それでは格差が広がる今後の時代では厳しいです。
今は、AIやSpotifyのポッドキャスト、
新しいプラットフォーム、新しい仕事や稼ぎ方など
次々と新しいチャンスが生まれている時代です。
それなのに、リスクが完全になくなることを待ち続けると
出遅れてこのようなチャンスを逃してしまいます。
このようなチャンスが多い時代に、何もしないのはもったいないので
「他の人より得したい」と思うのなら、
怪しくても適度なリスクをとって行動した方がいいです。
ただ、あくまでも自己破産するくらいの巨大なリスクを取るのではなく
自分の取れる範囲でジャブのように
積極的にリスクをとって行動した方がいいということです。
百発百中を目指さず、失敗に慣れる
「ゆるストイック」を実践するうえで、大切になる心構えの3つ目は
「百発百中を目指さず、失敗に慣れる」ことです。
何かに挑戦するときに、うまくいくことを期待しすぎると
失敗が怖くなって、行動ができなくなります。
そして行動ができなくなると、経験が足りなくなり
自分の成長も止まってしまいます。
例えば、小さい頃に自転車に乗ったときに
最初は転んでばかりでしたが、転んで怪我をするたびに
バランスの取り方を学んで、最終的に乗れるようになります。
このように成果を出したいのであれば
「絶対に成功しなければいけない」「失敗したら終わる」と気負うのではなく
「失敗して当然」と考えて、カジュアルに行動や挑戦をすることが大事です。
また、もう一つ気を付けることは、他人の失敗や挑戦に対して
批判したり、辛辣なコメントをしないことです。
なぜなら、誰かが失敗したときに叩いてしまうと
自分が失敗したときに、誰かから批判されるのが怖くなるからです。
つまり、自分の挑戦に寛容であるためには
他人の挑戦にも寛容であるべきということです。
好きなこと、得意なこと、需要があることを見つける
闇雲に行動や努力をしても、結果が出ないことが多いので
実りやすい努力をするためのポイントが3つあります。
1つ目のポイントは
好きなこと、得意なこと、需要があることの3つが重なる分野で勝負をすることです。
この3つの要素が重なる分野で挑戦することで、成果が出やすくなります。
まず好きなことですが、自分の好きなことなら長く続けられます。
そして何事も成果を出すには、継続が欠かせないので
「好き」という要素は非常に重要になります。
もし自分の好きなことがよくわからない場合は
無意識にYouTubeで見ている動画や、スマホの検索履歴を振り返ることで
自分の興味が隠れていることが多いです。
次に得意なことですが、成果を出すには
周りと比べて得意なことで戦うことが有利になります。
そして得意なこととは、他の人よりも少ない努力で成果を出せることです。
実際に本書では、「得意なことは周りから褒められるが、
自分にとっては楽にこなせること」だと書かれています。
意外と自分にとっては当たり前にやっていることなので
自分の得意なことを自覚できていないことが多いです。
最後の需要があることですが、好きでも得意なことでも
需要がなければ食っていくことはできないので
「需要があるかどうか」も考慮するべき要素です。
例えば、カバディが好きで得意だとしても
需要がなければ、なかなか仕事にできないということです。
このように、好き、得意、需要の3つが重なる部分で勝負すると
同じ努力量でも、成果が出やすいです。
逆にこの3つが重なっていない部分で努力しても
結果が出づらくなってしまいます。
そのため何かに取り組むときは、必ずこの3要素を意識する必要があります。
そして、この3つの要素のうち取り組む順番が大事になります。
まず初めに掴むべきなのは
「好きなこと」と「得意なこと」の2つが重なっている領域を見つけることです。
なぜなら、好きなことや得意なことは変わらないことが多いからです。
実際に、手先が器用であったり、話すのがうまかったり、
描くのが好きなことなどは変わりづらいです。
そして、この2つの要素の重なる部分がわかれば
その後に「需要があること」を探すといいです。
需要が最後でいい理由としては
「需要があること」は時代によって変わりやすいからです。
タピオカのようにかつて流行ったことでも
数年後には誰も見向きしなくなることがよくあります。
それに好きでも得意でもないが、需要があることをやって上手くいかないと
人生は悲惨であり、仮にそれで成功しても虚無感を感じます。
YouTuberでも伸びているのに、途中で急に更新をやめる人がいるのは
周りから褒められても、自分の中で「バカバカしい」と思っているので
上手く行っても続けられなくなります。
だからこそ、「好きなこと」と「得意なこと」を先に押さえて
その後に「需要があること」を探すのが大事になります。
ニッチな場所を狙って戦う
実りやすい努力をするためのポイントの2つ目は
ニッチな場所を狙って戦うことです。
ビジネスにおいて、ニッチな場所を狙うということは
強者や大手と真正面から競争しなくても済むような
小さな市場を狙うことを指します。
初めから大きな市場で勝負しようとしても
既にそこには多くの有能なライバルがいるので
埋もれてしまうことがほとんどです。
今更YouTubeで周りと同じようにゲーム実況をしても
既にたくさんの配信者がいるので、
新しく視聴者を獲得するのは非常に難しいです。
もし自分が、大谷翔平さんや藤井聡太さんのような
才脳に溢れた存在と思うのであれば、
最初からメジャーな市場で勝負すればいいです。
ただ99.9%の人は、そのような才能を持ち合わせていないので
強者がいる市場は敢えて避けて、ニッチな場所で自分のビジネスを展開することが
生き抜いていく上で大事になります。
前述のように「好きなこと」「得意なこと」「需要があること」を軸に
自分おやるべきことを探す必要はありますが
それだけだと、まだライバルがたくさんいるので
一工夫して専門性の強いことをやったり
「分かってくれる人にだけ分かってもらえればいい」という感覚で
差別化を施して、自分だけのニッチな市場を見つけます。
ニッチな市場でも需要があれば、ネットで発信すれば食っていけるだけの
ファンを獲得することは可能ということです。
最新のネットツールを使いこなす
実りやすい努力をするためのポイントの3つ目は
最新のネットツールを使いこなすことです。
今は多くのプラットフォームやサービス、ソフトウェアを
ほとんど無料で使うことができます。
例えば、YouTube、X、Instagram、note、Google、
Amazon、メルカリなどはほとんど無料で使えます。
そして成果を出すためには、
このような既に存在している基盤に乗っかることが大事です。
なぜなら、ゼロから新しいサービスやプラットフォームを作ろうとすると
時間や労力、コストがかかりすぎるからです。
YouTuberもYouTubeというプラットフォームがなければ
ただのフリーターになるように
時代の恩恵をうまく活かせるかどうかで、人生は大きく変わります。
制約がなければ何をするかを考える
本書の最後に書かれていることですが
人間は才能、お金、時間、年齢などの条件や環境を言い訳にして
一歩を踏み出さないことが本当に多いです。
なので、そのような諸々の制約を一度外して
自分の本当にしたいことを考えてみることです。
ですが、制約を外して考えることは意外と難しいです。
なぜなら、私たちが普段から自分の環境や能力、
持っているお金の範囲内で物事を考えることに慣れているからです。
ただ、何度も「制約がなければ何をするか?」を問い続けると
「自分はこれがやりたいかも!」とふわっと浮かぶ瞬間がきます。
本書では「この質問に対する自分の口から出る答えを
すぐに実行していくだけで日々は充実していきます」と書かれています。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
現代の喧騒から一歩引いて、
自分自身と向き合いながら着実に進む方法が多数解説されていました!
本書が気になる方は、是非手に取ってみてください!
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