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『俺たちの転職物語』のまとめについて

ノンフィクション

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、歩兵 さん 中尉さんの

『俺たちの転職物語』について紹介をしていきます!

 

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『俺たちの転職物語』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

働き方と生き方を考え直すきっかけになる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・転職を考えている、または転職活動中の人

・現状のキャリアや働き方にモヤモヤ・不安を感じている人

・他人のリアルな転職経験談からヒントや勇気を得たい人

 

本書は、様々な業界で働く13人のサラリーマンが、

自らのキャリアと人生に向き合い転職という決断をした

リアルな体験記をまとめたノンフィクションです。

 

登場する主人公たちの業界や境遇は多彩で、

総合商社・新聞社・広告代理店・メーカー企業など様々なバックグラウンドを持ち、

それぞれが異なる悩みと決断を経験しています。

 

例えば、夢だった海外駐在を叶えながらも

家庭との葛藤に悩んだ元商社マン、

報道記者からITベンチャーへ転職した男、

華やかな広告業界で挫折を味わい地方移住を選んだ男など、

その物語はどれも生々しく心に響きます。

 

それぞれが壮絶なエピソードを持ち、

葛藤や決断のドラマが赤裸々に描かれます。

 

共通するテーマは、転職を通じて人生の優先順位を見直すことや

キャリアアップだけが目的ではなく、家族や働き方、価値観を見つめ直す彼らの物語は、

現代の社会人に多くの示唆を与えてくれます。

 

現在の働き方に悩み、変化を求める社会人にとって、

自身のキャリアを見つめ直すヒントや勇気を与えてくれる一冊です。

 

『俺たちの転職物語』のまとめ

転職者たちのリアルな記録を綴るプロジェクト

本書は、実際に転職を経験した名もなきサラリーマンたちの物語が各章で綴られています。

 

その企画は、総合商社からIT企業へ転職した元海外駐在員と、

大手新聞社からメガベンチャーに転職した元記者の

30代コンビ(それぞれ「歩兵」「中尉」という筆名)が立ち上げました。

 

「今までになかった転職メディアを作りたい」という思いから始まったプロジェクトであり、

本書は彼らが取材・執筆した「生の転職記録」の集大成です。

 

本書では、様々な立場の登場人物が、自らのキャリアと人生の狭間で葛藤し、

転職という選択肢にたどり着くまでの過程が赤裸々に描かれます。

 

各エピソードはインタビューをもとに

本人の視点で綴られており、率直な語り口が特徴です。

文章は平易で親しみやすく、

まるで13人の転職者たちと直接対話しているかのような臨場感があります。

 

価値観を問い直す数々の決断

例えば、華の総合商社で念願だった海外駐在を経験した男性の物語があります。

 

彼は異国の地で仕事に励みながらも、理想と現実のギャップや家庭との両立に悩み、

自分と家族にとって何が最善なのかを脳に汗をかいて模索しました。

 

そして駐在先にいながら転職を決意するという大胆な行動に出ます。

 

彼にとって転職は、単なる出世のステップではなく、

自分と家族の人生の優先順位を見つめ直すための手段となりました。

 

その決断に至るまでの葛藤と学びは、

キャリアと私生活の優先順位を問い直す上で多くの示唆を与えてくれます。

 

最終的に彼は転職によって家族との時間や自身の心の余裕を取り戻し、

新天地で新たなキャリアを歩み始めます。

 

また、大手新聞社の敏腕記者として第一線で活躍していた男性が、

アラサーにしてフルリモートのITメガベンチャーに転職したエピソードも印象的です。

 

一見つながりのない異業種への挑戦ですが、

その背景には「自分が本当に大切にしたい価値観とは何か?」という根源的な問いがありました。

 

安定や肩書きよりも、自身の成長や新しい働き方を求めた彼の決断は、

業界を問わず共通して役立つキャリア観を示してくれます。

 

伝統的な報道の世界から自由なリモートワークへの移行は、

価値観を見直すことの大切さを教えてくれます。

 

実際、転職後に彼は今までにない自由度の高い働き方を手に入れ、

自分らしいキャリアの可能性を広げており

その姿は、変化を恐れず飛び込むことの意義を雄弁に物語っています。

 

働き方と生き方の再定義

さらに、華やかな広告代理店で激務をこなす中で挫折を味わい、

思い切って地方移住を決断した男性の物語も収録されています。

 

都会の第一線で活躍していた彼は、

長野の田舎でフルリモート勤務という真逆のライフスタイルを選び取りました。

 

そこに至るまでには、仕事中心の生活で失いかけていた

「自分らしさ」を取り戻す葛藤があったのです。

 

東京での華やかなキャリアを捨て、

自然豊かな地で家族とゆったり暮らす道を選んだ彼の選択は、

ワークライフバランスの本当の意味を考えさせられます。

 

そして、燃え尽きるような働き方から一歩引き、

人生の質を見つめ直す姿に、読者が共感する部分も多いです。

 

また、大手メーカーで海外駐在も経験した男性の転職記からは、

日本的な大企業文化への違和感と、

それを乗り越えて新しい道に踏み出すまでの葛藤が伝わってきます。

 

新卒から順調に出世コースを歩んでいた彼でしたが、

年功序列や長時間労働といった旧来の社風にモヤモヤを募らせていきました。

 

特に「会社のために生きる」ような働き方に限界を感じ、

生きがいを求めて転職を決意します。

 

彼はそのモヤモヤに終止符を打ち、

より自分らしく働ける新たな職場へと踏み出しました。

 

このエピソードは、安定した地位を手放してでも自分の信じる道を選ぶ勇気や、

日本企業特有の慣習に疑問を抱く人々の背中を押してくれます。

 

家庭を考慮した転職

家庭の事情が転職の引き金となった例もあります。

 

あるエピソードでは、全国転勤が当たり前の企業に勤める夫の陰で、

妻が自身のキャリアを断念せざるを得なくなった家庭の苦悩が描かれます。

 

家庭を持つ社会人なら誰もが直面しうる現実であり、

夫婦で重ねた葛藤は読み手の胸に迫ります。

 

夫は家族の幸せと自分の働き方を改めて見つめ直し、

最終的に転職という選択でその呪縛からの解放を目指しました。

 

結果として彼は家族が腰を落ち着けられる環境を選び取り、

夫婦で新たなスタートを切りました。

 

また、昭和的な『モーレツ社員』さながらにがむしゃらに働き続けた結果、

家庭崩壊の危機に直面した男性の物語も心に残ります。

 

彼は仕事か家庭かという究極の選択に迫られ、一度は絶望を味わいますが、

家族の支えも借りながらそこから這い上がりました。

 

過労による挫折と再起が赤裸々に語られるこのエピソードからは、

働きすぎの弊害と、本当に守るべきものは何かというメッセージが強く伝わってきます

 

どんなに仕事が大切でも、家族との絆や自身の健康を犠牲にしてはいけない

そんな当たり前でいて忘れがちな教訓を改めて教えてくれます。

 

自分にとっての豊かさを求めた転職

さらに、自身や家族の故郷にUターン/Iターンする決断を描いたケースもあります。

 

東京の大企業に勤めるも都会生活に疲れ果て、

子育てを機に地元にUターンした男性の話では、

地方で家族と過ごす穏やかな暮らしの価値が再認識されます。

 

また、学生時代から目標にしていた海外駐在を果たした後に、

妻の地元での生活を選んだ人物も登場し、

キャリアよりも家族の幸せを優先した決断として印象的です。

 

これらの物語は、都会での成功が全てではなく、

自分にとって本当に大切な「居場所」や生き方を見極めることの大切さを教えてくれます。

 

地元に根を下ろした彼らは、家族に囲まれながら、

都会の競争では得られなかった安心感と絆を噛みしめつつ、新たな日々を歩んでいます。

 

13もの転職物語に共通すること

本書には、13人それぞれの転職にまつわるドラマが凝縮されています。

 

どの物語にも共通するのは、主人公たちが何かしらの壁にぶつかったとき、

自分の人生にとって本当に大切なものは何かを

真剣に考え抜いた末に、新たな一歩を踏み出していることです。

 

転職は単なるキャリアアップの手段ではなく、

自分らしい生き方を実現するための選択肢になり得る

そんなメッセージが全編を通して力強く伝わってきます。

 

かつては一つの会社で定年まで勤め上げることが

当たり前とされてきましたが、本書の主人公たちはあえてその枠から飛び出し、

それぞれの「幸せ」を追求しています。

 

古い常識にとらわれない柔軟な姿勢こそ、

これからの時代を生きる私たちに必要なヒントになります。

 

そして各エピソードが赤裸々に語る葛藤や決断のプロセスは、

読み手自身の状況に重ね合わせて深く考えるきっかけを与えてくれます。

 

成功談に終始するのではなく、失敗や後悔までも包み隠さず描かれているからこそ、

13人の語り手と対話したような充実感が得られます。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

本書を通じて感じたのは、「人はいつからでもやり直せる」ということです。

 

13人の等身大の声から伝わってくる葛藤と決断の物語は、

読み手に大きな勇気を与えてくれました。

 

転職を考えている人はもちろん、現状に少しでも迷いや違和感を抱いている社会人の方に

ぜひ一度手に取ってほしい一冊であり

自分自身のキャリアを見つめ直すヒントが見つかります。

 

本書が気になる方は、是非手に取ってみてください!

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