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【安いニッポン「価格」が示す停滞】の要約と感想について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は中藤玲さん著書の

安いニッポン「価格が示す停滞」について紹介します。

 

本書をおすすめしたい人

・日本の現状を知りたい人

・なんとなく将来に不安を感じている人

・キャリアや生き方を考えている人

 

本書は日本が衰退していることを

赤裸々に解説している1冊です。

 

日本が停滞していることによって

知らないうちに、私たちの生活に

大きな影響を与えています。

 

「なんとなく給料が上がらない」

「仕事の将来性」「このままでいいのかな」など

なんとなく日常に不安を感じている方に

オススメな1冊です。

 

※本記事は3000文字ほどございます。

もし時間がなくて

サクッと概要を知りたい方はこちらへ

5分でわかる!【安いニッポン「価格」が示す停滞】の要約
こんにちは!しょーてぃーです! 今回は、中藤玲さん著書の 安いニッポン「価格」が示す停滞について紹介します。 本書をおすすめしたい人 ・日本の現状を知りたい人 ・なんとなく将来に不安を感じている人 ・キャリアや生き方を考えて...

 

早速、個人的に印象に残った部分と

感想を書いていきます。

 

 安いニッポン「価格が示す停滞」について

本書の概要

本書は、タイトル通り

世界各国と比較して日本は安いという

現実を突きつけられる1冊です。

 

読み進めていくうちに

「嘘だろ・・・」と思ってしまいます。

 

本書を通じて

「外から見た日本を知られる」いいきっかけになります。

 

物価が安い日本

「東京の物価は高い」

「CHANELは高い」など言われます。

 

確かに、私たちから見て高いものもあれば

「うまい棒」のような安いものもあります。

 

しかし、外から見た日本の物価は安いのです。

 

ダイソーを例にしますが、

台湾やタイのダイソーの商品価格は200円弱で、

日本だけがなぜか100均で安いのです。

 

私たちがダイソーに行って

100円じゃなかったら怒りますよね笑

 

ですが、日本だけが100円均一なのです。

 

ディズニーランドも同様です。

 

日本は他の国に比べて安く、

1dayパスポートの値段は

日本は8200円~8700円に対して

アメリカは14000円です。

 

ほとんどの国で1万円を超えており、

日本のディズニーランドは最安値なのです。

 

また、アメリカでは

日本のガリガリ君が

60円→70円に値上げしたCMについて

ニュースになるほどの出来事となりました。

 

「ダイソー」「ディズニーランド」「ガリガリ君」の3つとも

日本が他の国と比較して安いのです。

 

しかし実際は、日本だけが安いのではなく

日本だけ値上げができなかったのです。

 

ここ30年ほど商品の値段が

上がらなかったことが原因で

消費者は

「基本的に物価は上がらない」という

考えになってしまったのです。

 

そして、他の国では物価が上がっているのに

日本だけが物価が横ばいだったのです。

 

「物価が安い=安いからいい」 という

考えになりそうですが、

これが日本の最大の問題点なのです。

 

給与が安い日本

物価が他の国に比べて安いだけでなく

給料も他の国と比べて安いのです。

 

衝撃的な事実なのですが

港区の平均年収である

1200万円が低所得の地域があります。

 

私からしたら考えられないのですが、

サンフランシスコは

年収1400万円を低所得と分類したのです。

 

サンフランシスコはAppleやGoogleといった

一流企業がたくさんあります。

 

そして人材もハイテクな方が集中した為

このような現象が起きたのです。

 

更に大卒1年目の平均給与を比較すると

下記になります。

 

アメリカ:650万円

ドイツ:500万円

日本:250万円

 

なんと、日本人の初任給は

アメリカやドイツの半分以下なのです!

 

新卒賃金だけでなく

日本全体の実質賃金は

30年間下がり続けています。

 

つまり、物価は横ばいなのに

給料が下がっているという現実です。

 

買われる日本

物価が安くて給与が安くても

「周りも安いんだしそんなに困ることがある?」と感じてしまいます。

 

しかし、給料が高い人が来てしまった場合

どうなってしまうのでしょうか。

 

これを象徴するのが

数年前に日本に来ていた中国人が

銀座のブランド店や観光地などで

爆買いしていた現象です。

 

これは「日本のおもてなし」や

「治安がいい」というわけではなく

単純に日本に行った方が

安く大量に買えるから来ていたのです。

 

更にイギリスの旅行雑誌では

日本はここ数十年に渡る系毛低迷のおかげで、

旅行者にとって魅力的な国になった

と書かれていたのです。

 

「観光客が増えると

 インバウンドも増えるのでいい」という意見もあります。

 

しかし、

観光地以外の場所や買われて欲しくない場所も

買われる場合があります。

 

実例として、北海道のニセコ町があります。

 

ニセコ町というところは

スキー場としてはいいスポットらしく

日本人からの人気はそこまでだったのです。

 

しかし、外国人からの人気は高かったことから

リゾート地としてニセコ町の土地を

どんどん外国人が購入したのです。

 

するとニセコ町のラーメンが1杯1500円になり

家賃が札幌よりも高くなってしまったのです!

 

それでも外国人からしたら安くて

現地の日本人からしたら高いという

現象が起きています。

 

さらには

物や土地だけでなく、人材も買われてしまいます。

 

象徴的なのは日本のアニメ業界です。

 

日本のアニメは世界中で人気にも関わらず

業界の構造的に

制作会社の従業員の給料は安く待遇が悪いです。

 

その結果、日本のアニメーターや制作会社を

海外の会社がどんどん買っていきました。

 

従来のアニメ制作会社は

製作委員会の下請けで、

利益のうち製作委員会や広告代理店が

抜き取った残りしかなかったのです。

 

ですが、

Netflixが制作会社に

直接業務を依頼したおかげで

優秀なアニメーターから待遇が良くなりました。

 

自分はアニメーターの立場なら

もちろん、待遇が良くなる方に行きます。

 

今後のアニメは

日本からではなく

海外から文化が作られる未来になります。

 

さらに人材だけでなく企業も買われていきます。

 

日本の優良な中小企業が

海外にどんどん買われていき

日本の技術やノウハウが

海外に買われていってしまいます。

 

今後の未来と対策

日本の土地、企業、人材、ノウハウが

買われ続けてしまうとどうなってしまうのか。

 

すると

日本企業の上層部は外国人となります。

 

すると

日本語だけしか話せない人は

給料が上がらなくなると言われています。

 

また、いい食材やいい物は

外国人が買っていきます。

 

すると、日本にはあるけど

実際に使っているのは外国人といった現象が

どんどん起きるとも言われています。

 

こうなる未来の対策の1つとして

「適正価格に対する理解が必要だ」と言われています。

 

「値上げしたら困る」のではなく

適正価格であるという考えを持つことが大切です。

 

消費者心理として

「サービスはいいのに値段は安いのが当たり前」という

考えは当たり前になっています。

 

しかし

値段が安い→従業員の給料も安い→高いものが買えない

そんな負のスパイラルになってしまいますので

適正価格を理解することが大切と言われています。

 

最後に

ここまで本書について

紹介させて頂きました。

 

本書では厳しい現実ばかりを

突きつけられますが、

これが日本の現実なのです。

しかし、何も知らないことよりも

知っていてどう行動するかが大切だと思います。

 

もし本書が気になられる方は、ぜひ手に取ってみてください。

 

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