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『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』の要約について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、成田悠輔さんの

『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』について

紹介をしていきます!

 

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『22世紀の民主主義』について 

本書の概要

本書は、ひとことで言うと

現在の民主主義の破綻と革命」について

解説された1冊です。

  

本書をオススメしたい人

・成田悠輔さんの作品が気になる人

・成田悠輔さんが好きな人

・成田さんの考えを知りたい人

 

今話題の、イエール大学の助教授である

成田悠輔さんによる待望の1冊になります。

 

メディアでもキレキレの発言ですが、本書では

今の日本の民主主義は終わっているので

全て壊して革命したほうがいい」というものです。

 

現在の日本は、若者に選挙に行くよう

メディア等で促していますが

そんなものでは全く意味がないです。

 

既存のルールではなく

選挙や政治・民主主義のルールを

どう作り変えるかを考えることの方が

大切であると述べています。

 

本書では、現在の日本の民主主義の現状と

成田さんが考える3つの対策について

データをもとに述べられた1冊です。

 

『22世紀の民主主義』の要約

なぜ民主主義は壊れたのか?

そもそも民主主義が壊れた理由は

民主主義が古すぎる仕組みだからです。

 

民主主義は

古代ギリシャや古代ローマなどの

紀元前から使われている仕組みです。

 

つまり、2000年以上前に

発明された仕組みで

当時なら最先端ですが

現代においては機能が難しくなっています。

 

機能しなくなった要因として

①テーマが多すぎること

②SNSに惑わされること

の2つが挙げられます。

 

テーマが多すぎること

ここに関しては

議論すべきテーマが多すぎることです。

 

昔は「とりあえず国の中で

紛争が起きないようにしよう」くらいしか

議論するテーマはありませんでした。

 

しかし現代では

経済・安全保障・環境・教育

コロナ問題・社会保障など

議論すべきテーマが多すぎます。

 

ですが、そんな現代でも

数年に1回で、1人1票の選挙で政治家を決めて

その政治家が政策を決めるには

無理がありすぎます。

 

議論するテーマが多いのに

選挙では基本的に

自分が支持する政党を選ぶ仕組みです。

 

しかし、たくさんあるテーマから

自分の考えと全く一致する政党なんて

存在していることが奇跡なレベルです。

 

しかも、各政党が

選挙時に掲げた公約など

破りまくっています。

 

そんななか、民主的に投票で決めようとしても

選ぶに選べない状況なのです。

 

SNSに惑わされること

現代において、SNSが

民主主義を急速に壊しています。

 

なぜならSNSが

世論を操作できるツールだからです。

 

気にいらない政治家がいれば

SNSを炎上させれますし

出来もしないことだけど

国民が喜ぶからと言って公言したものを

拡散したりなどできるからです。

 

アメリカの元大統領である

トランプさんのように

強い立場で対立構造を生み出すことで

熱狂的なファンができます。

 

また、元菅総理のように

コロナワクチンの普及や

デジタル庁の設立・携帯料金の引き下げなど

成果を残した人でも

SNSウケするようなパフォーマンスが

あまり上手くなかったことで

早く退陣してしまった場合もあります。

 

このように、SNSウケする人が

目立ってしまうことで

成果で判断しにくいことから

SNSが民主主義を壊しています。

 

若者が選挙に行っても意味ない

そもそも若者が

選挙に行っても意味がない理由は

若者の人数が少なすぎるからです。

 

投票権を持っている人口のうち

30歳未満の若者の割合は

たったの13%しかありません。

 

つまり、若者の数が少なすぎるので

投票率が改善しても

大して意味がありません。

 

60代の投票率が約60%で

20代の投票率が約30%です。

 

例えば、20代の投票率を

60代と同じ60%にしても

超少数派からまあまあ少数派になるだけで

少数派であることに変わりはないです。

 

そして、本書では

こんなどうしようもない日本で

闘争・逃走・構想の

3つの対策を提示されています。

 

闘争

ここでは、今ある仕組みを

改善する手段です。

 

今の民主主義の仕組みに

手を加えることで

今の仕組みと闘っていく手法です。

 

例えば、若者に選挙にいかせるだけでなく

老人は引退しろと

詰め寄るところまでやり切ることです。

 

また、若者の投票率を上げるだけでなく

高齢者の投票率も下げるようなことです。

 

具体的に言えば

投票権に年齢制限を設けるなどです。

 

海外では実際にある事例で

ブータン共和国では

65歳以上は政治家として

立候補ができません。

 

また、ブラジルでは

70歳以下の投票が義務で

71歳以上の投票をおまかせにしています。

 

またシンガポールでは

政治家の成果をお金にしています。

 

目先の政策だけでなく

長期的に成果が出たかどうかで

引退後の年金額が変わります。

 

これをすることで、現時点で国民から

ボロカス言われる政策でも

将来的に経済が良くなるなどがあれば

功績を残した政治家の

年金を上げてしまう仕組みです。

 

この結果、世論に惑わされて

目先のパフォーマンスに走りやすい

民主主義の弱点を

年齢制限や長期的な視点の報酬で

カバーしようとしています。

 

逃走

ここでは、民主主義の国家から逃げて

民主主義に縛られない場所へ

移り住む手段のことです。

 

税金を逃れるための

タックスヘイブンのような

パナマのような場所があるように

民主主義というルールから逃げて

自由な国へ移ったり作ろうという方法です。

 

本書では、独立都市を例に

その歴史などが解説されています。

 

また、昨今では世界中の大富豪が

宇宙や海底に行ったり

メタバースに夢中になっています。

 

これらも今の世界から逃げて

別の世界や新しいルールを

自分で作りたいという

願望からくる行動です。

 

構想

著者の成田さんは

闘うことも逃げることも、対策の1つであるが

根本的な解決にはなっていないと述べています。

 

そこで、データ分析やアルゴリズムの研究から

民主主義を再開発する

いわば、無意識データ民主主義を提示しています。

 

成田さんの天才すぎる発想ではありますが

無意識データ民主主義とは

無意識のデータを集めて

それを政策に活かすことです。

 

例えば、Amazonで買い物すると

自分の検索などから

おすすめ商品を提示されます。

 

これと同じように

データとアルゴリズムを使って

政策を提示してもらうことです。

 

もう少し具体的に言えば

国民のありとあらゆるものを

データとして集めます。

 

インターネット上の動きや発言から

監視カメラが捉える街中や

心拍数や安眠度合いなど

取れるデータを全て集めます。

 

その膨大データから

やるべき政策を実施します。

 

国民が今何に困っていて

どう対策したいと思っているかを

成功事例や失敗事例のをもとに

アルゴリズムが政策を実施します。

 

そして政治家は

政策を新しく考えるのではなく

監視役のような存在になります。

 

アルゴリズムが出した政策が

あまりにも的外れでないかを監視するだけです。

 

これが成田さんが出した答えです。

 

あくまでも成田さんは

政治等に興味がなく

これらは思考実験のようなものです。

 

極論そうに聞こえますが

現状の民主主義のヤバさを提示し

データをもとに出た結論ですが

国民の声が届きづらい現状において

割と的を得ているのではないかなと感じました。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

成田さんのデータによる理論と

現在の民主主義のヤバさを

再認識できる1冊となっています。

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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