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『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』の要約

本紹介

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、鈴木祐さんの

『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』

について紹介をしていきます!

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『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』について 

本書の概要

本書は、ひとことで言うと

時間の上手な使い方」を

教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・時間管理が上手くなりたい人

・時間が足りないと感じる人

・時間の効率化に悩む人

 

スケジュールを組むことや

時間管理が苦手な人は多いと思います。

 

本書によると、そのような人は

「予期」や「想起」にズレがあるとのことです。

 

時間を有効に使うためには

自分の予期と想起のパターンを知った上で

効果の高い「時間術」を選ぶことです。

 

本書では、時間術の紹介だけでなく

時間を効率化すること自体の

是非についてまで切り込んでいます。

 

『YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 』のまとめ

世界の変化率を時間と呼ぶ

人はどのようにして

時間を体感しているのでしょうか?

 

結論をいうと

人間は「時間の流れ」を実感しておらず

「世界の変化率」を時間と呼んでいます。

 

時計を見た時に「もうこんな時間!?」と思ったり

カレンダーを見て「もうこんな季節かー」と思ったときに

多くの人は「時間が経った」と感じます。

 

ですが、よくよく考えると

この現象は不思議なことです。

 

なぜなら、私たちは

時計やカレンダーなどを通じて

時間を感じているのに過ぎず

時間を目で見ることはできないからです。

 

じゃあ「時間」とはなんでしょうか?

 

ここでポイントになるのが

人間の脳は常に確率を計算していることです。

 

例えば、駅前で工事をしていたとします。

そのときに脳内では視覚情報から

がれきの存在を認識して予測をします。

 

「この場所に元々何があったっけ?」と

予測をすることは、がれきを見て脳が

「その場所に建物があった可能性が高い」と

計算したことになります。

 

これが人間の脳が

常に確率を計算しているということです。

 

そして脳は

「これから先、この場所に新しい建物が建つ可能性が高い」

という計算もします。

 

これまでの流れで脳は

「建物があった確率が高い」という過去と

「新しい建物が建つ確率が高い」という未来を認識します。

 

これが、世界の変化率を時間と呼んでいる

という真意になります。

 

これらを踏まえて本書では

未来とは、次に起きる確率の高い変化を

脳が予期したものであり

過去とは、今より前に発生した確率が高い変化を

脳が想起したものと定義しています。

 

ざっくりいうと

予期は「次に起こりそうなことを予想すること」

想起は「前に起こったことを予想すること」です。

 

ここでようやく

時間の使い方の話になります。

 

予期にズレが生じると

そこから起こりそうなことを

正しく判断できないので

時間をうまく使えなくなります。

 

作業時間の見込みを間違えて

締め切りギリギリに焦るのも

予期にズレが生じているからです。

 

そして想起にズレが生じると

過去に起きたことを

正確に認識できなくなります。

 

スケジュールを決めるときは

過去の経験から所要時間を見積もるので

想起がずれていると

時間配分がおかしくなります。

 

時間をうまく使うためには

「予期」と「想起」を正しくおこなうための

調整がカギになります。

 

予期のスタイルを知っておく

予期のスタイルには

「濃い・薄い」と「多い・少ない」の

2つの軸があります。

 

「濃い・薄い」とは簡単にいうと

「10年後の自分を想像してください」と

聞かれたときに

細かいイメージが湧く人は、予期の現実感が濃く

全く想像できない人は薄いということになります。

 

「多い・少ない」とは

脳が割り出した予期の総数になります。

 

例えば「来週までに何しよう?」と考えたときに

「あの仕事をして、この本を読んで、ここに出かけて〜」と

たくさん思いつく人は予期が多いです。

 

反対に1つのことしか思い浮かばなければ

予期が少ないということです。

 

大事なのは、予期のスタイルによって

優劣があるわけではないことです。

 

むしろ重要なのは

自分の予期のスタイルを知っておくことです。

 

自分の予期のスタイルが分かれば

スタイルごとに有効な時間術を

実践していくことです。

 

想起のパターンを知る

時間をうまく使うためには

予期と同じくらい想起も重要です。

 

人は未来を描くときに

過去を思い出しています。

 

例えば、30ページの資料を作るときに

1日で10ページ作れば3日で終わると

見積もったりするときです。

 

ここで、実は過去の資料作成では

先輩の助けが大きかったことを忘れていたら

今回は3日で30ページの資料を1人で作れません。

 

つまり、想起にズレがあると

スケジューリングをミスる可能性が大きくなります。

 

想起が苦手な人は

時間の使い方も下手と言えます。

 

想起を調整するために

まずは自分の想起のスタイルを知っておくことです。

 

想起にも2つの軸があり

「正しい・誤り」と「肯定的・否定的」です。

 

「正しい・誤り」とは

取り出した記憶が実際の出来事と

どこまで一致しているかを表す軸です。

 

「肯定的・否定的」とは

取り出した記憶をポジティブに捉えるか

ネガティブに捉えるかという軸です。

 

「10ページの資料を1日で作った」という記憶を

「意外と早く終わった!」と思い出すのか

「めっちゃ大変だった!」と思い出すかの違いです。

 

想起を上達させるには予期と同じで

これらの軸から自分のスタイルを知り

想起のスタイルごとの時間術を実践することです。

 

時間の効率化から解放される

本書では、時間をうまく使う方法だけでなく

もう一歩進んだ考え方が定義されています。

 

それは「時間の効率化から解放されよう」ということです。

 

時間の効率化はデメリットもあります。

 

まず、効率アップの追求は

それ自体がストレスとなり

仕事へのモチベーションが低下するとともに

生産性まで落ちる危険性があります。

 

もう1つは、「効率化するほど忙しくなる」ことです。

仕事を効率化して、時間に余裕が生まれると

そこにはまた新しい仕事が入ります。

 

こう考えると、時間をうまく使うだけでは

人生は豊かになりません。

 

そこで本書が提案するのは

生きがいを見つけることです。

 

生きがいのある人はストレスに強く

健康で寿命が長いことがわかっています。

そうなると人生の幸福度は上がります。

 

本書では、生きがいを見つけるために

「自分が楽しいこと」

「世間が必要とすること」

「お金が稼げること」

「自分が得意なこと」の4つが

重なる部分を考えてみるといいと言います。

 

また本書では

退屈を追い求めることもオススメされています。

 

例えば、全然興味のない映画を

観に行ったりすると

普段なら全く気にしないことに気付いたりします。

 

この体験が「脳の感受性」を豊かにします。

 

「生きがいを見つけること」や

「退屈を追い求めること」をしてみると

時間の効率化から解放されて

人生がより豊かになります。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

本書では、他にも

「予期」と「想起」のスタイルごとの

有効な時間術も詳しく解説されています。

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!


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