こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、枡野俊明さんの
『心配事の9割は起こらない』について
紹介をしていきます!
『心配事の9割は起こらない』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
余計な悩みを抱えない生き方について
教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・悩みがある人
・よく分からない不安がある人
・心配事が多い人
誰しもが、不安や悩み・迷いを抱えています。
しかし、実際はそのほとんどが
思い込みや妄想、勘違いにすぎないことが多いです。
本書では、そのような余計な不安や悩みを抱えずに
なるべくシンプルに生きる方法が
禅の教えを通じて、分かりやすく書かれています。
禅の教えは日々の暮らしと結びついた
ごく当たり前の内容が多く
当たり前のことを大切にすることで
楽に生きられるというものが多いです。
本書ではそのような教えをもとに
読者に対してシンプルな生き方を提示しています。
『心配事の9割は起こらない』のまとめ
他と比べない
前には「莫妄想」という言葉があります。
これは分かりやすく言うと
「妄想するな」という意味です。
禅でいう妄想は、私たちがイメージしている妄想とは違い
あれが欲しいという欲や
これを手放したくないという執着も妄想です。
また、他人を妬む気持ちや
自分はダメなやつだと思うことも妄想です。
このように心を縛っているような思いを
すべて妄想といいます。
もちろんこれらの妄想をすべて断ち切って
一切の妄想とは無縁に生きるのは不可能です。
人間である限り心のどこかに
妄想があることは仕方ないことです。
大事なことは、その妄想を
できるだけ減らしていくことです。
妄想を生み出しているのは「比較」であり
自分と他人を比べてしまうことが原因です。
人は本来、絶対の存在なので
他人と比べようがない存在です。
それを無理やり比べようとするので
余計な不安や悩みが増えます。
比較することをやめてしまえば
妄想の9割は消えてなくなります。
なので、他人との比較はやめて
自分を信じて生きればいいということです。
今を大切にする
過去の出来事を思い出して
後悔したり落ち込んだりする人がいます。
禅の世界には「一息に生きる」という言葉があります。
文字通り、一呼吸するその瞬間、瞬間を
一生懸命、丁寧に生きなさいという教えです。
どうしようもできない過去を
思い出しても仕方ないですし
まだ来ていない未来のことは
その時にならないと分からないこともあります。
つまり、私たちにとって1番大切なのは
今をどう生きるかということです。
ですが、人はどうしても過去にとらわれます。
「若いときはすごく人気でモテた」
「あのプロジェクトは私が成功させた」など
このような過去の栄光話は
他人からすれば、どうでもいい聞き苦しい話です。
過去にいつまでもこだわっているのは
今の生き方に対して自信がないことであり
それは今の自分を大切にしていないことです。
持ち物を減らす
「いつか使うかもしれない」と思って
なかなか物を捨てられない人は多いです。
ですが実際は、3年も着なかった服や
5年以上使わなかったカバンを
再び使うことは考えにくいです。
なので、使わないものは
思い切って捨てることがおすすめです。
もしもったいないと思うなら
使ってくれそうな人にあげたり
ボランティア団体に送ったり
メルカリ等に出したりするでもいいです。
一方で、手にすると思い出が蘇ったり
嬉しい気持ちになるような物なら
大切に残しておいていいです。
それはただの物を超えていて
人生に寄り添っている物だからです。
禅には「喜捨」という言葉があり
文字通り、惜しむことなく喜んで捨てるという意味です。
お寺や神社でお賽銭を投げることを
このように表現しています。
禅の教えでは、執着は心を曇らせるものなので
捨てることは喜ぶべきことと考えています。
何でもかんでも捨てる必要はありませんが
使わない持ち物を減らせば
執着が減って、心がスッキリして
シンプルに生きることができます。
あるがままを受け入れる
人生で詩打っておくべき大切なことがあります。
それは、世の中には、自分ではどうにもならないことが
たくさんあるということです。
努力しても、全力を出してもそれは変わらず
それをどうにかしようとするから
苦しんだり、しんどくなったりします。
例えば、いくら健康に注意しても
病気や怪我をしてしまうことはあります。
そこで「もっと健康に注意すれば・・」と
悔やんでも現実は変わりません。
それどころか、自分を責めたり嘆いていると
気持ちがどんどん後ろ向きになって
ストレスで症状が悪化することもあります。
どうにもならないことに対してできることは
それを受け入れることだけです。
急いでも焦っても同じなので
「あるがまま、そのまま」の自分として
あっさり受け入れてしまいます。
受け入れたら、その状況と共存できるようになり
そのことで悩む必要がなくなり
本来考えるべき「どうにかなる」ことを
前向きに考えられるようになります。
健康に限らず、あらゆる場面で
どうにもならないことは沢山あります。
私たちが心を向けるべきは
そのような頑張っても「どうにもならないこと」ではなく
頑張れば「どうにかなること」です。
今ある幸せに気付く
人は当たり前のことほど
それに対する感謝を忘れがちです。
・親がいるのが当たり前
・ご飯が食べられるのが当たり前
・働けるのが当たり前
このようなことが当たり前だと思ってしまいます。
特に親が元気でいるのが当たり前と思うと
親を亡くした時に、はじめてそのありがたさに気付きます。
だからこそ一度、身の回りの当たり前について
見直してみることがおすすめです。
今ここにある当たり前のことに
どれだけ自分が支えられているか、
癒されたり、励まされたりしているかを
きちんと考えてみることです。
当たり前のことを、もっと大事にしようとすれば
すべてのことに感謝できるようになります。
何かに対してイライラしながら生きるのと
ありがたいと思って生きるのでは
人生は大きく違ったものになってきます。
時々立ち止まって考える
「七走一座」という言葉が禅の世界にあります。
これは、7回走ったら
一旦立ち止まって座ろうという意味です。
ひたすら努力して前進する感じで
ひた走る人生もいいですが
禅では止まることは決して悪いことではなく
むしろ大事なことだと教えています。
止まるということは
自分を見つめ直す時間をとるということです。
特につまずいた時や失敗した時は、止まることが大事です。
なぜならつまずきや失敗には、必ず原因があるからです。
何よりも大切なことは
その原因を明らかにすることです。
そのためには、立ち止まって失敗を振り返ることが不可欠です。
走りっぱなしでは気付かないことも
時間を作ることで気付いたりします。
走りながら考えることもいいですが
時には立ち止まって
振り返る時間をとることも重要です。
悪口・陰口を言わない
悪口や陰口は伝わるスピードがとても早く
そのツケは必ず回ってきます。
自分が陰口を叩いていた分
自分もどこかで陰口を叩かれています。
仲間内で密かに言っていた悪口が
なぜか上司の耳に入ってしまい
関係がギクシャクすることも珍しくないです。
そのような悪口や陰口を
言わないに越したことはないです。
もし相手に対して悪口を言いそうになったら
一度立ち止まって、相手のいいところや長所を見つけて
そこを重点的に見てみることがいいです。
足ることを知る
人間の欲望はどこまでも果てしないです。
特に、お金を追い求めることはキリがないです。
何か欲しいものがあって
それを手に入れるために貯金をするのが
本来の基本的なお金との付き合い方です。
しかし、一旦それを手に入れると
もっといいものが欲しくなり
さらにお金を求めずにはいられなくなります。
そして最終的には、別に欲しいものがなくても
お金を追い求め続けることになります。
そして、そこにあるのは
お金に縛られた人生以外のなにものでもないです。
私たちはお金のために生きているのではないです、
あくまでもお金は、やりたいことを実現するための手段です。
そこが逆転すると、人生は虚しくなります。
禅には「小欲知足」という言葉があります。
それは文字通り、欲を小さくして足るを知るという意味です。
実際、たとえ小さな家で質素な食事でも
「十分だ。ありがたい。」と思いながら生きれば心は豊かです。
ですが、皇帝で贅沢三昧をしていても
「満足できない。もっと色々欲しい。」と思うと
いつまで経っても幸せにはなれません。
果てしない欲望を満たそうとするのではなく
今あるものに目を向けて
樽を知ることが大切だということです。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
本書では他にも、人生をシンプルに生きる方法が
たくさん分かりやすく紹介されています!
本書が気になる方は
是非手に取ってみてください!
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