こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、ルーク・バージスさんの
『欲望の見つけ方』について紹介をしていきます!
『欲望の見つけ方』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
「欲望のメカニズム」を教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・欲しいものが多い人
・欲しいものがわからない人
・自分の欲しいものが知りたい人
私たちは生まれてから死ぬまで、常に何かを欲しながら生きています。
例えば「旅行に行きたい」「お金持ちになりたい」
「高級車に乗りたい」「ブランド物が欲しい」
「恋人が欲しい」「高い役職に就きたい」など様々です。
ですが「なぜそれが欲しいのか?」という理由を
深く考えている人はほとんどいません。
本書によると人間が持つ様々な欲望を抱く理由は
周りの人が所有しているからです。
つまりSNSや職場の誰かなどの他人が
持っていたり欲しがる姿を見て、自分も欲しくなるということです。
もちろん、欲しいと思っていたものが手に入ると気分は高揚しますが
その欲望は他人の真似であるので、すぐに飽きてしまいます。
本書では、「欲望のメカニズム」をはじめ
自分が思う本当の欲望についての知り方が分かる1冊です。
『欲望の見つけ方』のまとめ
ほとんどの欲望にはモデルがいる
私たちが欲しがるものの8.9割は
誰かの真似によって引き起こされているので
当然、それを欲しいと思わせたモデルがいます。
例えば、定食屋に行って焼き魚定食を食べたいと思っていたのに
一緒に行った友達がしょうが焼き定食を頼んでいるのを見て
急に同じものを食べたくなることがありますが
これは友達の欲望を真似したからです。
このようなことが起こるのは
人間がこの世でもっとも真似をすることに長けた生き物だからです。
実際に私たちは赤ちゃんの頃から言語や表情、髪型、歩き方、
身につけるもの、状況に応じた立ち振る舞いなどを真似して成長します。
それと同じように、他人の欲望や欲しがっているもの
好きな女の子、行きたい大学、就きたい職業、キャリア、名声なども
つい真似してしまう傾向にあります。
つまり欲しいと思う気持ちが生まれたときは
大体はそれを欲しがっている人の真似をしていることが多いということです。
ペットを飼っている人を見て、そのペットが欲しくなったり
ベンツを乗っている人を見て、自分もベンツに乗りたいと思うということです。
また、人の真似をすることは無意識であるため
自分がなんで欲しいと思った理由や
きっかけとなるモデルがいたことを気付かないケースが多いです。
当然ですが、それは自分の内側から発生した欲望ではなく
ただ他人を真似した欲望になるので
その欲望自体は軽く、叶えてもそれほど幸せを感じられないです。
本書では、このような人の真似によって生まれる欲望を「薄い欲望」と表現しており
私たちの欲望の8.9割は薄い欲望です。
他人の欲望を真似すると無用な競争が生まれる
人は他人が欲しがるものを欲しがるようにできているので
同じものをめぐって、競争や争いが発生しやすくなります。
例えば友達が好きな女の子を知ると
自分もその子を意識してしまい、好きになりやすくなってしまいます。
そして仮にその競争に勝って、好きだと思った子と付き合えたとしても
たいして好きではないことに気が付きます。
なぜなら友達がその女の子を好きになったからこそ、その女の子には価値があり
その友達が追い求めなくなれば、その女の子には価値がなくなるからです。
これは恋愛に限らず、モノや職業、キャリアでも同じことが言えます。
みんなが偏差値の高い学校や大企業を目指すから、自分も同じように入りたくなり
みんながポケモンカードを欲しがるから、自分も欲しくなります。
このように誰かが欲しがるものを自分も欲しがると、無用な競争が起こりやすくなり
結果的にそれを手に入れたとしても、幸せになれません。
このことに気付かない限り、薄い欲望に多くの時間を使うことになります。
自分の内側から出てくる濃い欲望を大切にする
前述の通り、私たちが抱く欲望の8.9割は誰かの真似であり
それは軽くて浅いものなので、手に入れても幸せない気分が長続きしません。
一方で1割の濃い欲望は自分の中から湧き上がるので
幸せな気分が長続きして、変化し続ける環境に影響されません。
例えば、歌手の方々はおそらく「自分の歌声で誰かを幸せにしたい」が濃い欲望であり
おそらく子供の頃から今まで、そしてこれからも一貫して持ち続ける欲望になると思われます。
一方、高級車に乗る、高級腕時計をつけるというのも同じ欲望ですが
これらは薄い欲望のため、手に入れても満足感は一時的です。
薄い欲望を優先して叶えようとしても幸せにはなれません。
なので8.9割の薄い欲望に惑わされずに
1割の自分の内側から出る濃い欲望を追求する方が人生が充実します。
ですが、1割の濃い欲望を追求することはかなり難しいです。
なぜなら、現代はSNSなどによって大量の情報が流れてくるので
私たちの中には、無意識で毎日大量の薄い欲望が発生しているため
欲望の種類を識別することが難しいからです。
欲望の多くは自分でも欲しくなった理由に気付かず、欲し続けることが多いです。
そのため自分の内側から徐々に出てくる
1割の濃い欲望に気付けなくなってしまいます。
欲望のモデルをはっきりさせる
薄い欲望と濃い欲望を区別する方法はいくつかあります。
その方法のまず1つ目は「欲望のモデルをはっきりさせて距離を取る」ことです。
薄い欲望には必ずその元となるモデルが存在します。
そのため、もし自分が何かが欲しいと思っているなら
その国防を発生させた人がいないかどうかを知る必要があります。
それはSNSでフォローしているインフルエンサーかもしれませんし
芸能人や友達、昔のクラスメイトかもしれません。
そして思い当たる人がいるのであれば、それは薄い欲望である可能性が高いです。
そしてもしそのモデルがはっきり特定できたなら
そのモデルからの情報を遮断したり、SNSでミュートにして距離をとるといいです。
そうしてそのモデルと一定の距離をとることで
薄い欲望に惑わされずに済みます。
欲望の持続性をチェックする
薄い欲望と濃い欲望を区別する方法の2つ目は
「欲望の持続性をチェックする」です。
要は長続きしている欲望かどうかを確認することが重要ということです。
薄い欲望は他人の真似なので、それを手にした瞬間や1ヶ月後、1年後には
その欲望が消失していることがほとんどです。
一方で自分の内側から出てくる濃い欲望は
子供の頃かずっと持っている欲望である可能性が高いです。
実際にライブTシャツとかは、その場の勢いで欲しいと思っても
1ヶ月後にはまったく必要ないと思うことが多いです。
このように「欲しい」や「こうなりたい」と思っても
すぐにその欲望を叶えようとするのではなく
少し待って持続性をチェックするのが、薄い欲望と濃い欲望の違いを知る1つの方法です。
1人で過ごす時間を作る
薄い欲望と濃い欲望を区別する方法の3つ目は
「1人で過ごす時間を作り、自己理解を深めること」です。
いろんな人や情報に囲まれていると
物事を深く考えることができませんし
大量の薄い欲望が生まれてしまうことが多いです。
そこであえて1人で過ごす時間を作り
スマホも見ずにぼーっと時間を過ごすことで
本来自分に必要なものやずっと欲していることが分かります。
実際に何か重い病気にかかって入院した後に
生き方や考え方が180度変わる人が多いのも
1人で過ごす時間が増えて、自分の1割の濃い欲望に気付いたからです。
このように1人で冷静に考える時間を過ごすことで
薄い欲望と濃い欲望の区別が見えてきます。
欲望のヒエラルキーをはっきりさせる
薄い欲望と濃い欲望を区別する方法の4つ目は
「欲望のヒエラルキーをはっきりさせる」です。
8.9割の薄い欲望は誰かの真似であり
残りの1割が自分の中から湧き出る濃い欲望のため
私たちの欲望には、はっきりとした序列がついています。
取り敢えず自分が認知している欲望を書き出して
それに優先順位をつけて行く感じです。
最初は薄い欲望が多すぎて
何が自分の本当に欲しいものかを正確に書けないと思いますが
取り敢えず仮でもいいので、書き出していくことです。
そうすることで、何か欲望が湧き上がったときに
書き出したヒエラルキーを見返すことで
今湧き上がった欲望がどの階層に位置しているかを
冷静に把握することができます。
ですが多くの人は欲望にヒエラルキーがなく
全ての欲望が同列になっていることが多いです。
自分の欲望の中で大事な部分が何かをはっきりさせておけば
人生で何が大事なのかが分かり、選択ミスも減らせます。
年齢を重ねると欲望の見分けがつく
若い頃は「金持ちになりたい」や「出世したい」などの
強い欲望に触発されて、それを追い求めがちですが
歳をとるにつれて、こうした強い感情の多くは消えていくことが多いです。
それは欲しいものが手に入らないと諦めたのではなく
今までの経験から、自分が満たされない欲望と満たされる欲望の違いを
区別できるようになるからです。
例えば、若い頃は定年を超えたら悠々自適に過ごしたいと思っていたり
高級車やブランド物が欲しいと思っていても
歳を重ねるにつれて、ずっと仕事をしたいと感じたり
ブランド物が欲しくなくなることも多いです。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
欲望のメカニズムから
自分の中で本当に欲しいものが分かるようになる1冊でした!
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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