スポンサーリンク
スポンサーリンク

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回はビジネスコンサルタントの細谷 功さんの著書

「地頭力を鍛える 問題解決に活かす『フェルミ推定』」を紹介します。

本書の印象に残った部分や感想を記載していきます。

 

本書について

本書を読むことで「問題解決のための思考法とその鍛え方」を学ぶことができます。

つまりは問題解決力を高めるための「型」を学ぶことができて

「型」の鍛え方もセットで習得することができる1冊です。

 

本書をおすすめしたい人

・論理的思考を身につけたい方

・業務問わず仕事で成果を上げたい方

・生産性を高めたい方

 

仕事での課題はたくさんありますが、

そもそも解決の仕方が分からない場合が多いです。

 

一方で解決策は出したが、

思ったほどの成果が得られないことも多々あります。

そんな悩みのある方は本書を特に推奨します。

 

「地頭力を鍛える 問題解決に活かす『フェルミ推定』」のまとめ

地頭力とは?

本書のキーワードの1つである地頭力ですが、

簡単にいうと「地頭力=考える力」です。

 

ただ、漠然と考えるのではなく、下記の3つの方法で考えます。

・結論から考える

・全体から考える

・単純に考える

 

仮説思考

先ほど挙げた考える方法のうち

仮説思考=結論から考える」ということです。

 

仮説思考とは

今ある情報をもとに出した結論を

最終目的地と設定した上で、検証を繰り返す思考法です。

 

重要なのは、最終目的地から逆算して考えるということです。

 

スタートではなくゴールを考える。

できることではなくやるべきことを考える

手段ではなく目的を考える など

最終目的を設定した上で何をどのように実行するのか?」ということを

逆算して考えるということです。

 

最終目的から逆算して考えることで

目的までの最も効率的な方法を考えることができます。

 

仮説思考の流れ

仮説思考には大きく3つの段階があります。

1.少ない情報からでも仮説を考える

2.前提を無理してでも設定し前に進める

3.時間を決めた上で早く結論を出す

 

この流れを実行するだけでも、

かなり生産性があがるのではないかなと感じました。

 

最初は難しいかもしれませんが、

自分なりに仮説思考を実施することで

今やっている仕事をしている根拠が

自分の言葉で話すことができるようになります。

 

同じ仕事でも根拠があるだけで濃密な時間になると思います。

 

フレームワーク思考

全体から考える=フレームワーク思考」ということです。

 

フレームワーク思考とは

全体を俯瞰して見る「全体俯瞰力」

正確な切り口で分解する「分解力」

分解力を深掘りした「分類」で構成されている思考法です。

 

よく経営分析の著書で出てくる「3C」や

マーケティングで出てくる「4P」などでも

フレームワーク思考という言葉は出てきますが、

本書ではもう少し広い意味で使われています。

 

フレームワーク思考で重要なことは「思考の癖を無くす」ということです。

「思考の癖」とはざっくり言うと、

偏見や価値観、感性といった無意識に思いついてしまうことです。

 

誰しも「思考の癖」はあり、それは個性です。

ただ、アイデアを出すときや、

コミュニケーションを円滑にするときは少し邪魔です。

 

フレームワーク思考の5ステップ

1.全体から部分へズームインで考えること

これは全体の中で目の前の事実はどういう位置にあるか?ということです

 

2.どのような切り口で分解するか?を考えること

分解する上で、切り口はたくさんありますが

複数個の切り口を検討した上で、最適なものを選択します。

 

3.分解したものに漏れや重複がないように分類すること

 

4.複雑な全体像を簡単なものに変換すること

 

5.課題を発見すること

「4.」で全体像を簡単にしましたが

ここから課題を発見することで

効果的な解決案を出すことができます。

 

このようにフレームワーク思考の5つステップを意識することで

「思考の癖」を極力取り払い、

効率的な課題解決を実行することができます。

 

要は、目の前の課題を俯瞰して見ることで

「その課題はどのような立ち位置で、

 どのようなジャンルのものか」と定義することですね。

 

個人的には、フレームワーク思考が苦手だなと思い、何度も読み直しました。

 

抽象化思考

単純に考える=抽象化思考ということです。

 

抽象化思考とは

対象となるものの最大の特徴を抽象化して、再度具現化する思考法です。

 

つまり物事からの共通点を出して

別の具体的なものに変換するということです。

 

抽象化思考をすることで

対象を簡単に考えられたり、

経験に当てはめたりすることができます。

 

抽象化思考のポイント

抽象化思考のポイントとして、以下の3つが挙げられます。

1.共通点から対象をモデル化

2.無駄な情報と考えられるものは切り捨てる

3.分からないところは似ているものから推定する

 

抽象化思考を伸ばせば、思考の幅が広がります。

要は、無駄なものをなくして分かりやすいものに例えるということですね。

 

ここまで挙げた

「仮説思考」「フレームワーク思考」「抽象化思考」の3つで

地頭力の構造の基本となっています。

 

これらの思考は「フェルミ推定」というものを使えば、鍛えることができるのです。

 

フェルミ推定とは

地頭力を伸ばす手法として

本書で取り上げられている「フェルミ推定」ですが

これは

つかみどころのない数値に対して、当たりをつけながら計算する」ことです。

 

例えば

・全国で電柱は何本あるか?

・全国でガソリンスタンドは何店舗あるか?

といったように「前提条件を考えないと答えがわからない問題」のことです。

 

コンサル企業の入社時によく使われる問題で

地頭力を測ったり、鍛えたりすることができる手段です。

 

明確な正解がない問題なので

純粋に考える力を試したり、

地頭力の基本構成(「仮説思考」「フレームワーク思考」「抽象化思考」)を

全て使うことができます。

 

フェルミ推定の基本プロセス

フェルミ推定には4つの過程があります。

1.アプローチ設定

2.モデル分解

3.計算実行

4.現実性検証

 

この基本プロセスをふむには地頭力の基本構成が必要です。

ここでは日本全国の電柱の本数を例に挙げていきます。

 

1.アプローチ設定

前提条件をまずは決めないといけません。

そこで「都市部と郊外に分けて、面積あたりの電柱の本数を出す」ことをします。

 

ここではゴールから逆算する「仮説思考力」と

全体を見て切り口を考える「フレームワーク思考力」を使います。

 

2.モデル分解

ここでは「都市部と郊外の電柱の密度は変わること」を考えないといけません。

面積あたりの本数 × 総面積 =総本数になります。

 

都市部は50m2 に1本 郊外は200m2 に1本とした場合は、

都市部は1km2 辺り400本 郊外は25本となります。

 

日本の総面積を38万km2(小学生で習うみたいです)とします。

また、日本は4分の3が山で、都市部は2割程度とのことです。

 

3.計算実行

このステップではモデル分解で出した数字を実際に計算するだけです。

先程の数値を代入すると

日本国内の電柱は、およそ3,000万本と計算できます。

 

4.現実性検証

ここでは、先ほどの計算結果を受け入れていいか?ということを検証します。

 

仮説は正しいのか?

数値を推測したところで間違いはなかったのか?

といったことを確認します。

 

因みにNTTと電力会社の調べによると

日本国内の電柱の本数は、およそ3,300万本とのことです。

 

これで先ほどの計算がおおよそ合っていたということが実証しました。

 

フェルミ推定はこのステップで実行しましたが

読んだときは「難しい!!!」となりました。

 

ただ、トレーニングは少しずつ効果が出てきますので

最初は抵抗があっても少しずつ実践していくと、

地頭力が伸びていきます。

 

最後に

ここまで本書のを紹介してきました。

 

地頭力を鍛えることは大変だと思いましたが

いきなりできるわけではないと思います。

 

寧ろ周りができていなかったり、

このようなトレーニングを避けることで

実践していることで希少性が産まれます。

 

もし本書が気になられた方は、是非手に取ってみてください!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました