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『地雷グリコ』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、青崎有吾さんの

『地雷グリコ』について紹介をしていきます!

 

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『地雷グリコ』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

駆け引きと伏線回収が詰まった頭脳戦を描いた物語です。

 

本書をオススメしたい人

・頭脳戦や心理戦が描かれた作品が好きな人

・ゲーム理論や戦略的思考に興味がある人

・伏線回収がしっかりしている作品が好きな人

 

本作は、高校を舞台にした知略と心理戦が交錯するスリリングなバトル小説です。

 

都立頬白高校では、「知的遊戯(インテリゲーム)」が

生徒たちの間で盛んに行われています。

 

主人公の射守矢真兎(いもりや まと)は、並外れた観察力と戦略眼を持つ女子高生。

 

文化祭での「愚煙試合(グレンゲーム)」で、

生徒会副会長の椚迅人(くぬぎ はやと)と「地雷グリコ」で対決し、心理戦を制して勝利します。

 

その後も、「坊主衰弱」「自由律ジャンケン」「フォールーム・ポーカー」など、

誰もが知る遊びに独自のルールを加えた戦略ゲームに挑戦します。

 

また、中学時代の因縁の相手である

雨季田絵空(うきた えそら)との決戦は、真兎の知略が試されます。

 

心理戦と伏線回収の妙が光る、スリル満点の知的ゲーム小説となっています。

 

『地雷グリコ』のあらすじ

あらすじの概要

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!

射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。

平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

地雷グリコ より

 

策略と心理戦が交錯する青春物語

物語の舞台は都立頬白高校。

主人公の射守矢真兎(いもりや まと)は、一見すると普通の女子高生ですが、

その頭脳明晰さと鋭い洞察力で周囲を驚かせます。

 

文化祭での屋上使用権を賭けた「愚煙試合(グレンゲーム)」において、

真兎は生徒会副会長の椚迅人(くぬぎ はやと)と対決します。

 

この試合は、子供の遊び「じゃんけんグリコ」に

独自のルールを加えた「地雷グリコ」で行われ、

46段の階段を使い、じゃんけんで先に登り切った方が勝利するゲームです。

 

ゲームの鍵となるのは「地雷」の存在で、

相手がどこに地雷を仕掛けたかを知らないまま進まなければならず、心理戦が重要となります。

 

真兎は椚の性格や行動パターンを冷静に分析し、見事に勝利を収めます。

 

その後も、真兎は「坊主衰弱」や「自由律ジャンケン」など、

誰もが知る遊びに独自のルールを追加したゲームに挑戦していきます。

 

各ゲームでは、頭脳戦と心理戦が同時に展開され、

真兎の観察力と戦略が光ります。

 

特に、最終章の「フォールーム・ポーカー」では、

中学時代の同級生で因縁の相手である雨季田絵空(うきた えそら)との直接対決が描かれ、

緊迫感あふれる展開が繰り広げられます。

 

『地雷グリコ』の感想

笑いと共感が止まらない!細かすぎる日常のツッコミ集

本作は、単なる知的ゲーム小説にとどまらず

「心理戦」と「人間ドラマ」 が融合した作品です。

 

まず、本作の大きな魅力は ゲームの面白さ です。

 

誰もが知っている遊びに独自のルールを加えることで、

読者も「どうすれば勝てるのか?」と一緒に考えることができます。

 

ゲームのルール説明も非常に分かりやすく、

難解な設定ではなく 直感的に理解できる点が優れています

 

また、各ゲームには単なる勝敗だけではなく

「プレイヤーの性格や関係性」 が影響を与えているのもポイントです。

 

主人公の射守矢真兎は、ただの天才キャラではなく

「観察力と戦略」で勝負するタイプの知略家です。

 

彼女はゲームの勝利だけにこだわらず、

「相手の考え方」や「心理」を読んで戦います。

 

この姿勢が非常にリアルで、読者は彼女の戦いに共感しやすくなっています。

 

また、彼女は完璧ではなく過去の敗北を引きずる繊細な一面も持っています。

 

中学時代の因縁の相手・雨季田絵空との関係は物語の大きな軸となり、

彼女が成長していく過程も見どころの一つです。

 

伏線回収の巧みさも本作の特徴の一つであり、

各ゲームでの戦いが 最終決戦へとつながるように巧妙に構成されています。

 

例えば、過去のゲームで登場した「ある考え方」が

クライマックスで活かされるといった形で

すべてのエピソードが無駄なく組み込まれています。

 

この伏線の回収が非常に気持ちよく、読後感の満足度が高いです。

 

心理戦のスリル心理戦の描写が非常にリアルで、

登場人物たちの 些細な仕草や表情、目線の動きなど細かい描写 によって緊張感が生まれています。

 

「ただのゲームではなく、これは戦いなのだ」と思わせるような展開が続くため

頭脳戦と心理戦が好きな人にはたまらない作品です。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

緻密なゲーム設計と伏線回収の妙、登場人物たちの心理描写により、

最後まで飽きることなく読める一冊となっています。

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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