こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、河合雅司さんの
「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること」について紹介をしていきます!
『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
「人口減少する日本で何が起こるか」について教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・日本の今後について知りたい人
・人口減少によって起こることを知りたい人
・「未来の年表」を読んだ人
厚生労働省によると、2022年の出生数は77万747人です。
ちなみに国の推計では、出生数が80万人を割るのは
2033年になると予想していましたが
予想よりも11年早いスピードで少子化が進んでいる状態です。
本書の前作である「未来の年表」では
・地方から人と店が消えること
・働きでが減ることで、企業が人手不足に悩むようになること
・住宅の3戸に1戸が空き家になること
など多くの問題が起こることを示唆されていました。
そして本書では、人口減少が進んだ10年後・20年後の日本で起こる
より身近な出来事について示唆されています。
『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』のまとめ
2025年、中小企業の高齢者不足が大企業を揺るがす
当たり前の話ですが、人口が減るとそれだけ労働人口も減っていきます。
高待遇である大企業であれば、働き手の応募も多いですが
中小企業はなかなか人が集まらなくなります。
そして中小企業は、とにかく後継者不足が深刻になります。
実際に2015年の時点で70歳に達している経営者は34万人で
2025年までに70歳になる経営者は58万人になります。
ちなみに70歳以上の個人事業者数は、約152万人ほどいて
それらを合わせても約120万社が後継者未定の企業です。
そのため、かなりの会社が後継者不足であり
実際に後継者が見つけられずに利益が出ているのに
倒産しているケースが増えています。
そのため2025年までにそんな中小企業が消えていき
約650万人の雇用がなくなると言われています。
そして取引先の企業が廃業することも出てきますし
中小企業が減ると大企業も困る場合も増えます。
そのため経営者は、早くから会社の後継者を決断することが求められます。
逆に中小企業に勤めている人は
後継者がいなくて会社が潰れる可能性や
いきなり経営者が変わる可能性があることを想定することが大事です。
2030年、ドライバー不足で荷物がなかなか届かなくなる
ECサイトの普及などによって
近年ドライバーが不足している話は有名です。
さらに人口不足も相まって、今後さらにドライバー不足となります。
実際に公益社団法人鉄道貨物協会 によると
2030年には約86,000人のドライバーが不足になります。
これはドライバーの高齢化と、女性ドライバーが少ないこと
さらに長時間労働ながら、賃金が高くないなどの理由が挙げられます。
特に問題なのが、2024年からトラックドライバーの長時間労働規制が強化されますが
こうなると1人のトラックドライバーが働ける時間が減るので
2030年には、約35%の荷物が運べなくと予測されています。
2033年、東京で空き家となった廃墟が出る
人口が減っていくことで、必然的に空き家が増えていきます。
野村総合研究所のデータ によると
2033年には空き家率が30.2%と推計されています。
空き家率が30%を超えた地域は治安が悪化し、スラム化し始めることが多いです。
特に山梨県、長野県、和歌山県、高知県、徳島県は、空き家率がトップクラスになっています。
東京だと、空き家率はそれほど高くないですが
空き家数 で見るとトップで約81万戸あります。
また東京都の人口も2025年をピークに減少していく傾向 であり
2025年を境に大量のマンションがあるにも関わらず
人口が減るので、空き家率も増えていきます。
さらに東京には築50年ほどの古いマンションも多く
そのため2033年には東京やでも空き家が廃墟が出没します。
2040年、ひっそりと亡くなる人が増える
一人暮らしの高齢者が増えていくことで
ひっそりと孤独死する人が増えていきます。
実際のデータ によると
2000年時点での65歳以上の一人暮らしの比率は 27.1%に対して
2015年には30%となっています。
また現代は、未婚の人が増えました。
こうした人たちであるは高齢化することに加えて
結婚した人もパートナーに先立たれたりすることで
一人暮らしの高齢者が増えていきます。
一人暮らしの高齢者が増えると
それに伴いひっそりと亡くなる人も増えていきます。
歳をとると体力や気力の低下で、片付けることができなくなったり
物を置きっぱなしにすることようになります。
そして少しの段差や階段などの思いもよらないところで転倒したり
入浴中に溺死したりすることもあります。
厚生労働省のデータ によると
家庭内で起こる不慮の事故での死因で
転倒が22.2% 浴槽内での溺死が32.5%と これら2つで半数以上です。
パートナーや家族と一緒に住んでいれば
事故が起こった後すぐに見つけてもらえる可能性がありますが
一人暮らしだと、1~2ヶ月ほど経過して見つかるケースも多いです。
一応対策としては、介護スタッフなどが
見張ってくれる環境を作る等はありますが
それでも一人暮らしの高齢者は今後増加する傾向なので
孤独死の数も割合も増えていきます。
2042年、定年後に貧乏な高齢者が目立つ
非正規雇用の人が増えていることで
年金をしっかり払えていないケースが増えます。
非正規労働者の数は 2005年に1,634万人でしたが、
2022年には2,101万人と約1.3倍になっています。
非正規労働者が増えた理由は、日本の経済が成長しなかったからであり
40代以下の世代には、不景気の影響で思うように就職できなかった人が多いです。
さらに非正規だと厚生年金を払っていない人が多く
低収入なので国民年金すら納められない人も多いです。
受け取れる年金の金額は
正社員で払っている年金の期間によって大きく変わり
その金額は6~18万円ほど変わってきます。
また少子化の原因の1つに、多くの若者を非正規労働者にしたことが大きいです。
就業者・雇用者の動向を表したデータ によると
正社員の数はここ20年横ばいですが、非正規雇用の人は増え続けています。
この状態が続き老後になると
生活が厳しい高齢者の数が急増することを避けられません。
65歳定年ではなく、働けるうちは働く
年金をしっかり貰えない人も多いので
定年後に貧乏な高齢者になる人も多くなります。
仮にお金の心配がないと思っていても
病気や賃貸、家の修繕費、親の介護などや
不足の事態でお金がなくなることも多いです。
そのため、年金を受け取りながら働くことが
1番堅実な定年後の生き方となります。
さらに今の現役世代だと
100歳まで生きる可能性が高くなっていきますので
65歳を定年とした場合、残り35年間生きます。
よくイメージされる「ゆっくりと老後を暮らす」という生活ですが
これを35年も続けるのは心身共に苦痛です。
なので、お金に余裕がある場合も健康のために多少働いたほうがいいです。
さらに日本は人手不足で働き手がいなくなるので
今後高齢者でも、雇う企業が増えると考えられます。
1人で2つ以上の仕事をこなす
いつ今働いている職場が後継者不足で倒産したり
自分の仕事がAIや自動化によって無くなるか分かりません。
一方でAIの普及によって新しく仕事が生まれることもあります。
なので働けるうちは働くということを実現するためにも
できるだけ色々な仕事や新しい仕事に、触れておくことが重要になります。
時代の流れも激しいことから、1つの仕事が残り続けることが難しいです。
なので人生をマルチステージと捉えて
いくつもの仕事を転々としながら生きることが大事です。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
他にも、人口減少によって起こる現象や
それに伴う生き方について多数解説されています。
また「未来の年表」について気になる方はこちら をご覧ください!
本書が気になる方は
是非手に取ってみてください!
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