スポンサーリンク
スポンサーリンク

『汝、星のごとく』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、凪良ゆうさんの

「汝、星のごとく」について紹介をしていきます!

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「汝、星のごとく」について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

世間的には認められない「不倫」を題材にした小説です。

 

本書をオススメしたい人

・忘れられない恋をしたことがある人

・「流浪の月」が好きな人

・本屋大賞ノミネート作品が気になる人

 

作者の凪良ゆうさんは

「流浪の月」で本屋大賞を受賞した人気作家で

元々はBL(ボーイズラブ)の世界を描いていました。

 

出版されている作品は

世間的に認められにくい、生きにくさを感じている人物たちの

細かな心理描写を描いているものが多いです。

 

そんななか本作は

親のワガママな恋愛に振り回されて

孤独を感じてきた男女二人の高校生が主人公です。

 

島で暮らす二人は惹かれ合い東京進出を誓いますが、

すれ違いから別々の道を歩むことになります。

 

本作は、細かな心理描写を描く著者が

男女の「普通」の恋愛を表現しており

読者を非常に考えさせる作品です。

 

「汝、星のごとく」 のあらすじ

あらすじの概要

ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。

ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。

生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

講談社BOOK倶楽部より

 

物語の主軸として、父親が不倫相手のもとに行き

少しずつ病んでいく母と暮らす高校生の暁海と、

自由奔放な母の恋愛に振り回されて

京都から暁海の通う島の高校に転校してきた櫂のラブストーリーです。

 

ともに孤独と欠落を抱えた二人は

惹かれ合い、成長していきますが

大人になり、お互いの人生を全うするうち、

自然とすれ違いが生じていきます。

 

また、2人の周囲の人物たちの出来事も含めて

読者に対して「普通とは何か」「正しさとは何か」といった

普段の私たちの生活を縛り付ける疑問が問われる1冊です。

 

主な登場人物

主人公

青埜櫂(あおのかい):

京都で生まれ、島に引っ越してきます。

男性に依存気味の母と共に暮らします。

 

井上暁海(いのうえあきみ):

島で生まれ育ちます。

父は母を捨てて不倫相手のところへ出て行きました。

 

島・島周辺の人物

青埜ほのか:櫂の母。男性に依存気味です。

あーくん:櫂の母の恋人で、後に別れます。

達也:櫂の母の新しい恋人です。

 

暁海の母:家を出た父に未練があります。

暁海の父:不倫して家を出ました。

林瞳子(はやしとうこ):父の不倫相手です。

北原先生:櫂と暁海が通う学校の先生です。

結ちゃん(ゆうちゃん):北原先生の娘です。

 

東京の人物

久住尚人(くすみなおと):櫂のビジネスパートナーで、イラスト担当です。

植木さん:編集者で、櫂と尚人の才能を見出しました。

安藤圭(あんどうけい):尚人の恋人です。

二階堂絵理(にかいどうえり):編集者で、櫂と関係を持ちます。

 

「汝、星のごとく」の感想

正しくない恋愛の緊張感と切実さ

世間から認められにくい恋愛を描くのは

凪良ゆうさんならではないかと感じました。

 

「流浪の月」では、ロリコンと称される

幼い女性との恋をテーマに描いていました。

 

今作のテーマの1つは「不倫」であり

世間は「不倫なんて許さない!」と思っています。

 

それでも、「なぜ本人たちはそんな恋愛を選んだのか?」

「真っ直ぐな恋愛とは?」というテーマを読者に突きつけ

本当の愛について深く考えさせられる作品です。

 

衝撃のプロローグ

本作のプロローグは驚きの一文から始まります。

『月に一度、私の夫は恋人に会いにいく。』

読者は一気に「妻公認の浮気!」と思います。

 

しかし、読み進めてエピローグになると

同じ描写ながらまったく違う見え方になります。

 

櫂と暁美の人生だけでなく

北原先生の存在や、違う道へ進んだ先に出会う人々との出来事により

登場人物たちへの印象がガラッと変わります。

 

繊細な描写がたまらない

本作は、暁海と櫂、2人の人生を描いており

学生から社会人までのお互いの心情が繊細に描かれているので

2人になったかのように、物語にのめり込めます。

 

壮絶な2人の人生と互いの心情が

きめ細かく描かれているので

何かしら感情を揺さぶられる物語かと思います。

 

また、2人に起こる出来事は身近なものも多く

ネグレクト、ヤングケアラー、離婚、浮気、偏見、陰口、

お金の問題、病気など、共感を生む箇所も多々ありました!

 

否が応でもを選択せざるを得ない状況による

生きづらさを物語として表現する凪良ゆうさんの

凄さを感じさせられる作品でした!

 

それほど、一気に物語の世界感にのめり込まれる1冊です。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

凪良ゆうさんによる純愛物語は

読者をグッと惹きつける読み応えのある作品でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました