こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』について、あらすじから結末のネタバレ、登場人物の相関、感想まで詳しく紹介していきます。
2026年10月9日には、広瀬すずさん・横浜流星さん主演の映画も公開されました。映画を観る前に原作の流れを押さえておきたい方や、観たあとに結末やタイトルの意味を確かめたい方にも読んでもらえる内容にしています。
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この記事でわかること
- 『汝、星のごとく』のあらすじ(ネタバレなし)と結末(ネタバレあり)
- 登場人物の関係と、映画版のキャスト
- タイトル『汝、星のごとく』の意味
- 続編『星を編む』や文庫版についてのよくある質問
※「結末・ネタバレ解説」の章から先は、結末までのネタバレを含みます。ご注意ください。
『汝、星のごとく』はどんな本?
本の基本情報
著者凪良ゆう出版社講談社発売日単行本:2022年8月4日/講談社文庫:2025年7月15日ページ数単行本352ページ/文庫456ページ
受賞歴2023年 本屋大賞受賞、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補
関連作スピンオフ『星を編む』(2023年)
映像化2026年10月9日 映画公開(監督:藤井道人)
本書の概要
本書はひとことで言うと、世間的には認められない「不倫」を題材にした小説です。2023年に本屋大賞を受賞し、2026年10月9日には横浜流星さん・広瀬すずさん主演の映画が公開されました。
物語は、主人公の二人が高校生だった頃から大人になるまでの、約15年間にわたって描かれます。
本書をオススメしたい人
- 忘れられない恋をしたことがある人
- 「流浪の月」が好きな人
- 結末まで知った上で読みたい人(ネタバレOKな方)
作者の凪良ゆうさんは「流浪の月」で本屋大賞を受賞した人気作家で、元々はBL(ボーイズラブ)の世界を描いていました。出版されている作品は、世間的に認められにくい、生きにくさを感じている人物たちの細かな心理描写を描いているものが多いです。本作で、凪良ゆうさんは2度目の本屋大賞受賞となりました。
そんななか本作は、親のワガママな恋愛に振り回されて孤独を感じてきた男女二人の高校生が主人公です。島で暮らす二人は惹かれ合い東京進出を誓いますが、すれ違いから別々の道を歩むことになります。
正直、向いていない人
- 明るいハッピーエンドの恋愛小説を読みたい人
- 不倫やネグレクト、病気など、重いテーマが苦手な人
映画『汝、星のごとく』の情報|公開日・キャスト
公開日2026年10月9日(金)監督藤井道人脚本安達奈緒子主題歌RADWIMPS「夕星-ゆうづつ-」上映時間135分配給東宝
主なキャストは以下のとおりです。
井上暁海広瀬すず青埜櫂横浜流星北原草介長谷川博己林瞳子石田ゆり子井上志穂(暁海の母)木村佳乃青埜ほのか(櫂の母)尾野真千子久住尚人松村北斗二階堂絵理中村アン植木渋柿濱田岳
『汝、星のごとく』のあらすじ(ネタバレなし)
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していきます。
物語の主軸は、父親が不倫相手のもとに行き少しずつ病んでいく母と暮らす高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回されて京都から島の高校に転校してきた櫂のラブストーリーです。
ともに孤独と欠落を抱えた二人は惹かれ合い、成長していきますが、大人になり、お互いの人生を全うするうち、自然とすれ違いが生じていきます。
また、2人の周囲の人物たちの出来事も含めて、読者に対して「普通とは何か」「正しさとは何か」といった疑問が問われる1冊です。
『汝、星のごとく』の登場人物と相関
主人公
青埜櫂(あおのかい)/映画:横浜流星
京都で生まれ、島に引っ越してきます。男性に依存気味の母と共に暮らします。漫画原作者として東京で成功を収めます。
井上暁海(いのうえあきみ)/映画:広瀬すず
島で生まれ育ちます。父は母を捨てて不倫相手のところへ出て行きました。母を支えながら島で生きていきます。
島・島周辺の人物
- 青埜ほのか:櫂の母。男性に依存気味です。(映画:尾野真千子)
- あーくん:櫂の母の恋人で、後に別れます。
- 達也:櫂の母の新しい恋人です。
- 井上志穂:暁海の母。家を出た父に未練があります。(映画:木村佳乃)
- 暁海の父:不倫して家を出ました。
- 林瞳子(はやしとうこ):父の不倫相手です。(映画:石田ゆり子)
- 北原先生(北原草介):櫂と暁海が通う学校の先生。後に暁海と結婚します。(映画:長谷川博己)
- 結ちゃん(ゆうちゃん):北原先生の娘です。
東京の人物
- 久住尚人(くすみなおと):櫂のビジネスパートナーで、イラスト担当です。(映画:松村北斗)
- 植木さん(植木渋柿):編集者で、櫂と尚人の才能を見出しました。(映画:濱田岳)
- 安藤圭(あんどうけい):尚人の恋人です。
- 二階堂絵理(にかいどうえり):編集者で、櫂と関係を持ちます。(映画:中村アン)
人物の関係をざっくり整理
- 暁海 ⇔ 櫂:高校時代に惹かれ合う恋人同士。上京した櫂と島に残った暁海は、すれ違っていきます。
- 暁海の父 ⇔ 瞳子:不倫関係。そのことで、暁海の母・志穂は心を病んでいきます。
- 北原先生 ⇔ 暁海:高校の先生と生徒。のちに夫婦になります。
- 櫂 ⇔ 尚人:漫画の原作と作画を担当する相棒。植木さんが二人の才能を見出します。
『汝、星のごとく』の結末・ネタバレ解説
ここから結末までのネタバレを含みます。
高校卒業後、櫂は漫画原作者として東京で成功を収めますが、生活が荒れていき、暁海との距離は次第に広がっていきます。遠距離恋愛は次第に破綻し、二人は別れを選びます。
別れた後、暁海は島に残り、母を支えながら自分の夢(刺繍の仕事)に向き合って生きていきます。学生時代から二人を見守ってきた北原先生との結婚を選び、新しい生活を歩み始めます。
一方の櫂は、東京での生活の中で次第に体調を崩し、最終的に胃がんと診断されます。その事実を知った暁海は、彼のもとへ戻る決断をします。
二人は故郷の島に戻り、最後の時間を共に過ごします。かつて見ようと約束していた花火を一緒に見上げたその瞬間、暁海に寄り添われながら、櫂は静かに息を引き取ります。
タイトル『汝、星のごとく』の意味
櫂は生前、自分の人生を振り返った自伝的小説を書き上げており、そのタイトルは本作と同じ『汝、星のごとく』でした。「汝」は暁海、「星のごとく」は、自分の人生がどれだけ荒波に揉まれても、変わらず輝き続けていた暁海への想いを意味しています。物語のラストでは、暁海が砂浜でこの小説を手にする場面が描かれ、櫂の本当の気持ちを知ることになります。
その後の暁海と、続編『星を編む』
その後、暁海は北原先生との生活を続けながら、自分の人生を歩んでいきます。なお、続編『星を編む』では、北原先生のこれまで語られなかった過去が描かれており、本作と合わせて読むことでより深く物語を理解できると言われています。
『星を編む』のあらすじと感想は、こちらの記事で紹介しています。
『星を編む』のあらすじと感想について
『汝、星のごとく』を読んだ感想
正しくない恋愛の緊張感と切実さ
世間から認められにくい恋愛を描くのは、凪良ゆうさんならではではないかと感じました。
「流浪の月」では、ロリコンと称される幼い女性との恋をテーマに描いていました。今作のテーマの1つは「不倫」であり、世間は「不倫なんて許さない!」と思っています。
それでも、「なぜ本人たちはそんな恋愛を選んだのか?」「真っ直ぐな恋愛とは?」というテーマを読者に突きつけ、本当の愛について深く考えさせられる作品です。
衝撃のプロローグ
本作のプロローグは、ある夫婦の関係を表す驚きの一文から始まります。読者は最初、その関係性に対して一気にある印象を持ちますが、読み進めてエピローグになると、同じ描写ながらまったく違う見え方になります。
櫂と暁海の人生だけでなく、北原先生の存在や、違う道へ進んだ先に出会う人々との出来事により、登場人物たちへの印象がガラッと変わります。
繊細な描写がたまらない
本作は、暁海と櫂、2人の人生を描いており、学生から社会人までのお互いの心情が繊細に描かれているので、2人になったかのように、物語にのめり込めます。
壮絶な2人の人生と互いの心情がきめ細かく描かれているので、何かしら感情を揺さぶられる物語かと思います。
また、2人に起こる出来事は身近なものも多く、ネグレクト、ヤングケアラー、離婚、浮気、偏見、陰口、お金の問題、病気など、共感を生む箇所も多々ありました!
否が応でも選択せざるを得ない状況による生きづらさを物語として表現する凪良ゆうさんの凄さを感じさせられる作品でした!
それほど、一気に物語の世界観にのめり込まれる1冊です。
『汝、星のごとく』に関するよくある質問
Q. タイトル『汝、星のごとく』の意味は?
作中で櫂が書き上げる小説のタイトルでもあります。「汝」は暁海を指していて、どんなときも変わらず輝いていた暁海への想いが込められています。くわしくは結末・ネタバレ解説の章で書いています。
Q. 続編はありますか?
スピンオフ作品の『星を編む』があります。北原先生の過去や、櫂と尚人を支えた編集者たちの物語、その後の暁海が描かれています。単行本は2023年11月、文庫版は2026年7月に発売されています。
Q. 文庫版は出ていますか?
はい。2025年7月15日に講談社文庫から発売されています。
Q. 映画と原作の違いは?
原作は高校時代から約15年間を描いた350ページ超えの長編で、映画は135分です。そのため、映画では描かれ方が凝縮されている部分があると思います。北原先生役の長谷川博己さんも、二時間の枠の中でどこまで北原を描けるか、という趣旨のコメントをしています。登場人物の心情をじっくり追いたい方は、ぜひ原作も読んでみてください。
『汝、星のごとく』が好きな人におすすめの本
- 『星を編む』のあらすじと感想について:本作のスピンオフ。北原先生の過去がわかります。
- 『流浪の月』のあらすじと感想について:凪良ゆうさんの1度目の本屋大賞受賞作です。
- 『わたしの美しい庭』のあらすじと感想について:同じく凪良ゆうさんの作品です。
- 本屋大賞2026どれから読む?全10作読んだ私のおすすめランキング
まとめ
ここまで『汝、星のごとく』のあらすじ、結末のネタバレ、登場人物、感想を紹介してきました。
凪良ゆうさんによる純愛物語は、読者をグッと惹きつける読み応えのある作品でした!本書が気になる方は、是非手に取ってみてください!


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