こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、燃え殻さんの
『明けないで夜』について紹介をしていきます!
『明けないで夜』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
夜の静寂さが語る、記憶と感情の断片を紡いだエッセイ集です。
本書をオススメしたい人
・日常に隠れた感情や記憶を掘り起こしたい人
・夜の静寂さが好きな人
・静かな文章で心を癒したいと感じている人
本書は、夜をテーマにしたエッセイ集で、
著者が経験した日常の断片や記憶を繊細な筆致で綴っています。
BRUTUS.jpやJ-WAVEの連載「BEFORE DAWN」などに掲載された
全30篇以上のエピソードが収録されています。
夜の静けさや孤独感を背景に、
著者自身の思い出や人間関係、日常生活の中で感じたことが描かれています。
夜をただの休息の時間ではなく、
自身を見つめ直し、感情を整理する特別な時間として表現されています。
夜の持つ癒しや独特の空気感を伝える本書は、
読者にとって心の安らぎや新たな視点を与えてくれる1冊です。
『明けないで夜』のあらすじ
あらすじの概要
人生の踊り場で聞きたい、
他愛のない大切な話たち—TENDRE(アーティスト)
BRUTUS.jp×J-WAVE「BEFORE DAWN」「夜リラタイム」連載、待望の書籍化
“絶対的な安心感”が詰まった30篇とちょっとのエッセイ集
………
日常をなんとかやり過ごすためには、
映画館の暗闇の中のような絶対的な安心感が必要だ。
映画館の暗闇の中のような言葉や音楽。
誰にも教えていないパートナー、ひとりの時間。
寄り道と空想。
たしかな肩書きや名前の付いていない
あれやこれやが僕を支えている
明けないで夜 より
夜の静寂に紡がれる心の物語
本書は、夜の時間帯に焦点を当て、
日常の中で見過ごしがちな感情や出来事を繊細に描いたエッセイ集です。
BRUTUS.jpやJ-WAVEの番組『BEFORE DAWN』との連動企画として連載されたエッセイを中心に、
全30篇以上のエピソードが収録されています。
著者は、夜の静寂や孤独を通じて自己と向き合う時間の大切さを表現しており
例えば、ビジネスホテルでの滞在中に見た夢や、
亡くなった知人との思い出を綴ることで、夜がもたらす内省の時間を描写しています。
また、深夜の配達先で出会った人物との交流や、
会食のキャンセルに対する独特の感情など、
日常の些細な出来事を通じて人間の心理を深く掘り下げています。
さらに、著者自身の過去の経験や思い出を振り返ることで、
時間の経過や人生の変遷について考察しています。
専門学校時代の卒業作品展での出来事や、
かつての知人の現在の姿を知るエピソードを通じて、
過去と現在の自己を見つめ直す視点が描かれています。
『明けないで夜』の感想
夜に広がる内省と癒しの時間
本書は、夜という時間に焦点を当てた
日常の中で見過ごしがちな感情や出来事を繊細に描いたエッセイ集です。
読後の印象としてまず感じるのは、
「夜」が単なる時間ではなく、自分の感情を再発見する時間であるということです。
著者が描く夜の出来事や考えは
読者自身の経験や感情を呼び起こし、共感を生みます。
現代社会では、孤独は避けるべきものとされがちですが、
本書ではそれを自己と向き合い、内省を深めるための贈り物のように描いています。
夜に1人でいる時間が、本書を通じて
心の整理や新たな発見をもたらす時間をもたらしてくれるので
忙しい日々を送る現代人にとって、救いとなる1冊だと感じました。
また、本書の中で触れられるエピソードのひとつひとつが、
何気ない日常の出来事に新たな価値を見出す力を持っています。
夜の街で出会った人々や耳にした会話、思いがけない出来事が、
著者の視点を通じて読者に新しい気づきをもたらします。
本書は、心が自由になる貴重なひとときであることを再確認させてくれるだけでなく
燃え殻さんの柔らかくも的確な文章が、読者の心に寄り添ってくれます。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
作品全体を通して、夜という時間の中で
日常の中で見過ごしがちな感情や出来事に気づかせてくれる1冊です!
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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