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『たぶん私たち一生最強』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、小林早代子さんの

『たぶん私たち一生最強』について紹介をしていきます!

 

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『たぶん私たち一生最強』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

女性の友情が描く、新しい家族と自由な生き方の物語です。

 

本書をオススメしたい人

・自由な生き方や多様な家族の形に興味がある人

・友情をテーマにした物語が好きな人

・現代女性の悩みや葛藤に共感できる人

 

本作は、高校時代からの親友4人が

ルームシェアを通じて新しい家族の形を築いていく物語です。

 

アラサーである登場人物たちは、それぞれが異なる背景を持ちながらも

「友達と一緒に暮らす」という選択を通じて、

理想と現実のギャップに向き合い、友情を深めていきます。

 

共同生活では、それぞれのプライベート、生活リズムの違いなどの

多くの困難に直面しますが、彼女たちは互いを尊重しながら支え合い、

血縁に縛られない新しい家族の形を模索します。

 

本作は、友情の深さ、家族の多様性、そして現代女性が直面する葛藤を

ユーモアを交えつつ丁寧に描いており、従来の家族観にとらわれず、

現代社会における多様な生き方の可能性を提示した作品です。

 

『たぶん私たち一生最強』のあらすじ

あらすじの概要

宇垣美里、酒寄希望(ぼる塾)、スケザネ、武田砂鉄、ヒャダイン、マキヒロチ、三宅香帆、宮島未奈、柚木麻子、吉川トリコ、吉田大助が惜しみなく絶賛、書店員からも称賛の声多数の話題作! 全員揃えばいつだってバイブス最高の女四人が泣きたい夜にひらめいた「一生最強」の人生とは!? 圧倒的センスで紡がれる、自由と決断の物語。

たぶん私たち一生最強  より

友情から始まる新しい家族の形

本作は、高校時代からの親友である花乃子、百合子、澪、亜希の4人が、

従来の「家族」という枠を超えてルームシェアという形で新たな生き方を模索する物語です。

 

物語の始まりは、花乃子が「もうさー女友達と一生暮らしたいんだよね最近は!」と

唐突に提案する場面から。彼女の発言をきっかけに、

彼女たちはそれぞれの悩みや事情を持ちながらも、一緒に暮らすことを決意します。

 

彼女たちは、同じ高校時代を共有していながらも、現在の立場や状況は異なっており

ルームシェア生活が始まると、理想と現実のギャップに戸惑います。

 

しかし、それらの課題を乗り越える中で、お互いの絆が強まり、

彼女たちは互いにとって欠かせない「家族」のような存在になっていきます。

 

ストーリーは短編形式で、非常にユーモアが溢れていながらも

彼女たちそれぞれが抱える葛藤や成長にも焦点を当てています。

 

恋愛での失敗や将来のこと、社会の期待との向き合い方など

それぞれの人生を模索する彼女たちの姿は、

多くの読者に「共感」と「笑顔」を与える内容となっています。

 

『たぶん私たち一生最強』の感想

新しい生き方を模索する現代女性たちの物語

本作は、現代社会の中で「家族」「友情」「自立」というテーマを描き、

新たな家族の形を提案する挑戦的な作品です。

 

本作が他の友情物語と一線を画すのは、

ルームシェアという実際的な設定を軸にして、

理想と現実のぶつかり合いを描き出している点です。

 

まず、4人それぞれのキャラクターが非常に魅力的です。

 

花乃子は男好きでいながらも、失恋を機に

勢いでルームウェアを提案したような軽妙で明るい性格です。

 

百合子は仕事もお金も満足しているが

30代女性にとって身近なテーマでもある「愛」とは何かを問いかけます。

 

澪は大企業で働く多忙な会社員で

言いたいことをズバッと言うキャラクターです。

 

亜希は給料の低い職場で働くも、心の隙間を推し活で埋めています。

 

それぞれの個性あるキャラクターが抱える悩みや成長が丁寧に描かれており、

社会や恋愛に疲れた現代人のリアルな姿を反映していることから

読者に深い共感を呼び起こします。

 

また本作が素晴らしいのは、彼女たちの「距離感」の描写です。

 

どれだけ親しい友人でも、常に一緒にいると衝突やすれ違いが起こります。

 

それでも彼女たちは、適度な距離感を保ちながら

互いを尊重し、支え合い、関係を築き直していきます。

 

この「無理をしないけれども温かい関係性」は、

現代社会における理想的な友情の形を示唆しているように感じます。

 

さらに、物語全体に漂う明るさとユーモアも本作の魅力です。

 

テンポの良い会話劇や、日常の小さな出来事に込められた笑いが

作品全体を明るく軽やかにしています。

 

一方で、社会のプレッシャーや自己実現への不安など、

現代女性が抱える深刻なテーマも丁寧に掘り下げられており

そのバランスが作品を「楽しいだけではない、深みのある物語」として際立たせています。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

血縁や婚姻だけに縛られない、新たな家族の形が描かれており、

「自分らしい生き方」を模索する読者にとっての一つの指針となる作品だと感じました!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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