こんにちは!しょーてぃーです。
今回は尾原和啓さん著書の
「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」を読みました。
本書を通じて、
印象に残った部分や感想や気づいたことを書いていきます。
※本記事は3000文字くらいあります。
もし概要だけ知りたい方は下記の記事がおすすめです。
「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」について
本書について
本書はタイトル通り
「プロセスエコノミー」について、解説された1冊です。
要は「完成品」ではなくて
「完成までの過程(プロセス)」が売れる時代になったことです。
「過程」を売れるのは
キングコング西野さんやHIKAKINさんのような
超有名なインフルエンサーだけにしか
使えないものだけでないです。
本書では、プロセスエコノミーは
一般人でも使える手段であると
解説されています。
本書をオススメしたい人
・自分で仕事をとりたい人
・自分で商売をしている人
・インフルエンサーに憧れている人
本書を通じて
今後自分で仕事をとってくる上で
成果物だけでは差別化が難しく、
プロセスも含めて
提供していくことが大切だと読んで感じました。
プロセスエコノミーとは
文字通りプロセスエコノミーとは、
プロセスが売れる時代のことを言います。
反対に従来の完成品を売ることを
アウトプットエコノミーと言います。
アーティストを例にすると
アウトプットエコノミーは
完成されたCDなどの、楽曲を売ることです。
反対に、プロセスエコノミーは
楽曲の制作過程を売ることです。
キングコング西野さんも
えんとつ町のプペルの映画の際に
作品を売ってはいません。
オンラインサロンで
映画制作の過程を販売していましたので
これもプロセスエコノミーの一例です。
最近はNiziUさんのような
オーディション番組から結成される
アーティストもたくさん出てきました。
あれもデビューを夢見る素人が、
課題に対して努力で乗り越えていくプロセスに
視聴者が心打たれてしまうという
プロセスエコノミーの一種です。
プロセスエコノミーの重要性
本書によるとこのプロセスエコノミーは
今後さらに重要になってくると言われています。
飲食店にしても、アパレル店にしても
安くていい商品はたくさんあります。
仮に差別化できても
ネットでの情報が仕入れやすいので
すぐ真似されてしまいます。
そこで
より一層プロセスを共有し
他の商品に移らない
根強いファンを作ることが大切なのです。
特に重要なのはプロセスでも「WHY」の部分です。
なぜアーティストになりたいのか?
なぜこの絵を描きたいのか?
なぜこの商売を始めたのか?といった理由を
共有することが大切なのです。
鬼滅の刃 では、人として優しすぎる炭治郎が
物騒な鬼と戦っています。
単に鬼退治をしているのではなく
禰󠄀豆子を鬼から人間に戻したいという
理由があるからこそ
「炭治郎がんばれ!」ってなります。
一般人がプロセスエコノミーを使えるのか?
いますぐプロセスエコノミーを
フル活用できる人は中々いないと思います。
フル活用できる人としての特徴は
下記のような人です。
・知名度が高い人
・アウトプットの質が高い人
知名度の高い人は「WHY」の部分が明確で
ファンがたくさんいます。
すると、何か商品を作った場合などは
その過程を発信しやすいです。
また、知名度が高くなくても
目に見えて実力があるような
アウトプットの質が高い人も大丈夫です。
プロセスを発信すれば、バズったりすることで
一定のファンが生まれるのです。
ただ、大多数の人は知名度もないし、
アウトプットの質も練習中ですよね。
私も思いっきり大多数の一般人です。
一般人がプロセスエコノミーを発揮する場所
一般人がプロセスエコノミーを発揮する場所は
「リアルなつながり」です。
「プロセスエコノミー=SNSで過程の発信」だと
思ってしまいますが
一般人はSNSで戦うのは難しいです。
特にアウトプットの質が高くなるまでは
超有名な芸能人やインフルエンサーのような方々と
同じ主戦場で戦うことになるので、
全く勝てないと思います。
「リアルなつながり」 ですと
主戦場はSNSではなく
日ごろ交流がある上司や同僚や取引先になります。
なぜなら、プロセスエコノミーは
過程を売る一方で
「親近感を持ってもらうこと」だからです。
付き合いがあれば、
特にスキルが高くなくても
なんかほっとけない存在となります。
なんかほっとけない存在から
自分の成果につなげるのです。
つまり狙うターゲットは
日常的に触れられて
自分の成果に影響がある人に向けるのです。
主戦場がSNSですと
インフルエンサーにフォローされたり
注目されるほどのコンテンツを
提供しないといけなくて
超絶過酷な戦いになってしまいます。
主戦場が身近な人ですと
なぜこの仕事をしているのか?
なぜこれが好きなのか?
といった「WHY」が伝えやすいのです。
そして
「今後はこうなりたいけど、まだ未知半ばです」という
プロセスの共有をすることで
成果につながるのではないかと感じました。
これってホストと同じで
「俺No.1になりたいけど、
今はトップ10入りもできてないからシャンパン入れてよ」や
「この前シャンパン入れてくれたおかげで8位になったよ」みたいなことで
主戦場が身近でもプロセスエコノミーを
共有することができるのです。
それでもSNSで輝きたい
SNSへの憧れがある気持ちもわかります!
インフルエンサーって
キラキラしていますよね!!
ですが、SNSでのアプローチの前に
身近な人に向けた
プロセスエコノミーを実施します。
そして、知名度orアウトプットの質が
高くなってSNSで戦えるレベルになればいいと思います。
あくまでも一般人は
SNSで戦えないのではなく順番は守った方がいいのです。
プロセスエコノミーの落とし穴
本書内の補足として
プロセスエコノミーは
あくまでもアウトプットの追加であることです。
つまり
アウトプットよりプロセスが売れる のではなく
アウトプットもプロセスも売れる ということです
アウトプットに
お客さんを巻き込むのはいいのですが
プロセスを共有しすぎるせいで、
お客さんが主役になる場合があるとのことです。
あくまでもアウトプットの完成品の
希望を聞くのはいいのです。
しかし、プロセスの要望を聞きすぎてしまうと
完成品までの過程のパフォーマンスが派手になって
本来の目的を見失ってしまうからです。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
まとめるなら
商品やサービスの差別化が難しいので
制作までプロセスを売って
根強いファンを作ろうと述べている一冊です。
もし本書が気になられる方は是非手に取ってみてください!
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