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「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論 の要約について

本紹介

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、デヴォン・プライスさんの

『「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論』について紹介していきます!

 

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『「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと、

ダラけることの大切さを教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・働き過ぎに悩んでいる人

・休日も生産的なことをしてしまう人

・何かをしていないと落ち着かない人

 

まず怠惰とは、なまけていてだらしない様子のことで

一般的にネガティブなことです。

 

逆に勤勉であることは「頑張ることは美しい」

「努力することは素晴らしい」と思われています。

 

本書の著者もずっと上記のように考えており

長時間労働の後にスペイン語の勉強をして、

プログラミングの学習、運動をするなど

起きている時間のすべてを生産的な活動で埋めていました。

 

ですが、働き過ぎたことで徐々に心身に不調をきたすようになります。

 

それでも怠けることが怖く、働き続けますが

一向に体調は良くならず、病院で検査や治療をしても効果がありませんでした。

 

そしてしばらく経ったある日、休養という治療法が急に見つかりました。

 

運動もせず、仕事も何もしないような生産性0のダラダラした純粋な休養こそが

自分の回復に必要だったと著者は述べています。

 

これまで怠けることは悪であり、頑張ることが良いと思っていましたが

休養の重要性を知った著者は

「怠けることは悪いことではないのではないか」と疑問を抱いて色々調べると

「怠惰= 悪」という価値観は間違っていることが分かりました。

 

本書では、そんな著者による

「怠惰= 悪」という価値観が間違いであることと

ダラけることの大切さが解説されています。

 

『「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論』のまとめ

怠けることを嫌う文化が働き過ぎる原因

私たちはその人の価値を、職業や勤勉さ、

生産性の高さで見ている部分があります。

 

特に日本人にとって、勤勉に働くことは美徳であり

「頑張ることは美しい」「努力がすべて」という風潮があります。

 

実際に給料が低い人よりも高い人の方が

人間としての価値が高いと感じてしまいますし

アルバイトよりも医者の方が尊敬されやすいですし

休む人よりも土日も休まずに

勉強や仕事をしている人の方が尊敬される傾向にあります。

 

その結果、周りの人が働いているのに

自分だけが休暇を取ることに罪悪感を覚えたり

「休む」こと自体に遠慮を感じたり、休んでいる時でさえも生産性を考えてしまうので

多くの人の心身が不健康になっています。

 

著者は、努力や生産性を上げることばかりが持ち上げられ

怠けることが悪いという価値観に染まっていることに対して競輪を鳴らしています。

 

この価値観が出来上がった要因としては、資本主義が始まった時に

勤勉に頑張って働けば報われるという考え方が刷り込まれたからといいます。

 

怠けたくなるのは心身の警告

休みたい、怠けたい、ダラダラしたい、何もしたくないという気持ちは

自分に回復が必要なサインだと著者は指摘しています。

 

例えば、空腹になれば気力も落ちて食べ物のことばかりを考えますし

睡眠不足の時は、思考が鈍って目をつぶろうとします。

 

このように私たちの身体は、心身に足りないものがあると

それを本能的に補おうとします。

 

これと同じように「何もしたくない」「ダラダラしたい」という怠惰な気持ちは

決してダメなものではなく、今の自分に必要な感情であり

その気持ちを無視して「怠ける自分はダメだ」「頑張ることは美しい」と信じて

働き過ぎると、不健康になってしまいやすいということです。

 

著者は自分の怠惰な気持ちを大切にして

怠ける時に怠けていれば、健康を害することが大幅に減ると述べています。

 

人間は1日に8時間も働けるようにできていない

私たちが集中して良いアウトプットができるのは

せいぜい1日に2,3時間程度です。

 

そのため1日8時間、週40時間も働こうとすると

必ずどこかで怠けたり、力を抜かないと無理です。

 

実際に人は1日8時間を職場で過ごしているものの

集中しているのは2,3時間程度で、

残りの時間は軽食や雑談、タバコ休憩、頭を使わないルーティンワークなど

怠惰な時間を過ごしているとも指摘しています。

 

また適度に休憩をとり、集中と休憩を繰り返す方が

生産性が上がることが科学的にも分かっていますし

1週間のうち1番集中できるのは、

土日にしっかり休んだ後の月曜日であることも分かっています。

 

つまり適度に休むほうが、良い仕事ができるということです。

 

集中と休憩は表裏一体であり、休むからこそよく集中できるという関係性であり

人間はロボットではないので、無理に長く働いても生産性は上がりません。

 

ただ注意点としては、本書では生産性を上げるために休みを取ることを推奨していません。

 

本書で推奨しているのは、終わりなき生産性の競争から抜け出して

仕事と切り離された純粋な休日をとって

自分の人生を楽しむことを目指しています。

 

本書では、良い仕事をしたり生産性を上げるために休むのなら

それは「生産性=善 怠惰=悪」と考えているということであり

その考え方を持っていれば、いずれまた働き過ぎてしまいます。

 

あくまでも休むのは、人生を楽しむためということです。

 

「生産性=善」という考えをやめる

怠惰な気持ちを大事にする方法の1つとして

「生産性=善」という考えを思い切ってやめてみることです。

 

生産性を上げることをいいことだと考えていると

どうしても反対側にある生産性0の何もしない時間を

悪いもの、無駄なことと感じて、休むことに罪悪感を覚えます。

 

その結果、いつも何かで忙しくするようになり

せっかちな人生を送ることになってしまいます。

 

また「生産性=善」という考える根底としては

生産性の高さや仕事が、その人の価値だと感じているからです。

 

なので、生産性の高さや仕事があるから、自分に価値があると考えるのではなく

生産性の有無問わず、ただ生きているだけで価値があると考えることが大切です。

 

本書の著者は、このことを思い出すときに

ペットのチンチラを思い浮かべます。

 

なぜならペットはただ食べて眠るという

生産性のない毎日を生きているだけで価値があるからです。

 

同じように私たち人間も、生産性があろうがなかろうが

生きているだけで価値があるはずといいます。

 

このように考えることは難しいかもしれませんが

仕事ができなければ価値がない、可愛くなければ価値がないと考えると

老化によって自分の仕事や外見の能力が下がったときに

自分が無能で無価値に思えてしまいますし

みんなが働いているのに自分だけ休んで旅行に行くことや

病気で自分だけ仕事ができないことなどに罪悪感を覚えます。

 

だからこそ人を地位や生産性、仕事で見るのではなく

人間はただ生きているだけで価値があると考えて尊重し、大切にした方が

他人にも自分にも優しくなれます。

 

ダラダラしたいなら勇気を持って断る

当たり前ですが「怠けたい」と思ったときに

用事を断って時間を確保する必要があります。

 

怠けていることに罪悪感を抱いている人は

他人からの依頼を断るのが苦手で、なんでも引き受けてしまいがちです。

 

ですが本書では、自分の限界や欲求を素直に認めるのは

弱みではなく強さの証だと書かれています。

 

頼まれごとを断ったからといって

必ずしも他者を傷つけ、失望させるわけではありません。

 

むしろ自分の限界や弱み、体調を気にかけて

自分が潰れないように、上手く仕事や用事の量をコントロールするのは責任ある選択です。

 

自分の心と身体の健康を守れるのは自分だけなので

ダラダラしたい、休みたいという気持ちを尊重することは重要です。

 

生産性0の純粋な休日をとってみる

何もしない時間を大切にすると、人生の質が劇的に変わります。

 

タスクをいくつ処理できたなどを気にするのではなく

自分の本当の気持ちに従って、自分らしく自由雨に過ごすことが大切です。

 

朝からゲームをしてもいいですし、家でゴロゴロしてもいいので

とにかく自分の素直な気持ちを尊重して

生産性を意識せずにのんびりと過ごすといいです。

 

もし何をしたいかが分からなくなっているのであれば

それを見つけるために休んでもいいです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

「怠惰= 悪」という考えが間違いであり

ダラダラすることが如何に重要かが分かる1冊です!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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