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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の要約について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、三宅 香帆さんの

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』について紹介をしていきます!

 

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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

働き始めると本が読めなくなる理由を教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・趣味に時間が割けない人

・趣味と仕事を両立したい人

・働き始めると本が読めなくなる理由を知りたい人

 

読書に限らず、釣り、旅行、ゲーム、フェス、美術館巡りなど

学生時代に熱中していた趣味が、社会人になってからできなくなった人は多いです。

 

実際に本書の著者も、学生時代に書店で働くほどの読書好きでしたが

社会人になって週5日、毎日9:30~20:00過ぎまで仕事をするようになってから

歯医者に行ったり、宅配の荷物を受け取ったりする時間すらなくなり

いつしか本を全く読まなくなりました。

 

ですが著者は社会人になった途端に学生時代から続けていた趣味を

諦めざるを得ない状況に疑問を持ち始めて

3年後に会社を辞めて、現在は書籍の解説や作家として活動しています。

 

本書は、そんな著者による働き始めると本が読めなくなる理由をはじめ

仕事と趣味を両立する方法が解説された1冊です。

 

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のまとめ

時間がないから本が読めなくなったわけではない

社会人になって本を読めなくなったというと

必ず「時間がないから趣味ができなくなる」という人がいます。

 

これは一理ありますが、核心ではありません。

 

実際に時間がないにも関わらず、ソシャゲやSNSを見たり

YouTubeの動画をチェックしたり、ジムに通う時間はあります。

 

著者は読書ができなくなる原因は、社会構造的な問題といいます。

 

要は私たち社会人一人一人の関係性のことで

著者が定義する社会構造的な問題については大きく3つあり

次章以降で1つずつ記載していきます。

 

仕事に全身全霊で取り組むことを求められている

私たちが本を読めなくなった理由の1つ目は

仕事に全身全霊で取り組むことを美化し過ぎているからです。

 

私たちはプライベートや趣味よりも仕事を優先すべきですし

仕事に何より時間を使うべきだという価値観の人が多いです。

 

実際に、友達や恋人とのデートよりも仕事を優先するべきだと感じたり

サラリーマンが徹夜して資料を仕上げる姿をかっこよく思えたり

全力で仕事をして自己実現をしている人がキラキラ見えたりします。

 

ですが、このような考え方が趣味ができないくらい

働き過ぎてしまう1つの原因だといいます。

 

現代は働き方改革でブラック企業も減ってきており

必ずしも会社が大変な労働を強制しているわけではないことが多いです。

 

それに休みたければ休めますし、残業したくなければ帰れますし

どうしても辞めたければ退職代行もあります。

 

それでも私たちが仕事第一で働き過ぎてしまうのは

私たち一人一人が「プライベートを犠牲にして働くことが素晴らしい」と思い込んでいるからです。

 

最初は誰でも全身全霊で仕事を頑張れますが

その状態が長期化すると、貼っていた緊張感の糸が切れて

燃え尽き症候群やうつ病、適応障害などの病にかかりやすいです。

 

また、社会全体でみれば長時間労働が

少子化の1つの原因になっていることもわかっています。

 

そして働きすぎると、疲れ切って頭も働かなくなり

趣味でやれることは疲れていてもやれるようなSNSやソシャゲくらいになります。

 

本は自分が望んでいない情報が入っていることが多い

私たちが本を読めなくなった理由の2つ目は

本は長く、自分が望んでいない情報が入っていることが多いからです。

 

まず現代では、なるべく早くてコスパ良く

「正解」に辿り着くことが求められています。

 

またSNSもネットも自分で検索して調べるので

自分の望んでいる情報ばかりが出てくることが多いです。

 

このように多くの人は、なるべく早く実生活や仕事で役立つ情報を

コスパ良く取得したいという考えでいます。

 

ですが本には自分が望んでいない情報や

役に立たなそうな情報が混ざっていることが多いです。

 

読書は長い時間がかかる上にどんな情報が取得できるか分からないので

コスパ良く情報を取得したい人にとっては、じれったくコスパが悪いと感じます。

 

ただ本が読めなくなっても、

自己啓発書やビジネス書をチェックしている人はたくさんいます。

 

なぜならこのような書籍は、求める答えがすぐ分かったり

答え以外の記述が少ないので、自分が望んでいない情報が少ないからです。

 

働いてもなかなか楽にならない社会構造

私たちが本を読めなくなった理由の3つ目は

働いてもなかなか生活が楽にならないからです。

 

特に現代では、短時間でたくさんお金を稼げる人とそうでない人の二極化が進んでおり

更にはお金持ちの家系かどうかで余裕ある暮らしができるかが決まってきます。

 

働いてもなかなか生活が楽にならない人たちは

当然時間もなくなりますし、時間とお金の面で趣味をする余裕がなくなります。

 

結果的に「仕事をするために生きている」ような生き方になってしまいます。

 

一方で、そこまでハードに働かなくても余裕がある生活をしている人は

平日の昼間からスタバで本が読めますし

その本が自分に役立たなくても楽しめてしまいます。

 

本来、自分の知らない世界や知識を新しく知ることは楽しいことですが

余裕がなく、このことを忘れている人がほとんどです。

 

半身くらいで仕事や趣味にコミットする

ここまでは、働いていると本が読めなくなる理由についてでしたが

ここからは、どうすれば働きながら読書などの文化的な活動ができるかについてです。

 

まず1つ目は、全身で働かずに半身で仕事や趣味にコミットすることです。

 

つまり全力で仕事をするのではなく

半分くらいの力で仕事に取り組むということです。

 

本書では具体的に、週3日勤務で正社員になれるくらいがベストと述べています。

 

半分の力であれば、もう半分の力を

副業、育児、介護、趣味などの別の活動に力を使うことができます。

 

また仕事に全力を出している人は

他者にもどこかで全力を求めてしまいがちですが

自分が半分くらいの力で仕事をしていれば

他者への要求が高くなり、人間関係が悪くなることを防げます。

 

さらに、仕事を半分くらいの力でしていると

燃え尽き症候群や適応障害、うつ病にはなりませんし

家族、筋トレ、キャンプ、友達などに時間を使うことができるので

自分の居場所が増えて、心のゆとりにもなります。

 

高度成長期であれば、男性は仕事、女性は家事や育児に

全身全霊で良かったかもしれませんが

今の時代は、男女ともに仕事と家事育児をする時代なので

より半身で働くことが求められています。

 

1つのことにコミットすることへの賞賛をやめる

働きながら文化的な活動をする方法の2つ目は、

頑張りすぎるのを賞賛する文化をやめることです。

 

私たちが働き過ぎて本を読めなくなるのは

仕事に全身全霊で取り組むことを美化し過ぎるからです。

 

まずはこの価値観を崩さなければ、どれだけ働き方改革をしても

どうせ私たちは働き過ぎてしまうと著者は指摘しています。

 

そしてこの価値観を崩すためには、著者はこの価値観を一気にやめることを定義しています。

 

仕事で徹夜して資料を仕上げたことを褒めることをやめて

母親が日々自分を犠牲にしてまで、子育てしていることを褒めるのをやめて

アイドルが恋人を作らずに仕事をすることを褒めることをやめるということです。

 

このような日本に溢れている「全身全霊」「頑張り過ぎ」「実を粉にしてやること」を

褒める文化をもうやめませんか?と著者は定義しています。

 

仕事以外のことにコミットできないことに疑問を持つ

働きながら文化的な活動をする方法の3つ目は、

仕事以外のことにコミットできないことに疑問を持つことです。

 

これも著者が伝えたいメッセージのひとつですが

なんせ学生の頃は趣味を楽しめていたのに、

社会人になった途端に仕事以外のことができなくなるのはおかしいということです。

 

著者は気分よく仕事をしながらも

それ以外の時間も楽しく過ごすという生き方が

今後のスタンダードになるべきだと指摘しています。

 

例えば新作ゲームが出たときに

「新作ゲームが出たので仕事を休みます」というネタ投稿がバズるのは

私たちが本心でそういう生き方を望んでいるからです。

 

食事もパスタや中華、和食、寿司、ラーメンなど

バランスよく様々な種類を楽しむように

人生も仕事ばかりすることに疑問を持ち

もっとバランスよくいろんなことを取り入れるべきということです。

 

そもそも気分よく仕事をしながら

それ以外の時間も楽しく過ごすという生き方を

贅沢だという今の社会の風潮には、NOと言いたいと著者は述べます。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

仕事をしていると趣味ができなくなる理由を解説しながらも

現代社会に一石を投じる書籍だと感じました!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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