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『余命10年』のあらすじと感想について | 原作小説を絶対に読むべきである

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、小坂流加さんの

『余命10年』について紹介をしていきます!

 

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『余命10年』について 

本書の概要

本書は、切なすぎる恋愛小説として

SNSを中心に反響が広がり

累計発行部数が65万部を突破する

大ベストセラーを記録しました。

 

そして、2022年3月4日に

映画化 にもなった超人気作品になります。

 

本書をオススメしたい人

・恋愛系の物語が好きな人

・感動作が好きな人

・人間の生き様を感じたい人

 

本書は、タイトルの通り

主人公が余命10年と宣告されて

残りの人生をどう生きるのか。という

リアルな生き様を描いた物語です。

 

10年という短いようで長い時間の中で

心境にいろんな変化が生まれ

どう精一杯生きるのか?という

1人の女性の人生が描かれています。

 

また、著者の小坂流加さんも

本書の編集が終わった直後に

病状は悪化して亡くなっており

「命」について考えさせられる作品です。

 

『余命10年』のあらすじ

あらすじの概要

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。刊行後またたく間に10万部を突破し、SNSを中心にさらなる感動の輪を広げた涙より切ないラブストーリー。

引用元:『余命10年』原作特設サイト

 

ネタバレを含むあらすじ

以下は、ネタバレを含んだあらすじとなります。

 

高林茉莉(まつり)が難病で

余命を告げられたのは20歳でした。

 

手術と度重なる発作に苦しめられながら

自宅療養が許されたのは22歳でした。

 

そして25歳の時

小学校の同級生の美幸に誘われて

茉莉は小学校時代の同窓会に参加しました。

 

病気のことを知らない人たちと過ごす時間は

とても楽しくて帰り道は

真部和人(まなべかずと)が送ってくれ

翌日も会う約束をしました。

 

翌日、和人は茉莉を

昔通っていた小学校に連れて行きました。

 

そこで和人は

「俺の初恋。俺は茉莉ちゃんが好きだったんだよ。」と言いました。

 

もう誰かを好きになったりしないと

心に決めていた茉莉は

和人とは2度と会わないことを決意しました。

 

茉莉の26才の誕生日に

和人から突然の電話があります。

 

もう会わないと決めていた茉莉でしたが

声を聞いただけで会いたくなってしまい

茉莉は和人と会う約束をしました。

 

和人は優しくデートは楽しかったのに

茉莉は楽しかった1日の終わりには必ず泣けてきました。

 

後日、茉莉は和人と一緒に

スノーボードに行きます。

 

スノーボードは日帰りの予定でしたが

夕方から激しく雪が降り

帰れなくなった茉莉と和人は

車の中で1泊することにしました。

 

恋愛を諦めることを諦めた茉莉は

和人に「あなたを好き」と伝え2人はキスを交わしました。

 

付き合い始めて半年が経ち

茉莉はやっと和人に

「胸に大きな手術の跡があるから見られたくなかった」と告白しました。

 

和人の腕の中で生きていることを感じるほど

死の恐怖を感じるようになりました。

 

そして和人には

まだ余命が残り少ないことは伝えていませんでした。

 

茉莉の27才の誕生日に

ディズニーシーで一日中遊んで

和人は茉莉にペアリングを贈りました。

 

そしてホームで別れて

和人が振り返ると茉莉が倒れていました。

 

茉莉の入院が決まり

茉莉の父親と初めて顔を合わせた和人は

父親の口から「茉莉の残り時間は少ない」という

衝撃の言葉を聞きました。

 

和人は退院した茉莉を

実家に招待してプロポーズをしました。

 

茉莉は自分が必ず死に至る難病で

あと少ししか時間が残されていないことを告げ

「ごめんね。彼女にしてくれてありがとう。さようなら。」と

もらった指輪を返して帰りました。

 

茉莉が亡くなって8年の月日が流れたある日

和人は思い出の小学校に行きました。

 

そして、公務員さんが

8年前にも思い出を捨てに来た女性がいたと話しました。

 

和人は、茉莉に来週結婚することを報告して

茉莉が思い出を書き綴ったノートを捨てた焼却炉に

ペアリングを投げ入れて帰っていきました。

 

『余命10年』の感想

死と向き合う10年間

余命を10年と宣告されてから

亡くなるまでの人生ですが

死と向き合いながらの10年は

途方もなく長いことを感じされられます。

 

宣告されてから数年は

出来ることも多く、まだまだ元気です。

 

そして、死の持つ本当の意味を理解できず

残された時間で何をしようと考えることもできます。

 

趣味でも恋愛でも

自分のしたいことに向かって

全力を注ぐことが出来ます。

 

しかしある日、ふと死の予兆があると

ようやく自分の置かれた状況に気付き

恐怖で押しつぶされそうになります。

 

本書では各章の最後に

太字で茉莉の誰にも言えない本音が書かれており

死に近付くにつれて

不安と恐怖で染まっていきます。

 

死を感じたことのない私ですら怖くなり

死は苦しんだ果てに

待ち受けるものだと認識させられました。

 

そんな辛い状況でも

茉莉は最後まで人間らしく生きます。

 

全てを捨てても生きたい思いから

1人の人間として最後まで懸命に生きます。

 

著者の死も相まうからこその名作

小坂流加さんは2017年に逝去されています。

しかも余命宣告を受けていました。

 

もちろん「茉莉=小坂流加さん」ではないですが

それでも茉莉の心情描写は

ノンフィクションだと感じました。

 

だからこそ『余命10年』は

他の作品とは一線を画すリアルさを感じました。

 

「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯、生きてみるよ」

和人に別れを告げた後のモノローグで

この言葉出てくるのは

死に近づいている人だからこそ書ける文章だなと

胸に響いてくる言葉でした。

 

辛いときや苦しいときに

ふと思い出して、生きる力になるような言葉だと思いました。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

死について、生きることについて

色々な感情を持ってしまう本書は

間違いなく名作だと感じました1

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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