こんにちは!しょーてぃーです!
今回はネットショッピングの専門家である望月智之さんの
「2025年、人は『買い物』をしなくなる」について紹介します。
本書の印象に残った部分や感想を記載していきます。
本書について
本書では、「近い将来、人は買い物をしなくなること」を解説されています。
買い物をしないということは
想像しにくいと思われますが
「買い物」への定義や考え方が
ここ数年で急速に変化しています。
昔は、1日中かけて百貨店に行くのが
普通だった時代もありました。
そこから1時間かけてスーパーへ行くようになり
10分程度でコンビニへ行くようになり、
今ではネットショップで
1クリックで買い物が終わることも可能な時代になりました。
そして近い将来
買い物にかける時間がゼロになることで
「買い物をしなくなる」と解説されています。
本書をおすすめしたい人
・本書のタイトルに惹かれた方
・未来予測のに関する書籍が好きな方
・行動経済学や経済について学びたい方
本書のタイトルや未来予測に関する書籍が
お好きな方には勿論おすすめなのですが
行動経済学や経済について学びたい方にもおすすめです
なぜなら「買い物」は
趣味や娯楽のように捉えられることもありますが、
物の売買は経済の動きそのものだからです。
本書を通じて商品を買う側の消費者としても
商品を売るビジネスマンとしても
今後の買い物事情の変化を知るには最適な1冊です。
「2025年、人は『買い物』をしなくなる」のまとめ
買い物はそもそもめんどくさい
買い物が好きな方もいらっしゃると思いますが
「買う」ことは想像以上にめんどくさいです。
「好きな服を買える」「デートとして楽しい」などありますが
あくまでもこれらは
買い物という行為の一部分にしかありません。
例えば、土日に恋人とアウトレットに行くのは楽しいと思いますが、
アウトレットまでの道はめっちゃ混んでいて、
駐車場もなかなか入れず
服屋もご飯屋もどこも混んでいて、
帰りも渋滞に巻き込まれるかもしれません。
このようにアウトレットのような
好きな買い物をする場合でもストレスが溜まります。
反対に好きな買い物ではなく
日用品のような買い物の場合だと、
楽しさはゼロで、めんどくさいと思います。
外出のための身支度、お店までの移動、
売り場を探して商品の比較や検討、
買ったものを持ち帰るなど、面倒なことが実は多いのです。
このように、
買い物という行為の一部分は楽しくても大多数は面倒なことで溢れているのです。
人は買い物のために店に行かなくなる
先ほどのような
買い物の面倒さを大きく解消したのが「ネットショッピング」です。
ネットショッピングなしで生きていけない人も増えましたよね。
EC市場は今後も伸び続けます。
アメリカではECが普及したことで、
大型ショッピングセンターが次々と無くなっており、
2026年までに75000店の小売店が閉店すると予測されています。
近い未来、日本でも同様なことが起きるとのことで
大手アパレル会社の「ONWARD」は
2019年に百貨店を中心に
600店舗を閉鎖し、ネット販売に投資しています。
このように人々は、買い物のためにお店に行かなくなります。
「品揃えの良さ」だけではお店に行かない
都市部の百貨店や地方の大型スーパーやショッピングモールは
もはや時代遅れになっています。
現在、週末には人混みで賑わっているような
百貨店やショッピングモールでも
実は賑わっているのは一部の店舗のみで、
全体では苦戦を強いられています。
実際に、三越伊勢丹も2017年から毎年店舗を閉鎖しており、
ショッピングモールも週末は混んでいても
平日の昼間はお客さんより
店員の方が多いという状況はよくあります。
百貨店や大型ショッピングモールは
「そこに行けば欲しいものが見つかる」といった
品揃えの良さが売りでした。
しかし今はAmazonや楽天のような
ECサイトの方が品揃えが良く、
寧ろECサイトの方が安いしポイントがつくという現状です。
体験型の店舗は生き残る
これからの時代はECサイト以外で生き残れる店舗というのは
「体験型の店舗」です。
ECサイトが今後ますます普及しても、
「リアルな体験」はできません。
例えば、焼きたてのパンは
パン屋さんだけでしか食べられませんし、
話題のラーメン屋も、そのお店に行かないと食べられません。
ECサイトでそれらを買おうとすると
あくまでもレトルトや冷凍食品になります。
飲食店、美容室、マッサージ店などの
体験が前提になっている店舗は
今後も生き残って生きやすく
反対に「物を売っている」だけの小売店は、今後も厳しい流れになります。
「デジタルシェルフ時代」の到来
買い物の歴史というものは、
企業にとって「商品を並べる棚の奪い合い」の歴史でもありました。
自社商品を多くの店舗に
目に留まりやすい場所に置いてもらうために
仕入れ値を下げる等の交渉をしてきた歴史があります。
しかし今は、企業が商品を並べる棚は
店舗ではなく、消費者のPCやスマホになります。
そして今後はアップルウォッチやスマートグラスのような
身につけられるデジタル端末、
いわば「ウェアラブルデバイス」がどんどん普及します。
そうなるといよいよデジタルな商品棚である
デジタルシェルフ時代がやってきます。
外出先で気になる音楽があれば
その場でダウンロードしたり
気になった洋服をスマートグラスが
分析して注文することも可能になります。
更に、買い物をしようと思わなくても
ウェアラブルデバイスが心拍数などのデータを集めて、分析することで
・体調が悪くなる前に健康サプリメントが自宅に届く
・必要になった時に日用品や消耗品が届く
・好みに合わせた献立を作るための食材キットが届く
といったようなことが当たり前の時代がやってきます。
こうなると冒頭でも記載した通り
「買い物にかける時間がゼロ」になります。
最後に
これまで本書を通じて、
今後の買い物の変化について紹介してきました。
他にも、
「世の中のあらゆるものはサブスクになる」
「若者はググらない」
「フォロワー数が信頼される時代」なども記載されています。
買い物をしなくなるということは
買い物にかかる時間がゼロになるようなレベルで
生活が便利になるということです。
本書が気になられましたら、是非手に取ってみてください!
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