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【三千円の使いかた】の内容と感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、原田ひ香さんの

「三千円の使いかた」について紹介します。

早速、本書の内容や感想を記載していきます!

 

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「三千円の使いかた」 について

本書のあらすじ

御厨(みくりや)家の女性たちは

それぞれのお金の悩みを持っています。

 

24歳社会人2年目の美帆は

就職してから、都心での生活に憧れていました。

 

そして、念願の一人暮らしを満喫しており

なかなか貯金が貯まらないです。

(貯金30万円)

 

29歳子育て中の主婦の真帆は

高校時代の恋人と結婚しました。

 

結婚前は証券会社で勤務しており、

そこそこの給料でした。

 

しかし、夫の稼ぎが少なく

日々の生活で節約を重視しています。

(貯金600万円)

 

美帆と真帆の母親で

55歳主婦の智子は

専業主婦で、習い事に熱心です。

(貯金100万弱)

 

美帆と真帆の祖母の琴子は

70代で1000万を貯めました。

 

生活形態や年代によって

お金の悩みは数々あります。

 

御厨家の女性たちは

人生の節目とピンチを乗り越えるために

どうやってお金を貯めて、どのように使うのか?

 

彼女たちが生きていく中で

お金について悩みながら、前に進んでいく物語です。

 

本書をオススメしたい人

・将来、お金について不安な人

・お金の使い方について考えている人

・お金の知識をつけたい人

 

ほんわかとした表紙からは

考えられないほど

お金の知識が深まる1冊です。

 

また、節約方法だけでなく

お金との向き合い方に気付かされます。

 

各章についての概要

本書は以下6話の構成となっています。

第1話 三千円の使いかた

第2話 七十歳のハローワーク

第3話 目指せ、貯金一千万

第4話 費用対効果

第5話 熟年離婚の経済学

第6話 節約家の人々

そして各章の概要は、以下になります。

 

第1話 三千円の使いかた

御厨家のメンバーの軽い紹介と

本章は美帆がメインのお話です。

 

社会人2年目の美帆は

一人暮らしをしています。

 

そしてある日を境に

お金を貯めようと決意します。

 

同時に、勤務先では44歳で独身の

お嬢様先輩の街絵さんがリストラにされます。

 

街絵さんに対する社内の評価と

自分が街絵さんに抱いていた評価の

ギャップに悩みます。

 

美帆は、お金のことを考えるだけでなく

社会の理不尽さを感じることになります。

 

第2話 七十歳のハローワーク

琴子は、年金で細々と暮らしています。

 

実は貯金は1000万ありますが、

先の生活に不安を感じており

手が付けられない状況です。

 

しかし年金だけの生活では少し苦しく

仕事をしてみようと思い立ちます。

 

ですが、面接に行ったことで

70代が雇用されることの

難しさに直面します。

 

第3話 目指せ、貯金一千万

長女の真帆は

学生時代からの恋人と早くに結婚します。

 

1人娘も出来て、幸せに3人暮らしているものの

如何せん夫の稼ぎは少ないです。

 

そして、生活を切り詰めて

1000万を貯めようと頑張っています。

 

そんな時、昔からの女友達と

ランチをすることになります。

 

会ってみて、楽しく話していましたが、

「○歳での結婚は勇気がいる」

「年収○○○万円以上ないとダメ」などの

みんなの価値観とのギャップに苦しみます。

 

第4話 費用対効果

小森安生という

琴子がホームセンターで出会った

中年の男友達の話です。

 

定職に就かずに

ずっと気楽に暮らしていました。

 

しかし、きなりという長年の恋人が

子供を産みたいと言い出したことで

逃げるように遠い場所にバイトに出かけてしまいます。

 

そこで、異性関係のトラブルを踏まえて

世間の「夫としてあるべき像」と

自分の現状の違いに悩みます。

 

第5話 熟年離婚の経済学

智子がガンの手術をしてしまい

しばらく入院生活で家を空けることになります。

 

退院して帰宅すると

全く家事をしない夫に呆れてしまいます。

 

「家事は女性がするのが当たり前」という価値観が

当たり前である世代で育った夫自身に

悪気は一切ないです。

 

しかし、退院直後も

夫は相変わらず何もせず、虚しくて溜息ばかり出ます。

 

同時に貯蓄も少なく

先の事を考えると不安しかありません。

 

そんな生活の中

病院の付き添いで来てくれている

長年の親友から離婚したと報告を受けます。

 

今まで専業主婦だった智子は

夫の稼ぎがないと生活できないと思っていましたが

親友の離婚を境に、今後の自分の生き方について

考えるようになります。

 

第6話 節約家の人々

美帆に彼氏ができ

真剣に結婚を考える様になります。

 

しかし、彼氏の親が勝手に奨学金を借りており

返却が550万があるという事実を知ります。

 

実際に彼の実家にお邪魔したら、

お金に対して無頓着だったため

「結婚していいのか?」と心配になります。

 

そんな状況を聞いた御厨一家は

美帆の彼氏を家に呼び

奨学金についてや結婚について

聞くことになります。

 

数々のお金の知識が登場!

本書内でいくつか登場する

「お金の知識」ですが、

まずは「固定費を見直す」ことです。

 

固定費は種類が多く、

家賃、スマホの通信費光熱費などあります。

 

美帆がお金を貯めようと考え始めた時

証券会社に勤めていた姉から

まずアドバイスされたのが

「固定費を見直す」ということでした。

 

その後、お金のセミナーにも足を向けますが、

そこでも冒頭から教えられたのが

「固定費を見直すこと」でした。

 

固定費自体、金額が1番大きいので

節約すると効果が大きいです。

 

他にも

・1日100円貯める

・金利の高い地方銀行の利用法

・主婦でもできる「プチ稼ぎ」etc…

 

現実的でもあるあるな手法を

登場人物たちは実践します。

 

世代ごとの悩みを体験できる

金銭感覚だけでなく

抱く悩みも年齢によって変わってきます。

 

本書はお金の話と同様に

年齢ごとに変わってくる

悩みについても書かれています。

 

例えば、美帆が社会人になって

一人暮らしで憧れを持つことはすごい共感できました。

 

55歳の専業主婦の智子が

更年期でイライラしてる感じなどは、

読んでいて「こんな感じなのかー」と

追体験している感覚になります。

 

さまざまな年代の悩みをリアルに書き

読者にリアルな想像をさせてくれる

原田ひ香さんの凄さを感じました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

物語としても面白く

お金の知識や年代別の悩みや考え方について

学べることも多い良書であると感じました!

 

本書が気になる方は、是非手に取ってみてください!

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