こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、けんすうさんの
「物語思考」について紹介をしていきます!
『物語思考』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
なりたい自分になるための方法を教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・なりたい自分がある人
・叶えたい目標や夢がある人
・行動できない人
自分の夢ややりたいことを実現するために
大事なことはとにかく行動することです。
しかし、結果が出ないことを考えたり
他人の目が気になったりして、行動できない人がほとんどです。
本書の著者も元々動けない人で
小学生の頃から勉強も運動も音楽もかなり成績が悪く
何をやらせてもダメなタイプでした。
しかし子供の頃から効率よくゲームをクリアするような
ノウハウには強い興味があり
大学受験をするときもノウハウを語る掲示板を作り
そこに集まった情報をもとに早稲田大学に合格しました。
この経験より著者は、マニュアルやノウハウ通りやれば
誰でもある程度は物事を上手くいかせられると考えています。
このように何事もノウハウを大事にしてきた著者が
行動できない人が行動できるようになる方法を教えてくれる1冊です。
『物語思考』のまとめ
主人公になりきって人生を送る
行動できるようになるには
小説や漫画の主人公になりきって人生を送ることです。
主人公になりきることで行動できるようになる理由は
自分を客観視することができるからです。
例えば、友達が転職したいと言ってきた場合、
不安がる友達に対して私たちは
「とりあえず転職エージェント登録してみたらいいじゃん!
年収上がるかもしれないんだから、チャレンジしてみろよ!」と言うでしょう。
仮にそれでいい転職先が見つかれば転職すればいいですし
今の勤務先より条件が下がるなら転職しなくていいです。
しかしこの友達の状況に、いざ自分が直面すると
視野が狭くなっておじけついて行動できなくなります。
私たちはいざ自分が何か行動を起こそうと思っても
主観が強すぎて怖くなり、思い切って行動できなくなります。
一方、友達のことは客観視できているので
冷静になって「さっさと行動しろよ」と思えます。
つまり行動するためには、自分を客観視することが大事になります。
そのためには自分ではない別のキャラクターを演じて
物語を進めるように人生を送ればいいということです。
また、なりきるうえで主人公である理由は
主人公がまったく行動しないわけにはいかないからです。
小説でも漫画でもアニメでもドラマでもゲームでも
主人公が変わり映えしない毎日だとつまらないストーリーになります。
このように小説や漫画の主人公になりきって
物語を進めるように人生を送ることを
本書では「物語思考」といいます。
物語思考だと挫折しにくい
物語思考で人生を送るようになると
失敗はストーリーを盛り上げるためのエッセンスと捉えられるので
失敗で挫折しづらくなります。
実際にゲームやアニメ、漫画などの主人公は
みんな大きな失敗や壁、強敵にぶち当たっています。
それと同じように自分のことを
小説や漫画の主人公だと思って行動できるようになると
努力しても伸びない成績や成果、
なかなか減らない体重などの困難が降り注いでも
ある程度の失敗は成功するためのエッセンスと捉えられます。
このように物語思考には
「自分を客観視することで行動しやすくなること」と
「失敗で挫折しにくくなる」という2つのメリットがあります。
10年後なりたい状態を把握すること
物語思考を実践するうえでまずやるべきことは
自分が10年後になりたい状態を把握することです。
自分がどうなりたいかによって
自分が演じるキャラクターや立ち振る舞いが変わってきます。
ONE PIECE のルフィには「海賊王になる」という目標があり
その目標のための行動、周りへの立ち振る舞い、
仲間にするべき人の選別といった行動が決まってきます。
このように自分が演じるキャラクターを決めて行動するには
まず最初に、将来自分がなりたい状態を把握することが重要です。
逆に自分の目標や叶えたいことが分かっていないと
どんなキャラクターを演じればいいのか
どんな行動をすればいいのかが分からなくなります。
例えば、以下のように細かく自分の理想を書いていきます。
- 10年後にいくらくらいの年収があるといいか
- 結婚はしたいか
- 子供は欲しいか
- どんなライフスタイルがいいか
- どこに住みたいか
- どんな車に乗りたいか
- どんな趣味をしていたいか
未来の自分はこうなりたいと決まっていれば
今やるべきことが見えてきます。
なりたい状態が今すぐに思いつかない場合は
思いついた時に都度書いていくくらいでいいです。
また、理想を書く時に気をつけるポイントは
頭のブレーキを外してなりたい状態を考えることです。
自分の可能性を信じられないため
ついつい小さな理想をイメージしてしまうことが多いです。
ですが本当の理想を書かずに
ブレーキをかけて小さな目標を掲げてしまうと
自分が楽しくなくなり、どうしても叶えたいという情熱がなくなります。
「どうしたら理想の状態になれるか」を考える
自分の理想を書いたら、次はどうしたら理想の状態になれるかを考えます。
どうすれば自分の理想の状態になれるかを分かっていれば
楽しくなれるので、目標を叶えられる可能性が高まります。
10年後に結婚して子供が欲しいなら
マッチングアプリを使って出会いを増やしたり、自分磨きをしたりします。
このように1つ1つの理想を
どうしたらその状態になれるかを思い浮かべて書くといいです。
仮に海外移住がしたいなら
海外でできる仕事や、移住に必要な手続き、金額
習得するべき言語とそのレベルなどを考えて
自分が海外移住するまでのストーリーを妄想できる状態にするのがいいです。
もし理想がまったく想像できない場合は
その理想が高すぎる可能性があります。
仮にまったくサッカーをしたことない状態で
海外リーグでプロのサッカー選手になるという理想を掲げても
どうしたらその状態になれるかが分かりません。
私たちのモチベーションが1番上がるのは
実現することがギリギリできるレベルであることです。
そしてギリギリ実現できそうかどうかは
その理想を叶える妄想ができるかどうかで分かります。
自分で妄想ができる状態であれば、
それはギリギリ実現できる可能性があるということです。
そして妄想ができない状態であれば
理想の状態を下方修正していき「どうしたらその状態になれるのか?」が
ギリギリ思い浮かぶような理想の状態に設定し直すことがオススメです。
理想を体現しているロールモデルを見つける
自分の理想を把握することができれば
次は演じるキャラクターを作っていくことです。
やるべきことは、自分の理想を叶えている
ロールモデルとなる人物を見つけることです。
ロールモデルとはいわゆる「お手本となる人物」ということです。
「この人は自分の理想の生き方だな」
「こんなふうになってみてえ」と思うような
ロールモデルとなる人物の普段とっている行動や思考、性格が
自分の理想を叶えるための道標となります。
例えば、ダイエットをしたいのであれば
なかやまきんに君やGacktのような
トレーニングや食事に対してストイックな人物をロールモデルとします。
とにかく自分が知っている人の中から
「この人が俺の理想だな」と思う人をピックアップします。
ロールモデルとなる人物は何人いてもいいので
とにかく自分の理想を叶えている人を選抜していきます。
理想を体現している人の性格や行動を書き出す
ロールモデルとなる人物の性格や行動、選択の中には
自分の理想を叶えるための要素が必ず紛れ込んでいます。
もちろん全てが大事な要素ではないかもしれないので
自分の理想の状態を達成できる要素だけを抜き出して
自分の演じるキャラを作り上げていきます。
例えば、理想の状態がなかやまきんに君だった場合
- お酒を絶対に飲まない
- 夜ふかしは絶対にしない
- ストイックにトレーニングをする
- どの予定よりも自分の食事とトレーニングを優先する
- 歯がきれい
などの思い浮かんだ性質を書き出していきます。
もしロールモデルとなる人物が5人いるなら
5人とも性質を書き出していきます。
それができれば、書き出した性質や行動、選択の中から
どの要素があると自分の理想の状態を達成できるかを考えます。
これをすることで徐々に
自分が演じるべきキャラクターの性格や行動が固まります。
そのキャラらしく振る舞う
演じるキャラのイメージが固まってきたら
次はそのキャラらしく振る舞って行動します。
頭の中でキャラ設定をするだけでは
なかなか自分の認識は変わりません。
そこから一歩踏み出して、そのキャラらしく振る舞うことで
理想のキャラクターを自分自身に馴染ませていくことができます。
つまり、理想のキャラの行動をすることで自分を洗脳していくイメージです。
例えば、自分の能力では
できないかもしれない仕事があったとします。
このとき、いつもの自分なら絶対に手を挙げて取り組みませんが
「このキャラなら手を上げて、この仕事を取りに行くかな」と思ったら
自分がいくらビビっていても、
キャラクターになりきってその仕事を取りに行くイメージです。
そうやって自分が怖くても「このキャラならこうするだろうな」という感覚を
優先して行動していくと、だんだん自分が演じているキャラクターが自分に馴染んできます。
だから常に
- 理想のあの人ならこの状況で何をするか?
- 朝起きたときに何をするか?
- 何を食べるのか?
- どういう基準で買い物をするのか?
- どのようにニュースやSNSを見ているのか?
などを頭の中で趣味レーションして、全て真似してみるとのことです。
つまり意思決定と行動を自分ではなく
作り上げたキャラクターに委ねるということです。
もし今までと違う結果を出したいのであれば
理想のキャラクターを演じて
今までと違う選択や行動をする必要があるということです。
もちろん、どういう行動や発言をするのかは
自分が作り上げた理想のキャラによって、人それぞれ違ってきます。
どちらにせよ自分の理想から導き出されたキャラクターであれば
自然と自分の理想に近づきやすくなっていきます。
理想の状態の人がいるコミュニティに入る
環境を変えていく上で大事なのは
自分の理想の状態になっている人がいるコミュニティに入ることです。
人は環境からもっとも大きな影響を受けます。
自分の周りがお金持ちであれば
お金持ちの考え方や行動に馴染んでいきますし
ガチムチマッチョであれば
自分も自然に筋肉に興味を持ち始めます。
そのため自分の周りにどういう人がいるのかが
自分を決めているといっても過言ではありません。
環境を選ぶうえでのポイントは
「理想の状態になろうとしている人がいるコミュニティ」ではなく
「既に理想の状態になっている人がいるコミュニティ」に入ることです。
理想の状態になっている人たちに囲まれると
理想の状態になるうえでの的確な行動や考え方を知れますし
段々と自分もやれそうな気がしてきます。
ですが、理想の状態になっている人のコミュニティに
理想の状態になっていないような人が入るのは難しいです。
そこで、そのような人たちと付き合う手っ取り早い方法の1つが
お金を通じて付き合うことになります。
理想の状態である人がオンラインサロンをしていれば
そこに参加してみることがおすすめです。
サロンをしていない場合であれば
理想の人が得できたり、損しないための提案をして
相手が自分と付き合うためのメリットを生み出すことです。
また本書では、自分の理想のコミュニティに入るためには
「100回くらい挑戦するくらいの気概を持つといい」と書かれています。
100回挑戦すれば、10回くらいは会ってくれて
1回はコミュニティに入れる可能性があります。
これは営業も恋愛も就活と同じようなもんだと捉えて
根気強く自分の理想の人と付き合えるように
行動を繰り返していくことが大事になっていきます。
人生を客観視して面白いと思えるように生きる
読者目線で自分の人生を見たときに
主人公がビビってまったく行動しなければ
ストーリーがつまらなくなります。
毎日が同じことの繰り返しの主人公の漫画なんて
コミック化どころか、連載すら決まらないレベルの面白さです。
なので、自分の人生を客観視して
読者目線で面白いと思えるように生きていくことが大切です。
そうすれば、自然と挑戦回数とチャンスが増えます。
そしてこのことを著者は「物語を転がす」という言葉で表現しています。
怖いことがあっても、自分の理想となるキャラクターならどういう言動をするかを考えて
アカデミー主演賞を取れるくらいに、そのキャラクターを思い切って演じてみます。
そして読者が退屈することがないように
挑戦と失敗を繰り返して見せ場を作ります。
常に成功し続ける漫画なんてリアル感がなくて面白くないです。
なので、失敗も1つのエッセンスと捉えて
どんどん行動していくことが重要です。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
行動したり自分を変えていくうえで
「物語思考」という方法は斬新で面白いと感じました!
本書が気になる方は
是非手に取ってみてください!
コメント