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『フーガはユーガ』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、伊坂幸太郎さんの

『フーガはユーガ』について紹介していきます!

 

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『フーガはユーガ』について 

本書の概要

本作はひとことで言うと

双子の兄弟が絆と不思議な力で運命に立ち向かう物語です。

 

本書をオススメしたい人

・家族や兄弟愛をテーマにした作品が好きな人

・ファンタジーと現実が交錯する物語が好きな人

・伊坂幸太郎さんの作品が好きな人

 

本作は双子の兄弟フーガとユーガが「テレポーテーション」できる

不思議な能力を持ちながら、困難な現実と向き合う物語です。

 

暴力的な父親やいじめ、複雑な人間関係を抱える彼らは、

それぞれの道を歩みながらも絆を深めていきます。

 

物語の進行とともに、能力の意味や兄弟の運命が交差し、

感動的なクライマックスを迎えます。

 

現実的なテーマを背景に、ファンタジー要素が絶妙に融合された物語です。

 

『フーガはユーガ』のあらすじ

あらすじの概要

伊坂幸太郎史上
もっとも切なく、でも、あたたかい。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、
だけど僕たちは、手強い
双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。
双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、
そして、彼ら兄弟だけの、
誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。
ふたりは大切な人々と出会い、
特別な能力を武器に、
邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。

フーガはユーガ  より

 

「兄弟の絆と運命を織りなす物語」

本作は、双子の兄弟フーガ(風我)とユーガ(優我)が

特殊な能力を持つことを軸に、厳しい現実に立ち向かう物語です。

彼らは、誕生日になると2時間ごとに

場所が入れ替わるという不思議なテレポーテーション能力を持っています。

この能力は、日常生活にはほとんど役に立たないように見えますが、

物語が進むにつれて、彼らの運命に大きな影響を与える重要な要素となっていきます。

 

幼少期から過酷な家庭環境で育った二人は、

父親の暴力や周囲のいじめなど、さまざまな困難に直面します。

 

それぞれの性格は異なり、内向的で控えめなフーガと、

明るく行動的なユーガが対照的に描かれています。

 

彼らは一度は別々の道を歩みますが、兄弟としての絆が深く描かれ、

再び交錯する運命が二人を結びつけていきます。

 

物語が進むにつれて、彼らは学校でのいじめや家庭内の問題に立ち向かい、

双子の特異な力を使って事件に巻き込まれていきます。

 

特にユーガは、彼らの友人や恋人を守るために、

フーガと協力して数々の困難に立ち向かうことになります。

 

最後には、彼らがどのようにして過酷な現実を乗り越え、

絆を強くするのかが描かれ、読者を感動的な結末へと導きます。

 

双子の兄弟の運命が複雑に絡み合いながら進行するストーリーは、

伊坂幸太郎特有の会話のテンポや軽妙さも相まって、

シリアスなテーマでありながらもユーモアに展開されます。

 

『フーガはユーガ』の感想

「テレポーテーションが織りなす双子の成長」

本作は、双子の絆と運命、そして彼らが持つ特異な力「テレポーテーション」を通じて

人間の成長や自己発見が描かれた作品です。

 

まず、テレポーテーションという能力は、

いわゆるスーパーパワーのような強力なものではなく、

むしろ日常的には制約が多い力です。

 

しかし、その制約こそが、兄弟が互いに協力し、

危機を乗り越えていくための重要な要素となります。

 

この設定が、物語全体を独特のファンタジックな色合いで包みながらも、

現実の問題に根ざしたテーマを浮き彫りにしています。

 

虐待やいじめ、家族の複雑な関係など、

作品の中で描かれる現実は厳しく、双子たちはそれに翻弄されます。

 

しかし、フーガとユーガの成長を追うことで、

困難な状況においても人間は支え合い、絆を強めることができるという希望を感じさせます。

 

特に物語終盤での兄弟の関係性がクライマックスに向かって深化していく様子は、

読者に強い感情的なインパクトを与えます。

 

物語を通して感じたのは、運命に翻弄されながらも、

個々の選択と兄弟愛が人生の道を変えていくというメッセージです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

本屋大賞にもノミネートされた本作は

伊坂幸太郎さんのユーモアさもあり、兄弟愛が描かれた良作でした!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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