こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、アーサー・C・ブルックスさんの
『人生後半の戦略書』について紹介をしていきます!
『人生後半の戦略書』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
人生の下り坂との向き合い方を教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・人生の下り坂との向き合い方を知りたい人
・人生の後半に備えたい人
・人生の後半の幸せを知りたい人
若いときは、ただがむしゃらに働いて
とにかく家庭や友達を顧みず、仕事に時間を費やす人もいます。
人生の前半においては、がむしゃらに仕事だけをしても
上手くいっているような感じがしたり
職場での地位が上がって尊敬されたり
自信がついたり、モテたり、給料も上がったりして良いかもしれません。
ですがどんなに優秀な人でも、歳をとれば結果が出せなくなります。
現実的に私たちはみんな老化していき
頭や体の働きは悪くなり、キャリアが落ちていくことから避けられません。
そして仕事を定年退職した後に
残っているのが多少のお金と孤独ということも多いです。
本来であれば人生の後半に向けて
孤独を避けるために、職場以外の人間関係を作るべきであり
人生の後半からは大事なものや、やるべきことが変わっていきます。
本書では、人生の後半を豊かに過ごす戦略が解説されています。
『人生後半の戦略書』のまとめ
30代後半から50代前半にキャリアが落ち込みはじめる
「いつか仕事のパフォーマンスが下がってしまうかもしれない」と
なんとなく思っている人はいると思います。
しかし本書では「どんな仕事であれ、ほぼ例外なく
30代後半から50代前半にキャリアが落ち込み始めます。」と書かれています。
アスリートや歌手だけでなく、政治家、数学者、音楽家、作家に至るまで
ありとあらゆる職業と成果について調べると
ほとんど全ての仕事で50歳、60歳を迎えると、パフォーマンスの低下が見られました。
何をやるにしても、若い人の方が高いパフォーマンスを出しやすく
20代でピークに達した後は遅くとも50代前半に落ち込むことは
既に決まっている事実ということです。
「何歳からでも挑戦できる」と巷でよく聞きますが
確かに何歳からでも挑戦することはできる一方で
挑戦して上手くいかせるには、若い方がいいということです。
「もっと」という病
仕事で多くの人から必要とされてきた人ほど
能力が落ち、パフォーマンスが下がってしまうことを受け入れられずに
若い頃のように「もっと上に」「もっと稼ぐ」という病にかかります。
これは若い時に活躍した人ほど陥りやすい傾向です。
このような人は、若い時にモテた自分やイケていた自分、
仕事ができた自分が頭から離れていない状況です。
そのため、自分のパフォーマンスの低下を受け入れられずに
もっともっとと努力して頑張るのですが
残念ながら歳を取ると、頑張っても若いときほど結果が出ません。
また本書では「仕事ばかりしていると、結果として
配偶者や子供、友人との深い繋がりを犠牲にする傾向にある。」と書かれています。
人生の後半になり、仕事のパフォーマンスが低下して
職場で尊敬されなくなったときに必要なのは人間関係です。
つまり本来であれば、人生の後半に備えるために
仕事を抑えて、職場以外の人間関係に時間を投下するべきですが
それをせずにピークを過ぎて、結果が出ない仕事にリソースを投下し続けると
結果として、孤独な老後が待っているということです。
このようにならないためにも、ピークを過ぎたら
若い頃と同じような結果を求めることをやめて
働き方を改めるべきであるということです。
実践者から指導者へ変わるとき
私たちのパフォーマンスは、必ず50代後半までには低下するので
仮に20代、30代の頃に転職だと思っていることでも
必ずパフォーマンスは低下していきます。
そのため本書では、ピークが終わり落ちていく前に
実践者から指導者へと仕事を変えることをおすすめしています。
加齢とともに全てのパフォーマンスは低下しますが
1つだけ歳をとって優れている部分があります。
それは、これまでの経験があるということです。
本書では「自分が培った経験を誰かに教えるという
立ち位置にうまく飛び乗るといい」と書かれています。
例えば、元プロ野球選手が若い選手のコーチをしたり
管理職の人が若手に仕事を教えるイメージです。
そうすると、仕事でも周りから尊敬され続けます。
このように人生の後半は、実践者から指導者へと
立場を切り替えられれば、幸福感を得やすいということです。
職場以外で訳もなく会える友達を作る
中年期以降の幸福に大きく影響する1つの要素が
多くの友人がいるということです。
ただ高齢者になってから、いきなり友達を作るのは難しいです。
そのため老後に備えて仕事を控えめにして
徐々に友達を多く作っておくことが最適になります。
つまり時間の使い所を、仕事から人間関係へ徐々に変えていくということです。
実際に、多くの友達がいる人の方が
幸福度が高いということが数々の研究で証明されています。
また、女性よりも男性の方が孤独になりやすい傾向があります。
なぜなら一般的に女性は職場だけでなく
幅広い場所で友達を作ることが得意なのですが
男性の場合、職場以外で友達を作ることが苦手です。
男性は人間関係を職場に依存しがちのため
仕事を辞めて、会社との繋がりが無くなってしまうと
人間関係を一気に失う傾向にあります。
更に仕事に没頭して家庭を顧みなかったことより
家族から受け入れられないことも多く
パートナーが長生きするとは限らず
先立たれてしまうと、より一層孤独になります。
そして老後は孤独になり
ずっと家でテレビを見続けて酒を飲むという
最悪の生活になってしまう場合もあります。
そうならないためにも、ピークを過ぎたら働き過ぎるのをやめて
職場以外で訳もなく会える友達をたくさん作るべきです。
ここで大事なのは、気軽に誘えるような
損得勘定がない友達を作るということです。
「もっと働けばよかった」と思う人はいない
人生の後半で幸福を感じるには、損得勘定がない友達を作ることですが
その友達を作るには、もちろん時間が必要になります。
しかし、仕事中毒の人は時間をすべて仕事に投下するので
損得勘定がない友達を作る時間がないです。
そしてそのまま友達が作れないまま、老後に突入してしまうことが多いです。
このような人に対して本書では
「仕事を減らしたくないがために恋愛や親子関係、本当の友情を
構築する気にならない人は、優先順位のバランスが崩れている。」と指摘しています。
実際に死ぬ間際になって「もっとたくさん働けばよかった」
「あと1日だけ働きたい」という人はいません。
これを理解すると、優先順位を変えることができるかもしれません。
だからこそピークを過ぎたら、少しずつ人間関係に投資するべきです。
「弱くない」ふりをやめる
友達を作るときに「自分は弱くない」という
虚勢を張れば張るほど、人を遠ざけてしまいます。
特に男性はプライドが高い人が多く
その分虚勢を張る人も多いため、友達が出来づらい可能性があります。
ですが自分を大きく見せてイキがっても
モテることはないですし、友達もできません。
とにかくプライドを張らずに、自分の弱いところをさらけ出すと
人から好感を持たれますし、なじみやすくなります。
そして弱さをさらけ出すには、弱さを受け入れることが大事です。
実際に完璧そうな人が横にいれば気疲れしますし
素直に弱みを見せられる人のところに人は集まります。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
他にも人生の後半に備える方法が、多数解説されています。
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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