こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、大木 亜希子さんの
『アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア』について紹介をしていきます!
『アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
華やかなアイドルのその後に迫る、セカンドキャリアの事実が書かれた1冊です。
本書をオススメしたい人
- 芸能界やアイドルのセカンドキャリアに興味がある人
- キャリアや人生の転機に悩んでいる人
- 女性のキャリアやライフプランに関心のある人
本書は、AKB48グループを卒業した元アイドルたちの
「その後の人生」に焦点を当てたノンフィクション作品です。
著者の大木亜希子さん自身も、SDN48の元メンバーであり、
身の経験をもとに、卒業後のキャリアや社会復帰に関するリアルな実情を追っています。
アイドルとして活躍した女性たちが、
卒業後にどのような道を歩んでいるのかをインタビュー形式で紹介されており
芸能界に残る者、一般企業で働く者、新たな夢を追う者など、
彼女たちの選択肢は多岐にわたります。
しかし、「元アイドル」という肩書きが人生にどのような影響を与えるのか、
社会に適応する難しさや葛藤も赤裸々に語られています。
本書は、アイドルの華やかさの裏にある現実を伝えつつ、
新たな道を切り開く女性たちの挑戦を描いた1冊です。
『アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア』の概要
元アイドルたちの第二の人生を追うノンフィクション
本書は、かつてAKB48グループに所属していた
元アイドルたちの「卒業後の人生」に焦点を当てたノンフィクション作品です。
著者の大木亜希子さんは、SDN48の元メンバーであり、
自身もアイドル活動を経験した後に一般社会へと身を移しました。
そのため、彼女が本書で描く元アイドルたちの人生は、
単なる外部の視点ではなく、自身の経験と共鳴しながら紡がれています。
本書は、アイドルを卒業した女性たちが、
どのように第二の人生を歩んでいるのかをインタビュー形式で綴られています。
登場する元アイドルたちは、華やかな芸能界を去った後、
それぞれの道を模索し、新たなキャリアを築こうと奮闘しています。
「アイドル」という肩書きは、時に強みになり、
時に重荷となりながら、彼女たちの人生に影響を与えていきます。
アイドル卒業後の葛藤と現実
AKB48グループをはじめとする女性アイドルは、
基本的に若い年齢でデビューし、20代半ばまでには卒業するケースが多く、
卒業後、芸能界に残る者もいれば、全く別の業界へと進む者もいます。
しかし、多くのアイドルは「次に何をすればいいのか分からない」という不安に直面します。
彼女たちは長年、歌やダンス、バラエティなど芸能の世界で生きてきたため、
一般的なキャリア形成の機会を持たずに育っています。
そのため、卒業後にいきなり「普通の社会人」として生きることの難しさに直面します。
本書では、インタビューを通じて、そんな彼女たちの葛藤や迷い、
そして新しい人生への挑戦が描かれています。
芸能界に残る道を模索する人もいれば、
一般企業に就職して、新たな環境で努力を重ねる人もいます。
中には、卒業後に「アイドル時代の経験は何の役にも立たない」と感じて
自己肯定感を失う人もいます。
それでも彼女たちは、自分なりの方法で未来を切り開こうと努力し続けています。
多様なセカンドキャリアの選択肢
本書に登場する元アイドルたちのセカンドキャリアは、実に多様です。
例えば、芸能界での知名度を活かし、タレントや女優として活躍する者もいれば、
まったく異なる業界に飛び込み、一般企業で働く者もいます。
メディアやライター業界に進む
元アイドルのうちの1人は、テレビや雑誌の取材を受ける側から
記事を執筆する側に転身しました。
彼女たちは自身の経験を活かし、アイドル業界の裏側を伝えたり、
女性のキャリア形成について発信したりしています。
一般企業に就職する
別の元アイドルは、就職活動を経て一般企業で働くことを決意しました。
面接では「元アイドル」という経歴が驚かれることもありましたが、
仕事を通じて新たなスキルを学び、社会人として成長していく姿が描かれています。
結婚や家庭に重点を置く
一方で、結婚して家庭に入り、主婦としての生活を選んだ元アイドルもいます。
アイドル時代は仕事が中心だったため、
普通の生活に馴染むことの難しさを感じつつも、新たな人生に向き合う姿が印象的です。
アイドルという肩書きがもたらす影響
本書を通じて浮かび上がるのは、「元アイドル」という肩書きがもたらす影響の大きさです。
アイドル時代の知名度が、転職活動や新しい仕事でプラスに働くこともあれば、
逆に足かせとなることもあります。
一般社会では、「元アイドル」という過去に対する偏見を持たれることも少なくありません。
また、SNS上での発信や過去の映像がずっと残り続けるため、
「新しい人生を始めても、過去のイメージが消えない」というジレンマに苦しむケースもあります。
本書では、こうした現実を真正面から取り上げ、
読者にアイドルのセカンドキャリアの光と影をリアルに伝えています。
『アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア』の感想
卒業後の人生こそが、本当の勝負だと分かる1冊
本書を読んでまず感じたのは、
「アイドルはゴールではなく、人生の通過点である」ということです。
テレビやSNSではキラキラと輝いて見えるアイドルたちですが、
その裏側では将来への不安や社会復帰の難しさに直面していることが、
本書を通じてよく伝わってきました。
特に印象的だったのは、元アイドルたちが
卒業後に「何をしたいのか分からない」と悩む場面です。
一般的な職業なら、キャリアの延長線上で次のステップを考えられますが、
アイドルは「卒業」がある種のゴールのように設定されています。
そのため、卒業後に社会に適応するのが難しく、
「アイドルとしての成功が、その後の人生の成功につながるわけではない」という
厳しい現実が突きつけられます。
また、本書は単なるドキュメンタリーではなく、
著者の大木さん自身がアイドルからライターに転身した経験を持っているので
インタビューの深みが増している点が素晴らしいと感じました。
彼女は元アイドルとして共感しながらも、
客観的な視点を保ち、読者にリアルな状況を伝えています。
一方で、取り上げられている元アイドルたちの多くが、
比較的「成功した」部類に入っている部類の方々であり
もっと厳しい現実を生きる人々のいるんだなとも感じました。
全体として、アイドルのセカンドキャリアの現実を知る上で
非常に価値のある1冊であり、多くの人にとって考えさせられる内容でした。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
アイドルのセカンドキャリアという
普通に生きていればわからない世界が赤裸々に書かれた1冊でした!
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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