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『君のクイズ』のあらすじと感想

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、小川哲さんの

「君のクイズ」について、紹介をしていきます!

 

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「君のクイズ」について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

クイズの奥深さを描いた1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・クイズ番組が好きな人

・読みやすい作品が好きな人

・本屋大賞にノミネートされた作品が気になる人

 

本屋大賞にノミネートされた本作は

生放送のクイズ番組の最終問題で

問題が読まれる前にボタンを押して正解し

チャンピオンになるという

不可解な事態が起きたところから物語が始まります。

 

チャンピオンになれなかった主人公や

他のクイズプレイヤーは

番組側とチャンピオン側のヤラセを疑います。

 

ですが、決勝のVTRを見返して

一問一問を振り返ると、

徐々にあることに気付き始めます。

 

それは単にクイズが

知識を集めただけでは成り立つものでなく

クイズの本質を突くものでした。

 

「君のクイズ」 のあらすじ

あらすじの概要

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。

いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。

君のクイズ より

 

主な登場人物

三島玲央

本作の主人公。クイズオタクであり、クイズ大会にも数多く出ています。

 

本庄絆

「頭の中に世界が入っている」というほどの驚異的な記憶力を持ちます。

主人公と番組でクイズ対決をします。

 

坂田泰彦

クイズ番組の総合演出で

番組が盛り上がる事を強く考えています。

 

本庄裕翔

本庄絆の弟で、大学受験の勉強中です。

 

桐崎さん

三島玲央がかつて交際していた女性です。

 

片桐さん

Q-1グランプリ出演者です。

 

富塚さん

Q-1グランプリ準決勝の三島玲央の対戦相手です。

 

山田貴樹

三島玲央の中高のクイズ研究部の後輩です。

 

衝撃の回答

本作の始まりは生放送のクイズ番組

『Q-1グランプリ』の決勝戦です。

 

第1回『Q-1グランプリ』で、

ファイナリストである三島玲央は、本庄絆と戦っていました。

 

7問先取の早押しクイズで、

三島と本庄は6対6で同点であり

次の問題と取ったものが優勝します。

 

この問題を正解すれば

優勝賞金の1000万円が手に入る状況です。

 

緊張した空気の中、最後の問題になり

アナウンサーが『問題ー』と言った次の瞬間、

本庄はボタンを押しました。

 

三島や番組のスタッフ、観覧者も含め皆が

本庄のミスだと思うなか

本庄は『ママ・クリーニング小野寺よ』と回答します。

 

スタジオにいる全員が騒然とする中、

『ピンポン』と正解の音が鳴り響きます。

 

なんと本庄は問題が読まれる前に

クイズに回答して、正解して優勝が決まりました。

 

ヤラセ疑惑

優勝が決まった後、放送後の控室では

決勝には進むことができなかった他の出演者がスタッフに対して、

どういうことか説明しろと詰め寄っていました。

 

この番組の結果は、日本全国でも話題になり

「本庄のゼロ文字回答はヤラセなのか?魔法なのか?」と騒がれました。

 

数日後に、番組側からメッセージが発信されましたが

その内容は「演出面で不適切な部分があった、しかし、不正はなかった」とのことでした。

本庄のゼロ文字回答に対する回答なしで

当の本庄は優勝賞金を辞退したとのことです。

 

この回答に三島は納得ができず、

多くの視聴者も納得ができない状況でしたが、

それ以降番組からの発表はありませんでした。

 

ヤラセの確認

本作は、本庄のゼロ文字回答がヤラセだったのか、

それとも実力で取ったのかを、

三島が決勝戦のVTRをはじめ、

過去を振り返りながら明らかにしていきます。

 

本庄の生い立ちや

決勝戦で最終問題に至るまでの本庄の振る舞いや

三島自身の過去も明らかになります。

 

そして、ラストは三島と本庄が再び出会い、

真相にたどり着くことになります。

 

「君のクイズ」の感想

クイズの見方が激変する作品

クイズ番組を見て

「何で今のタイミングでわかる?」

「何でそんなこと知ってる?」と思う場面は多いと思います。

 

ですが、クイズは知識があるだけでは

正解できるものではないのです。

 

知識はもちろん必要ですが

問題文の流れからその先の文章を予測したり、

出題者の口の動きで次の言葉を予測したり、

あらゆる選択肢の中から

正解を導き出すテクニックが存在するのです。

 

主人公が決勝戦を振り返っていくなかで

クイズプレイヤーがどう考えているかが

分かるように物語が描かれています。

 

早押しクイズには問題を全て読まずに、

ある箇所まできたら問題文と回答を予想できる

「確定ポイント」というものがあります。

 

例えば、「日本一高い山は富士山ですが」と問題が読まれると、

次に来る言葉でどういう問題が来るか予想でます。

 

そこで「せ」が来れば「世界一高い山」

「に」が来れば「二番目に高い山」を聞いてくると判断できます。

 

私もこれらに関しては、

本作ではじめて知ったことであり

単なる正解。不正解というクイズの見方から

奥深さのあるものだという見方に変わりました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

非常に読みやすく

クイズの奥深さを知ることができる面白い作品でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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