こんにちは!しょーてぃーです!
今回は「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)2 – 100年時代の行動戦略」
について紹介します。
本書をおすすめしたい人
・将来に不安がある方
・今後のキャリアや生き方を考えている方
・前作の「LIFESHIFT」を読まれた方
本書はベストセラーである
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)-100年時代の人生戦略」の続編になります。
前作はサブタイトルが「100年時代の人生戦略」とのことで
「人生100年時代とは?」という概念や社会構造などの
理論を中心に記載されていた1冊になります。
それに対して本書は、サブタイトルが「100年時代の行動戦略」とのことで
前作の理論に基づいた実践編についての1冊になります。
早速本書について紹介していきます!!
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)2 -100年時代の行動戦略」について
本書の概要
前作の理論に基づいた実践編ということで
行動方法や考え方、企業や国の在り方について解説されています。
主に3部構成となっており、下記の構成になっています。
第1部 人間の問題
第1章 私たちの進歩
第2章 私たちの開花
第2部 人間の発明
第3章 物語──自分の人生のストーリーを紡ぐ
第4章 探索──学習と移行に取り組む
第5章 関係──深い結びつきをつくり出す
第3部 人間の社会
第6章 企業の課題
第7章 教育機関の課題
第8章 政府の課題
第1部では、テクノロジーの進化で世の中が変化していくことで
私たちの人生にどんな選択肢が生まれるのかについて記載されています。
第2部では「物語」「探索」「関係」の3つを軸に、
長寿化の時代に適応するために、取るべき行動について記載されています。
第3部では、教育機関、企業、政府が
「今後どのような転換をしていくべきなのか」という
大きな視点で、世界的な潮流であるテクノロジーの進化についての対策が記載されています。
キャラクターの登場
概要や構成のテーマはどうしても難解に感じてしまいます。
しかし本書では、複数のキャラクターが登場しているため、難解な本が理解しやすくなっています。
キャラクターも国籍や老若男女問わず
世界的に見てもこれからの人生が激変していくことが予想されています。
登場するキャラクターの一覧は下記になります。
- ヒロキとマドカ:日本人の20代のカップル。互いのキャリア、子育て、介護の問題に直面している。
- ラディカ:インドの20代後半の女性。フリーランスであり、自由と不安を感じながら暮らす。
- エステル:ロンドンの30歳のシングルマザー。安定した正規雇用に就きたい。
- トム:アメリカの40歳のトラック運転手。自動運転で自分の仕事がなくなることに不安を感じる。
- イン:シドニーの55歳の会計士。業務の自動化により、半年後に解雇される。
- クライブ:イギリスの71歳の元エンジニア。引退したが、老後資金を考えると復職したい。
上記のキャラクターが各章で登場しており、それぞれの立場から
今後の人生に対する不安やそこから対策していく考え方や行動などが
具体的に書かれています。
国籍や老若男女を問わないので、
読者に近しいキャラクターに自分を重ね合わせることができます。
そのおかげで、自分の中に
本書の内容が落とし込みやすくなっており、
今後の自分自身の考え方や行動指針の
大きなヒントになります。
例えば、トラック運転手のトムや
半年後に解雇されるインは
「この仕事はいつか奪われるんじゃないか?」
「この先のキャリアについてどうしよう?」などと悩んでおり
それぞれの立場から
今後どのように行動していくのかが書かれています。
これからの社会について
前作でも記載がありましたが
「100歳くらいまで生きること」が大前提になっています。
今の日本の平均寿命は、男性が81歳・女性が87歳ですが、
今後はますます伸びていきます。
そうなると働く期間は必然的に長くなります。
また、仕事の種類も大きく変わっていくので
前作同様「変化への対応力」が重要視されます。
各キャラクターが「勉強→仕事→引退」という
これまでの3ステージの人生から
長寿化によって「勉強→仕事→勉強→仕事→引退」という
マルチステージへの変化に戸惑います。
特に20代のヒロキ、マドカ、ラディカよりも
40代以降のトムやインは「これまでの60代,70代」との違いに戸惑います。
それでも時代の変化は受け入れざるを得ないことを本書から強く感じます。
「物語」「探索」「関係」について
個人的に印象に残ったのは第2章です。
第1章の世の中の変化についてや
第3章の政府や教育機関、企業の在り方などは
勉強にはなりますが、20代の私にはスケールが大きい話でした。
第2章では「物語」「探索」「関係」の3つを軸に
私たちが取るべき行動が書かれているので、非常に参考になるものばかりでした。
「物語」について
「物語」とは、自分の人生に意味や意義を与えて、ストーリーにしていく姿勢のことです。
予定を入れるように
「何歳で〜をする」「何歳で〜に住む」など
人生という枠に自分のやることを組み込みイメージです。
長寿化と変化の激しい時代だからこそ
自分で自分の生きる意味を作ることが重要だと書かれています。
その際に注意すべきこととして「年齢に対する固定観念」があります。
今までは「30代で結婚」「65歳で定年」といったような
年齢による行動がある程度決まっていました。
しかし人生100年時代では、変化が激しく人によって大きく生き方が異なるので
「もう年だから」といって、自分の選択肢を減らす必要は無くなります。
「探索」について
「探索」とは、動きながら考えるということです。
仕事をしながら、今後伸びそうな業界や業種について知見を深めたりすることです。
キャリアが変わっていきやすい時代において
万全な対策や事前にプランを作り、その通りに生きていると
不自由な生活になってしまいます。
「関係」について
「関係」とは、深い人間関係を作ることです。
変化の激しい時代では、経済面や心理的な部分で
不安に感じたり、ストレスを感じることが多くなる可能性が高いです。
そのため、深い話ができるパートナーや仲のいい友人を作っておくことで
幸福度が下がりにくいのです。
最後に
ここまで本書の一部と感想を紹介してきました。
前作の「LIFE SHIFT -100年時代の人生戦略」を読んでいなくても
本書は十分理解出来ます。
寧ろ、理論だけでなく+具体的な行動や考え方を知りたい方は
本書の方が合っていると、個人的には思いました!
本書が気になられる方は、是非手に取ってみてください!
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