スポンサーリンク
スポンサーリンク

『メンタル脳』の要約について

健康

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、アンデシュ・ハンセンさんの

『メンタル脳』について紹介をしていきます!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

『メンタル脳』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

メンタルを安定させる方法を教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・メンタルが不調な人

・メンタルを安定させる方法を知りたい人

・ベストセラーのシリーズ作が気になる人

 

現代の私たちは、人類史上もっとも快適な生活を送っているのにもかかわらず

なぜかメンタルがやられて適応障害になったり

仕事を休職したり、不登校になったり、引きこもる人が増えています。

 

実際に、厚生労働省のデータ文部科学省のデータによると

精神疾患の患者数や不登校者数は年々増加しています。

 

そしてその主な原因はSNSやスマホ、

運動不足、睡眠不足、孤独にあるといいます。

 

本書ではベストセラーとなった「スマホ脳」の著者による

脳の影響によるメンタルの不調の原因や

メンタルを安定させる方法が解説された1冊です。

 

『メンタル脳』のまとめ

脳は今でもサバンナで生活していると思っている

本書の著者の根底にある考え方になりますが

私たちはスマホやSNS、ゲーム、AIなどの

身の回りの環境が急激に変化しているのにもかかわらず

脳はいまだにサバンナで狩猟採集をしていた時代を生きていると錯覚しています。

 

なぜなら人類は、太古の昔から長期間、狩猟採集をして生きてきたからです。

 

実際に約200万年前に人類が誕生してから狩猟採集をしてきており

農作が始まったのはつい1万年前のことだからです。

 

さらに科学や産業の急激な変化は

たった150年くらいの短期間に起きた出来事です。

 

つまり短期間で時代が急に変わったことから

脳がそれについて行けていないということです。

 

そして多くの不調は、太古の昔と現代の生活のズレによって起こっています。

 

例えば、現代では食べ物が気軽にたくさん手に入るのに

昔のように食べ物が手に入らないと脳が思い込み

食べすぎて肥満になったりします。

 

また、SNSでいつでも周りの意見が入ってくるので疲れたり

椅子に座りっぱなしで生活をしたり

電気をつけて働き続けるなどの

不自然な出来事が多いので病んでしまいます。

 

ちなみに現代でも自然の中で暮らしている

狩猟採集の民族が世界にはいますが

彼ら彼女らは、不安や鬱の人が極端に少ないです。

 

なぜなら、本来の人間の自然の生き方を体現しているからです。

 

脳は感情を使って私たちを守る

脳の1番大事なミッションとは

厳しいサバンナの環境で生き延びて、子孫を残すことです。

 

そこで脳は私たちの命を守るために

感情という道具を使って、私たちの行動を支配するようになります。

 

例えば、危険な動物が近づいてきたら

不安や恐怖を感じるようになったような感じです。

 

そして私たちは不安や恐怖を感じながら

生き延びるために最適な選択を取るようになります。

 

つまり、不安や恐怖があるからこそ

私たちは現代まで生き延びることができ

脳にとっては、私たちの幸福はどうでもよく

生き延びるために最適な感情をその時々で作り出しているのに過ぎないのです。

 

孤独に不安を感じる

サバンナで暮らしていた太古の時代では

群れから追い出されて孤独になると、確実に死んでしまう世界でした。

 

前述の通り、脳内は今もサバンナ時代のため

孤独が続くと不安や緊張、気分の落ち込みなどの

さまざまなメンタルの不調を起こします。

 

実際の調査結果では、孤独への健康の悪影響は

1日15本のタバコを喫煙するのと同じくらい体に悪いとのことです。

 

孤独であると心臓病のリスクや脳卒中のリスク、

不安、うつ病、認知症、呼吸器系疾患、ウイルス感染などのリスクを高めます。

 

また、グループや組織に所属していたとしても

そのグループから追い出されることに強い不安を感じるので

私たちは周りの顔色や噂話、グループや組織内で

自分の立ち位置、ヒエラルキーを気にするようになります。

 

そのため私たちは常に「私で大丈夫?」

「ここにいてもいい価値はあるのか?」といったことを気にしたり

SNSを見て周囲と比較して落ち込んだり

グループの足を引っ張っているのではないかと気にします。

 

ストレスや不安が問題ではなく、長期間続くことが問題

ストレスが無いことより、軽いストレスや不安がある方が

より準備し、目が冴えて集中力が上がったりと良い効果はあります。

 

例えば、将来が不安だからこそ貯金をしたり

投資をしたり、年金を積み立てたりという準備をするようなことです。

 

また運動をすること自体で、軽いストレスが発生するので

適度なストレスや不安は寧ろ必要でとなります。

 

ですがストレスや不安、孤独があまりに長く続く場合

心が折れて潰れてしまうことになります。

 

狩猟採集の時代であれば、2週間ライオンと対峙しているようなものです。

 

長期間ストレスに晒されることによって

脳は「これは何かがおかしい!」と感じて

私たちの気分を大きく落ち込ませて、強制的に引きこもらせて命を守ろうとします。

 

ですが、このように追い詰められる前に

ストレスの原因を取り除いた方がいいです。

 

本書では、ストレスの原因を取り除くために

「やらなければならないこと」を最低限にしてみるといいと書かれています。

 

あれもこれもと欲張りすぎるのではなく

「今日はこれ1つだけやる」「これができたらOK!」と決めることです。

 

運動や身体を動かすと気分が和らぐ

メンタルを安定させる方法は大きく5つあります。

 

まず1つ目は、運動です。

 

狩猟採集をしていた私たちの先祖は、1日に15,000歩ほど歩いていました。

 

現代のように安全な住居がないことから

本能的に動かないことは死を意味することでした。

 

実際に2020年に18件ほどの実験結果をまとめたところ

どんな種類であっても、運動がその人自身を不安から守ることが分かっています。

 

運動はストレスや不安を減らし

鬱やパニック発作にも効果があることだけでなく

自信をつけることがが分かっています。

 

そのため本書では「運動をしない理由はない」と書かれています。

 

特に些細なことで、大きな不安やストレスを感じないようにするためには

日頃から運動をして軽いストレスを自分に与えて耐性をつけた方がいいです。

 

信用できる人たちに囲まれる

私たちの先祖は、生き延びるために群れで生きていたので

信用できる人たちに囲まれることはメンタルの安定に繋がります。

 

実際にハーバード大学の研究結果によると

私たちを健康で幸福にするのは

富でも名声でもなく、良い人間関係に尽きることが分かりました。

 

家族や友人、所属する組織やコミュニティと親密な関係を築いている人は

全体的に長生きで、メンタルも健全であることが分かりました。

 

ちなみにですが、浅い知人が大勢いる人よりも

深くて親しい仲間が数人いる人の方が、孤独を感じにくいことも分かっています。

 

一方で、孤独を感じる期間が長いほど

短命になりやすく、ストレスを感じやすくなっています。

 

また本書では、他人と仲良くする方法も書かれており

それは「相手の話を聞く」「相手の話に興味を示す」「相手に話題を決めさせる」の3つです。

 

このようにして、自分なりに孤独な時間を減らすことが

メンタルの安定に繋がっていきます。

 

毎日7~8時間以上寝る

厚生労働省の調査結果によると

毎日7~8時間寝ている人が最もうつ病になる割合が低く

そこから睡眠時間が減るにつれて、うつ病になる確率が上がることが分かりました。

 

そのため、忙しかったりストレスを感じる時ほど

尚更、睡眠時間だけは確保した方がいいということです。

 

しかし、日本人の睡眠時間はかなり短いことで有名です。

 

実際に、ポケモンスリープというアプリを利用している

全世界のユーザーを対象に調査した結果によると

日本人の平均睡眠時間は、5時間52分と最下位でした。

 

またお酒を飲みと睡眠の質が大幅に下がることから

良質な睡眠を取りたいときは、お酒を控えた方がいいです。

 

SNSやニュースを控える

SNSを見ていると、嫌でも他人と自分を比較してしまい

自分のショボさに自信を無くしてしまいます。

 

また、悪いニュースばかりを見ていると

「この世界が恐ろしいものである」と思ってしまいます。

 

実際にさまざまな調査で、1日4~5時間SNSをやっている人は

不安や気分の落ち込みを感じているということが分かっており

逆にSNSをやめると、メンタルの不調が改善されることも分かっています。

 

また、SNSで「自分の投稿」「他人の投稿のチェック」「いいね!を付ける」といった

すべての行動が、同じくらいメンタル悪化と関連していることも分かっています。

 

そのため、無意識にSNSを見てしまう人は

通知を切ったり、アプリをアンインストールするなどをして

SNSから距離を置くことがおすすめです。

 

自分の能力を活かして他人の役に立つ

何かに夢中になっていて、気付いたら2,3時間が経っていたという経験は

誰しも1度は体感したことがあると思います。

 

実際に心理学者の研究では

人は時間の感覚を失うほど没頭しているときに

最も幸せを感じるという結果が出ています。

 

そのため自分が没頭できるものを持っていれば

無気力でつまらない毎日を払拭することができます。

 

そしてそれが自分だけでなく

他人にとっても意味や価値があることであると

尚更、幸福度を感じやすくなります。

 

例えば、没頭して作った資料が多くの人から褒められるや

没頭して作った曲が多くの人に聴いてもらえるなどです。

 

現時点で自分に没頭できるものがない場合

取り敢えず、色々と興味のあることや

没頭できそうなものを探してみることがおすすめです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

メンタルを安定させるための方法や習慣が

多数解説されており、とてもためになる良書でした!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました