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『残酷すぎる 幸せとお金の経済学』の要約について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、佐藤一磨さんの

『残酷すぎる 幸せとお金の経済学』について紹介をしていきます!

 

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『残酷すぎる 幸せとお金の経済学』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

経済学を用いて、お金と幸福度の関係を解説した1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・最新の研究データが気になる人

・幸福の経済学によって分かった残酷な事実が知りたい人

・統計的な事実が好きな人

 

何を幸せに思うかは人それぞれ違いますが

それを明らかにする学問として

ここ30年で「幸福の経済学」というものが発展しています。

 

これは多くの人にアンケートをとり

私たちの幸せを数値化し、それを統計的に測定することで

多くの人にとって、何が本当の幸福に影響するかを明らかにする学問です。

 

 ですが、研究が進むにつれて

・人生の「幸せのどん底」は48.3歳でやってくる

・経済成長すると子どもの幸福度は大幅に下がる といった

衝撃的な事実がいくつも判明しました。

 

本書では、幸福に影響を与える要素である

お金、人間関係、出世、結婚、離婚、子供、学歴などが

私たちのどれだけ幸福度に影響するかが

データ分析結果やエビデンスから解説されている1冊です。

 

『残酷すぎる 幸せとお金の経済学』のまとめ

収入が高いほど幸福度は高くなる

お金がないよりもある方が幸せになるのは当然ですが

一般的に年収800万~1000万円が、お金で得られる幸福度の上限と言われています。

 

実際に2010年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが

年収1000万円を超えたあたりで、

幸福度が頭打ちになるという調査結果を出したことによって

 

世間でも、年収1000万円までがお金で幸せになれる上限だと考えられていました。

 

しかし2023年に、3万3391人のアメリカ人を対象にした調査で

年収が1000万円を超えても、幸福度は上がり続けるという結果が出ました。

 

要は、これまでの研究結果とは違い

「お金はあればある方がいい」という新しい結果が出ました。

 

つまり「幸せになりたければまずは金を稼げ」という

残酷ながらシンプルな真実が浮かび上がったということです。

 

経済成長すると幸福度は上がらない

年収が増えれば幸せになれることは、間違いない事実なのですが

面白いことに、経済成長によって周りの年収が増えても

幸福度が上がらないことが分かりました。

 

その理由は、人は周りとの比較によって幸せを感じるからです。

 

経済成長しているということは自分だけでなく

周りも一緒に豊かでお金持ちになっています。

 

自分の給与だけが上がるのは特別に感じますが

周囲も給与が上がるのであれば、それは普通に感じます。

 

本書では他にも「ほかの人と比べて自分のポジションが高いのか、それとも低いのかという点は、

重大な関心ごとであり、幸せに大きく影響する」と書かれています。

 

独身男性の幸福度が最も低い

まず男女ともに、結婚しているほど幸福度が高いです。

 

実際に著者が2000年から2018年までの

子供を持つ人と持たない人の幸福度の調査結果 によると

既婚の男女の方が、独身の男女よりも幸福度が高いことが分かりました。

 

ですが調査結果によると、独身の女性と既婚の女性の幸福度に大差がないのに対して

独身の男性と既婚の男性とでは、幸福度に大差が生じています。

 

色々な要因による結果だと思われますが、1つに非正規雇用が挙げられます。

 

実際のデータ によると既婚男性の88%が正社員であるのに対して

独身男性の場合、62%しか正社員がおらず

バイトや派遣、自営業などの不安定な仕事をしている人が多いです。

 

男女平等がうたわれている社会ではありますが

実際は「男性は仕事をしてなんぼ」という価値観が浸透しており

男性が30歳を超えて定職についていないと風当たりが強く、結婚が厳しいです。

 

周囲からの目を気にしなければいいのですが

人は周りとの比較によって幸せを感じるので

なかなか周りと自分の差を気にしないということは難しいです。

 

子供がいる女性の生活満足度は低くなる

著者が1993年~2017年に約2万2千人の既婚女性に調査 したところ

子供のいない既婚女性よりも、子供のいる既婚女性の方が

生活満足度が低くなっていることが分かりました。

 

さらに子供が0人,1人,2人3人の場合の女性の幸福度を調べると

子供の数が増えていくにつれて、生活満足度が大きく低下しています。

 

子供を持つということは、自分の時間あへり、ハードな育児に追われ

衣食住の世話に、塾や習い事など、とにかくお金がかかります。

 

ですが、そんな子供が増えることによる幸福度の低下を抑えるものがあります。

 

それはお金です。

 

お金があれば、子供が産まれても

女性の幸福度を下げないことも分かっています。

 

お金があれば、働きに出る必要もなければ

ベビーシッターにお願いもできますし、広い家に引っ越すこともできます。

 

離婚は女性にとって軽症で、男性にとって重症

前述の通り、男性の幸福度は独身の時が最も低くなり

離婚して1人になると、当然不幸になりやすいです。

 

実際に著者が分析した結果 によると

女性のメンタルは離婚の1年後にはかなり回復し

さらに2,3年後経つと、かなり元気になっています。

 

一方で男性は、離婚して2,3年後もまだメンタルの不調を引きずっています。

恋愛でも女性は元彼への未練が無くなったり、切り替えが早いのに対して

男性はいつまでも引きずるようなものです。

 

できるだけ離婚せずに、円満な夫婦関係を築く方法は

しっかりとお金を稼ぎ、出産直後ほど妻を気にかけることです。

 

前述の通り、女性は子供を産むと基本的に幸福度が下がります。

 

そのため、夫婦関係は第一子出産後から悪化することが研究 でわかっています。

 

それゆえに子供が5歳になるまでの間に夫婦関係が悪化し

離婚するのがお決まりの離婚パターンとなります。

 

妻が管理職だと夫の幸福度は低くなる

男性は、一家の稼ぎ頭であることを望む傾向にあります。

 

実際に著者が2011年~2022年に、既婚男女8000人に向けて調査した結果 、

妻が管理職の場合、男性の幸福度は最も低くなり

逆に妻が専業主婦の場合、男性の幸福度は最も高くなります。

 

妻が管理職の場合、世帯年収が増えるので

お金が増えて幸せになると思いきや、実際は違います。

 

そうならない理由は2つあります。

 

1つ目は、妻の方が稼げると

男性側に家事や育児の負担が増えることです。

 

2つ目は、「男性は仕事第一で、一家の大黒柱であるべき」という

考え方が浸透しているからです。

 

ですが、妻が専業主婦の場合と、正社員であり非管理職の場合とでは

男性の幸福度はほとんど変わっていないです。

 

あくまで男性の幸福度を下げるのは、

妻が自分よりも上の役職である「経営者」や「管理職」の場合に限ります。

 

幸福度のどん底は48.3歳

ダートマス大学のデービッド・ブランチフラワー教授が

世界145ヶ国の年齢と幸福度の関係の調査 によると

どの国も約48.3歳で、最も幸福度が低くなることが分かりました。

 

なぜなら、それくらいの年齢になると自分の人生の全貌が見えてきますし

これから大きな変化を起こすことも難しくなり

体も弱くなり、親の介護の必要も出てきます。

 

その結果「こんなはずじゃなかった」「本当にこの人生で良かったのか?」という

疑問に直面し、悩むことが多くなります。

 

しかし、50歳付近の幸福度の落ち込みを無効にするものがあります。

 

それはお金です。

 

オランダのライデン大学の研究 によると

高所得者ほど50歳付近での不幸を感じないことが分かりました。

 

つまり、子供がいると不幸を感じるのも、歳をとると不幸に感じるのも

すべてお金を持っていると解決できるということです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

他にも「幸福の経済学」によって

明らかになったデータが、多数紹介されていました!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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