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『ピカソになれない私たち』のあらすじと感想について | 一色さゆりさん著書

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、一色さゆりさんの

『ピカソになれない私たち』について紹介をしていきます!

 

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『ピカソになれない私たち』について 

本書の概要

本書は、美術大学の最高峰である

東京芸術大学が舞台となり

男女4人が中心になった物語です。

 

著者自身も東京芸術大学出身であり

苦悩する美大生のリアルさが

描かれた作品になります。

 

本書をオススメしたい人

・青春小説が好きな人

・美大生のリアルを知りたい人

・美大生の苦悩を感じたい人

 

美術大学のカリスマ教師である

森本先生のゼミに通う4人の美大生が

「自分の絵」を求めて

自問自答する姿が描かれています。

 

自分の才能や能力と向き合い

苦悩したり将来への不安を感じる

芸大生のリアルさが描かれています。

 

芸術という、数値化や評価軸が鮮明ではない

世界で生きることの難しさや

そんな世界でもがき苦しむ

芸大生の葛藤を味わえる作品です。

 

『ピカソになれない私たち』のあらすじ

あらすじの概要

東京にある名門美大の油画科に属する美大生たちの、奮闘と葛藤を描いた青春小説。

地方出身で天才的な画風の望音、技術はあるがこれといった特徴のない詩乃、

美大生としての自身に迷いをもつ太郎、前衛的で現代的な作風の和美――。

スパルタで知られる森本ゼミに属する4人は教授の森本の徹底的なダメ出しを受け、

画家としての「才能」や、自身の将来に不安を感じながらも切磋琢磨している。

そんなとき、森本ゼミに伝わる過去の放火事件の噂を聞き――。

引用元:ピカソになれない私たち 

 

美術教育の日本最高峰である東京美術大学で

エリート揃いの学校で

その中でも一際厳しい油画科の森本ゼミ。

 

そこに集まった学生4人の

卒業制作に向けた奮闘を描いた物語です。

 

初日の授業から

「もう少しまともなものが描けると思った」

「親のコネを使って入学したのか?」など

厳しい言葉を吐く森本先生に生徒たちは自信を失います。

 

作品を否定される日々に精神はすり減っていき

「自分の表現」を見つけるために

「三日間の断食の後に画を描く」という

鬼のような課題も課されます。

 

そんな中、自分の才能に見切りをつけて

就活を始める者や、認められなくても描き続ける者など

各々の学生が将来への不安や焦りに

押しつぶされそうになりながらも

芸術と向き合っていきます。

 

『ピカソになれない私たち』の感想

芸術大学のリアルさ

本書のメインストーリーは

アートと自分の将来について

葛藤する4人の美大生の青春小説です。

 

4人の美大生には

才能のある者無い者がいて

自分の描く作品に没頭する者と

そうでない者がリアルに描かれています。

 

やはり東京芸大を卒業した

著者だからこそ描ける世界だなと感じました。

 

著者自身も以下のように述べています。

私は昔、芸術大学の学生寮に住んでいて、そこでさまざまな変人奇人と出会いました。彼らを小説の題材にしたら面白いだろうな、と思ったのが着想のきっかけです。

「才能」というテーマを掘り下げるために、

「才能がある子」と「才能がない子」を対比的に書くことです。

そこで、才能があって他人の評価を気にしない望音と、

才能がなくて他人の評価が気になって仕方ない詩乃、というキャラクターをつくりました。

そのあと、いろんな能力があるのに制作意欲がない太郎と、

才能のなさを知識で補おうと必死な和美、というサブキャラクターを置きました。

引用元:美大生は究極のハイリスク・ノーリターン?『ピカソになれない私たち』著者・ 一色さゆりさんインタビュー

読んでいて、アートの魅力はもちろん

決められた答えがないアートの世界で

もがき苦しむ芸大生のリアルが伝わってきました!

 

結局才能には勝てない

本書内には「才能」が

大きなキーワードの1つです。

 

本書で才能について

前半部分では、何かを問い続ける存在を意味しており

詩乃に焦点が当てられていました。

 

反対に後半部分では

周囲から天才であると言われる聖音に

焦点が当てられています。

 

才能という、実体のない言葉が聖音にはずっと苦手だった。

前半では物語全体を通じて

「才能とは?」という問いを読者に与え

後半ではその答えにたどり着いた姿を描いています。

 

本書の構成として

4人の主要登場人物の内面を行き来しながら

お互いがお互いのことを

どのように評価しているのかを描いています。

 

そのため、読者には

4人が対等な関係であるかのように描かれています。

 

しかし、後半部分では

聖音に焦点を絞った物語へ徐々に変化します。

 

綺麗事抜きに才能がある人が

生き残って注目を浴びるという現実を

感じさせる構成に鳥肌が立ってしまいました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

個人的に芸大という道の空間の物語と

普段味わうことのない作風に

めちゃくちゃ面白みを感じました!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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