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『夜に星を放つ』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、窪美澄さんの

『夜に星を放つ』について

紹介をしていきます!

 

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『夜に星を放つ』について 

本書の概要

本書は、ひとことで言うと

第167回直木賞の受賞作

選ばれた短編集になります。

 

本書をオススメしたい人

・短編集が好きな人

・直木賞受賞作が気になる人

・星座が好きな人

 

5篇の短編に共通しているのは

それぞれの登場人物が

失ったものに嘆きながらも

立ち上がっていく過程の物語です。

 

『夜に星を放つ』のあらすじ

ネタバレなしのあらすじ

本作は5つの短編で構成されています。

それぞれあらすじを簡単にまとめました。

 

真夜中のアボカド

私は婚活アプリで

恋人を探しています。

 

探し始めてから

半年が経った頃に

麻生さんという

好印象の男性と出会います。

 

麻生さんとならうまくいくかもしれない

そう思ってた矢先にコロナ禍による

自粛期間に入りました。

 

自粛生活の中で育てている

アボカドの種から芽が出る

と思ったのもその頃でした。

 

私には双子の妹である

弓ちゃんがいましたが

彼女は脳内出血で

突然亡くなりました。

 

ある日、弓ちゃんの恋人だった

村瀬くんから連絡があり

久々に再会します。

 

そこで、弓ちゃんも

かつてアボカドの種を

植えていたことを知ります。

 

そして自粛生活と

麻生さんの仕事の忙しさから

関係の雲行きが怪しくなります・・・

 

銀紙色のアンタレス

16歳になったばかりの僕は

田舎のばあちゃんの家で

夏を過ごすことにしました。

 

僕は海が大好きで

ばあちゃんの家の近くの海で

毎日夕方まで遊んでいます。

 

夕暮れの海を眺めていたとき

小さな赤ちゃんを抱っこした

女の人が気になって声をかけました。

 

ある日、ばあちゃんの家に

「1泊しに来ていい?」と

幼馴染の朝日から連絡が入ります。

 

しかし僕は朝日のことより

浜辺で見た女の人のことが

気になっています。

 

そんなとき、浜辺で見た女の人が

ばあちゃん家に来ていました。

 

浜辺の女の人のことについて

僕はますます気になるようになり・・・

 

真珠星スピカ

不運な交通事故で亡くなった

母親が幽霊として

生活に溶け込んでいます。

 

父親には母親の姿は

見えていないようです。

 

私は父に、母の幽霊が

見えているとは言わずに

無言の母と家の中で

生活しています。

 

そして私は学校で

「狐女」と罵られたりなど

いじめの標的となっています。

 

ある日、いじめグループの

主犯格である女子が

大声で私に対して

この子のそばになんかいる!」と言いました。

 

そうしてクラスメートの

私に接する態度が変わっていきます。

 

母の霊は

家から出てこないはずなのに!?

と思いながらも

更に標的になっていきます。

 

湿りの海

僕の別れた妻と娘は今

アリゾナに住んでいます。

 

妻の浮気が原因で離婚をしましたが

現在は日曜の深夜に

娘とビデオ通話するだけの関係です。

 

2人のことを僕は

たびたび思い出しては

未練に振り回される日々を送っています。

 

そんなある日、隣の部屋に

シングルマザーと女の子が

引っ越してきました。

 

女の子は僕の娘と歳が近く

名前も似ています。

 

とあることをきっかけに

僕は日曜日に、その2人と

公園で過ごすようになります。

 

そして海に行きたいと言った

女の子を僕は車で連れて行き

徐々に僕と2人の距離が近くなります。

 

この2人と一緒になれたら

と勝手な妄想を膨らます一方で

隣の部屋から鳴き声が

いつまでも止まないことに

不穏な空気を感じるようになります。

 

星の随に

小学4年生の僕は

新しいお母さんのことをまだ

お母さんと呼べなくて

「渚さん」と呼んでいます。

 

春に弟が生まれましたが

僕は弟にも、渚さんにも

複雑な気持ちを抱えています。

 

ある日、学校から帰ってくると

家の鍵が閉まっていて

入れなくなっていました。

 

渚さんは弟を寝かしつけたまま

家を閉め切っていたせいでした。

 

そんな僕の姿を見て

同じマンションに住んでいる

おばあさんが夕方まで

僕の面倒を見てくれました。

 

そこでおばあさんは

ずっと絵を描いていて

その絵は東京大空襲のときの

記憶の中の風景でした。

 

なぜそんな絵を描くのか?

東京が火の海になったことがあるのか?

などおばあさんに

たくさんのことを聞きます。

 

そしてそんな日々が

何回か続いたときに

おばあさんから

とても大事なことを教わります。

 

『夜に星を放つ』の感想

善悪をつけないリアルさ

5つの短編に出てくる登場人物に

100%の悪役は登場してきません。

 

みんなマイナスな部分があっても

それは同情できる原因があり

読者はそれを感じてしまうので

なんとももどかしい気持ちになります。

 

また、各話の主人公の状況も様々で

・アプリで出会った恋人がいるOL

・祖母の家で夏休みを過ごす男子高校生

・母親の幽霊が見える女子中学生

・出ていった嫁と娘に未練を持つアラサー男性

・本当のお母さんと会いたく男子小学生

などと多岐にわたります。

 

このように100%悪役にしない設定や

多岐にわたる登場人物を描くうえで

作者は以下のように考えています。

 

「登場人物になったつもりで執筆していると、キャラクターが持つ悪い部分にも、必ず理由があるとわかってきます。

人間を描く際には、一人ひとりの中にある、あらゆる側面や色を描くよう心がけてもいますね。

読者の方々に『こういうところ、私にもあるな』と感じてもらえると嬉しいです」

引用元:本の話 

 

各話がまったく違う物話であり

それぞれの状況や立場が異なるのに

登場人物に感情移入ができる理由は

作者の窪美澄さんが仰る

あらゆる側面や色を

描いていることだと感じました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

第167回直木賞を

受賞した短編集は

各話の登場人物に

つい同情してしまいながら

心をつかまれる作品でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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