こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、橘玲さんの
『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』について紹介をしていきます!
『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
お金持ちについて小学生でもわかるように解説された1冊です。
本書をオススメしたい人
・子どもにお金の知識を教えたい人
・お金や資産運用について基礎から学びたい人
・人生戦略としてお金と人間関係の重要性を理解したい人
本書は、親子で楽しみながら
社会の仕組みやお金の増やし方を学べる1冊です。
本書は8つのステージで構成され、ゲーム形式で進められます。
特に「お金」の部分では、複利の概念を取り上げ、
資産が時間とともにどのように増えるかを解説しています。
例えば、毎日100円を貯金し、その利息を再投資することで、
単純な貯金よりも大きな金額になることを示しています。
また、「人間関係」の部分では、トレードオフの概念を通じて、
何かを選ぶと別の何かをあきらめる必要があることを説明しています。
さらに、友人関係の重要性や、信頼できる仲間と協力することで
大きな成果を得られることも解説されています。
これらを通じて、お金持ちになるためのは合理的な考え方や
人間関係の構築が重要性と説いています。
本書は、小学校高学年以上の子どもとその親、
そして社会の仕組みやお金の増やし方を
基礎から学びたいと考える大人にもおすすめです。
『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』のまとめ
お金があれば選択肢が増え、自由で豊かに生きられる
お金が大事な理由についてですが
それは、お金があれば人生の選択肢が増えて、
豊かで自由な生き方ができるようになるからです。
これは当たり前のことですが
手持ちが100円の時と3000円の時では
買えるものや受けられるサービスの選択肢が大きく異なります。
日常的なところであれば、お金がないことで
パートナーが嫌いになっても離婚ができなかったり
仕事が辛いのに辞めることができなかったり
ボロボロの家から引っ越せなかったりします。
更にお金がなければ、旅行も行けませんし
デートもできませんし、結婚もできないなど
何かと選択肢が狭まっていきやすくなります。
そのため本書では
「幸福になりたいのなら、選択肢のない大人になってはいけません」と書かれています。
お金持ちは時間を味方につける
お金持ちになるためには3つの方法があります。
まず1つ目は「時間を味方につける」ことです。
要は時間をかけて、お金や仕事の能力を伸ばしていくという考え方が大事ということです。
なぜなら、時間をかけてじっくりと金利でお金を増やすことが
最も堅実で効果的な方法だからです。
例えば、100万円を年利5%で運用すれば、1年後に105万円になります。
そして、この105万円に手をつけなければ、2年目は110万円2500円になり
金利で増えた5万円にも5%の金利がつくので
時間をかけてお金を運用すると、雪だるま形式でどんどんとお金が増えていきます。
一方で、お金がない人は目先のお金のばかりを考えて
複利の力をうまく活用できないので
長期的に見ると、複利を活かした人と大きな経済格差が生まれます。
ちなみに知識や経験、スキル、実績も複利と同じように積み重なります。
なので、お金持ちになりたいのであれば
スキルや経験がたまらないコンビニのアルバイトをするよりも
できるだけ実績になるよう仕事やノウハウ、
知識が蓄積されるような仕事を選んだ方がいいです。
希少価値のある専門家になる
お金持ちになるための2つ目の方法は
「希少価値のある専門家になる」ことです。
高収入になるためには、
替えのきかない希少な人材になることが必要不可欠です。
実際に世の中は、少ないものには価値が高く
多いものには価値が低くなるようにできています。
これは仕事も同じで、周りがやれることをいくらやっても大して稼げませんが
周りができないことを1つでもできると稼ぎやすくなります。
そして希少な人材になるには3つの方法があり
1つ目は、好きなことや得意なことで圧倒的な努力をし、何らかのプロになることです。
例えば、プロ野球選手や人気アーティスト、俳優、漫画家などです。
このようなプロ中のプロになれれば
替えがきかないので当然収入はとても高くなります。
ですが、プロになるには好きなことではないといけません。
なぜなら人間には「限界効用の逓減」という性質があるからです。
限界効用の逓減とは、楽しさや喜び、成長、恐怖など
何事も繰り返すうちに、徐々にその効果が薄れていく特性のことです。
そして多くの人は、成長が鈍化した時に挫折するので
プロの領域まで突き詰めることができないです。
ですが、やっていることが好きな人は成長が鈍化しても
好きだから続けることができます。
つまり、圧倒的な継続力に加えて
才能や運のある人がプロになれるということです。
ただこのようなプロの道に進める確率は0.1%ほどになり
99.9%の人は脱落していく茨の道になります。
その分、プロになれれば収入は青天井になります。
堅実に高収入を得るには専門職がいい
希少な人材になる2つ目の道は、堅実に勉強していい大学に入って
医師や弁護士、エンジニア、研究者などの専門職に就く方法です。
このような仕事は、何かしらのプロになる道に比べて
上位30%くらいに入れれば、高い時給で安定した収入を得られます。
なので「何で勉強しないといけないの?」と子供に聞かれたら
0.1%しか成功しない道よりも、勉強して進む道の方が
現実的にお金持ちになりやすいからと答えるのがオススメです。
ニッチな場所を選ぶ
希少な人材になる3つ目の道は、ニッチな場所を選ぶという方法です。
前提として、プロの道にも進めず勉強もできない人もいます。
そういう人は正攻法で進むのではなく
自分を希少な人材であるかのように、うまく見せる工夫をすることが大事です。
この工夫というのが、ニッチな場所を狙うという方法です。
ニッチとは「隙間」という意味であり
あえて強者のいるメジャーな場所は避けて
一部のお客さんを対象とした、規模の小さいマーケットで勝負するということです。
例えば、セイコーマートは北海道に特化したコンビニとして
地域密着型の商品や独自のサービスで、北海道で高いシェアを獲得しています。
ここで全国に出てしまうと、セブンイレブンやローソン、ファミマなどの
大手のコンビニと戦うことになるので、消耗したり負ける可能性が高くなります。
なのであえて、北海道に特化したニッチな戦略をとっています。
ちなみに本書では、ニッチ戦略の重要性がかなり説かれており
本書では「将来は自分だけのニッチをうまく見つけられた人だけが
生き残れる世界が訪れる」と述べています。
もちろん、自分に自信があってプロの道に挑戦するのもいいですし
頭がそこそこいいのであれば、勉強して豊かになれる職業を目指すのがいいです。
なので、自分を知ってどの方法で勝負するかを考えて
やり方を変えて何度も挑戦することが重要です。
プラスサムゲームに投じる
お金持ちになる3つ目の方法は
「マイナスサムゲームではなく、プラスサムゲームをする」ことです。
前提として、この世界の取引は
プラスサムゲーム、ゼロサムゲーム、マイナスサムゲームの3種類があります。
具体的には、参加者全員の入ってくるお金から出ていくお金を引いた時に
プラスであればプラスサムゲーム、プラマイ0であればゼロサムゲーム、
マイナスであればマイナスサムゲームになります。
胴元が手数料が持っていき、
参加者が損をする仕組みのゲームがマイナスサムゲームの特徴ですが
主にパチンコや競馬などのギャンブル、宝くじ、生命保険などが該当します。
特にパチンコは20%、競馬は30%、宝くじは50%が手数料であり
ゲームに参加した段階で支払い金額に対してこれだけの手数料を払うことになります。
そのため宝くじは「愚か者に課された税金」とも言われており
本気でお金持ちになりたいなら、マイナスサムゲームに参加してはいけないということです。
逆に、株や投資信託などに長期でインデックス投資をするような
参加者全員が得をするゲームがプラスサムゲームです。
例えば、Aさんが1000円で株を買って
経済成長に伴って1100円に増えて売ると、1100円の勝ちになります。
ですが売らずに1年間持っておいて1300円になった場合
売らなかった人も、1100円で売った人も得をすることになります。
このようにプラスサムゲームは、参加者全員が得をするような仕組みになっています。
基本的に経済は、毎年いい商品やサービスが生まれて良くなっていくので
経済全体に投資できるインデックス投資は、長期的に増えていく可能性が高いです。
もちろんインデックス投資にも手数料は存在しますが
代表的なものはいずれも0.1%以下とかなり安いです。
つまり、自分がお金を投じているゲームや市場が
プラスサムなのかマイナスサムなのかを把握したうえで
お金を増やしたいのであれば、プラスサムゲームに投じるのがいいということです。
人間関係には3つの空間がある
私たちの幸福に1番大きな影響を与えるのは、良い人間関係です。
本書では、「分かり合えない」が人間関係の基本」と書かれています。
それでも互いに理解し合おうと努力することが
良好な人間関係を築くための出発点になります。
そして人間関係やつながりには
「貨幣空間」「友情空間」「愛情空間」の3つがあります。
まず「貨幣空間」はお金のやり取りを通じて
商品やサービスを交換し合う人間関係になります。
飲食店の店員、ジムのトレーナー、マンションの管理人などの関係がこれにあたります。
要は、お金を出すからこそ成り立つのが「貨幣空間」の人間関係です。
次に「友情空間」とは、お金以外の思いやりや楽しい時間、
プレゼント、お土産などで繋がる友達との関係性のことです。
友達と食事するときは割り勘ですし
友達からもらったお土産はお金ではなく、こっちもお土産を返します。
当然「貨幣空間」とは違い、お金がなくても付き合いがあるので繋がりは強いですが
やってあげたことにお返しがなかったり、遅刻が増えたり
約束を破ったりなどの不義理を繰り返すと、友達との関係は悪くなっていきます。
そして最後の「愛情空間」は、無償で与え合うパートナーや親子など
愛で繋がる関係のことになります。
親からご飯を作ってもらったのに
お返しをしないと関係性が切れるというわけではないですが
やってもらって当たり前という態度ですと
愛想を尽かされることもあるので、愛情や感謝を伝えることも大事です。
このようにざっくりと人間関係はこの3つの空間に分かれており
他の人とギブアンドテイクを繰り返して、与え合うことで人間関係は成り立っています。
与えると帰ってくる友達はコスパのいい友達であり
与えても何も帰ってこない友達は、
コスパが悪いので、次第に人間関係は希薄になっていきます。
特に大人になると、時間がなくなってくるので
与えても返ってこないような、コスパの悪い人とは付き合いが悪くなります。
みんな自分を世界の中心だと思っている
誰もが、無意識のうちに自分を世界の中心として認識しています。
これは、私たちの脳の仕組みであり
誰もこの錯覚から逃れることはできません。
そしてこの認識によって
「自分が常に正しく、相手は常に間違っている」という思い込みが発生します。
なにせ、男性も女性も子供も大人も
みんな自分が主人公だと錯覚して物事を考えています。
どれだけ周りの脇役から説教や批判を受けたとしても
世界の中心である自分が間違いを認めて
反省したり、謝ったりすることはほとんどありません。
なので、私たちは根本的に分かり合うことはできませんが
コミュニケーション能力の高い人は、分かり合えないことを前提に
できるだけ相手の視点に立って、望んでいることや考えていることを察しようとします。
自分に起きたことは100倍強く感じる
前述の通り、誰しもが世界の中心だと思っているので
自分に起きたことは100倍強く感じますし
相手に起きたことは100倍弱く感じるようにできています。
本書ではこの性質のことを「100倍の法則」と呼んでいます。
例えば、SNSでの誹謗中傷のような誰かに暴言を投げかける場合
暴言を投げた側は、そのダメージを軽く見積もりますが
暴言を受けた側は、その言葉を100倍強烈に感じてしまうということです。
特に「なんでこんなこともできないの?」「邪魔」といった
相手の存在や人格を否定するような言葉は
相手に一生恨まれて復讐されることになるので、絶対にNGです。
このような性質に気をつけるためには
自分にとって些細な発言であっても、相手は深く傷ついており
一生忘れない可能性があることを意識することが大事です。
そして自分が相手の言動に傷ついても
それは実は重要ことではないかもしれないと考えることです。
会社員からフリーランスになると幸せになりやすい
前提として、日本でも海外でも会社員と比べてフリーランスになると
幸福度が高くなることがわかっています。
その主な理由として、人間関係を自分で選択できるようになるからです。
会社員ですと、上司や同僚、部下などの人間関係は選べませんし
実際に人間関係が原因で退職する人も多いです。
それに対して、フリーランスならある程度
誰と一緒に仕事をするのかを自分で決めることができますし
相性の悪い人や苦手な人との付き合いを避けることができます。
もちろんその代わりに、サラリーマンのように収入は安定しませんが
それでも人間関係のストレスを最小限にするために
そういう方法もあるということを知っておくことが大事です。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
子供にも分かりやすく書かれていますが
お金持ちになれる方法や人間関係の本質について詳細に解説されています!
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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