こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、堀江貴文さんの
『破戒のススメ 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学』について紹介をしていきます!
『破戒のススメ 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
常識や他人の指示に縛られず、自分が本当にやりたいことに全力で挑戦できる一冊です。
本書をオススメしたい人
・現状にモヤモヤを感じており、自分の殻を破って新しい挑戦をしてみたい20〜30代の社会人
・同調圧力に疑問や息苦しさを感じた人
・好きなことを仕事にして自由な生き方を実現したいと考えている人
本書は、日本社会に蔓延する「我慢」という名の宗教に抗い、
最適な「破戒の作法」を説いた実践的な指南書です。
破戒とは文字通り、自分を縛る戒め(ルール)を打ち破ること。
コロナ禍で不要不急の外出や娯楽が悪とされる風潮への疑問を出発点に、
我慢に縛られた生き方から脱却する具体的な方法を44項目にわたって紹介しています。
その内容は、お金・時間・人・仕事・遊び・学びといった生活のあらゆる面に及び、
各章で「我慢の鎖を引きちぎれ!」というメッセージが貫かれています。
文章は歯切れ良くさくさく読める一方、
著者ならではの辛口で現実を斬る論調が小気味よく、読後には爽快感すら残ります。
また、「不要不急こそ生きる力」との言葉に象徴されるように、
一見ムダに思えることにこそ人間らしさや成長の種があるという
ポジティブなトーンが全体を通して感じられます。
『破戒のススメ 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学』のまとめ
第1章 お金
お金の章では、お金との向き合い方を見直す大胆な視点が提示されます。
堀江氏はまず「それは本当に欲しいものか?」と自問することを促し、
物欲に振り回されない生き方を提唱します。
実際、著者自身も若い頃は高級車やブランド品に執着していたものの、
刑務所収監を経て物の呪縛から解放され、
「人生で本当に必要なのは行動で得られる感動だけ」と悟ったといいます。
つまり、お金でモノを集めるのではなく、
お金は経験や知見を得るためのツールとして使えということです。
貯金も「お金のコレクション」に過ぎず意味がないと断じ、
手元のお金は今この瞬間を最大限楽しむために使えと主張します。
将来への不安から貯め込むより、今しかできない体験に投資することで、
得られた経験が人生を豊かにし、結果的に未来への備えにもなるのです。
第2章 時間
時間の章では、人生における時間の価値を再認識させられます。
堀江氏は「素早く動け。人生の唯一の勝利条件だ」と述べ、
一刻も無駄にせず行動する重要性を説きます。
限りある時間を最大限に活かすため、
著者自身、スケジュール管理やデジタルツールの活用など
人に任せることも含めて毎日1秒でも効率化しようと努めているといいます。
また、「時間をムダにするな。命をドブに捨てる行為だ」と強い言葉で警鐘を鳴らし
今日好きなように行動できる保証は明日にはないのだから
思い立ったらすぐやるべきだと主張します。
さらに、「コロナが収まったら…」などと言って行動を先延ばしにするなと戒め、
現状にかかわらず今できることを今すぐ始めよと強調しています。
意外かもしれませんが、堀江氏は多忙な中でも睡眠を削らないことを重視しています。
「寝てなくてだるい状態では人生を100%楽しめないし、生産性も落ちる」として、
毎日7時間前後は必ず眠るようにしているそうです。
このように、時間を有効に使うためには
拡張できない自分自身のコンディションも大切にせよというメッセージです。
第3章 人
人の章では、人間関係やコミュニケーションに関する破戒のススメが語られます。
堀江氏はまず「雑談を止めるな!」と訴え、
無駄話や遊びのようなコミュニケーションを軽視しないよう促します。
リモートワークや自粛で人との交流が減った現代ですが、
一見生産性に直接関係ないお喋りの中にこそ新しいアイデアが生まれたり、
人間関係が深まったりするものです。
同様に、食事や飲み会を伴う交流も「不要不急」として切り捨てず大事にしろと説きます。
また、「働かない勇気を持て」という逆説的な助言も登場します。
これは、嫌な仕事を無理に続けるよりも勇気を持ってやめる決断をせよ、という意味です。
実際、「嫌なことを我慢したおかげでお金持ちになれた人など一人もいない」と断言し、
我慢に耐える人生ではなく好きなことに熱中する人生こそが、成功につながると強調します。
人との関わりにおいても、SNS上の批判や悪口をただ無視するのではなく
自分の糧にしろという指摘がなされています。
耳の痛い意見から逃げずに向き合うことで、人としても成長できるという考えです。
一方で、ポジティブな仲間とノリ良く新しいことに巻き込む・巻き込まれる関係を作ることも大切で、
そうした人脈が思わぬチャンスを生むこともあるでしょう。
第4章 仕事
仕事の章では、従来の「働き方」の固定観念を破壊する提言が並びます。
堀江氏は「働かなくていい。ただ遊び力を磨け」と述べ、
仕事ですら遊びの延長として捉える発想を提示します。
好きなことに夢中で取り組んでいるうちに結果として仕事になっているのが理想であり、
「遊んで生きる暮らしは誰にでもできる選択肢だ」と語ります。
事実、多くの成功者は「好きなことに没頭していたらお金に困らなくなった」と口を揃え、
逆に嫌々ながらの努力で成功した人はいないのだという指摘は示唆的です。
さらに、「リスクゼロを目指すな。思考停止だ」と警鐘を鳴らし、
安全ばかり求める姿勢を批判します。
失敗のリスクを恐れて挑戦しなければ、成長もイノベーションもありません。
むしろリスクと向き合い試行錯誤する中でこそ道が拓けるのです。
また、「毎年ほぼ日手帳なんか買うな」といったユニークな言葉で、
形から入る計画倒れより目の前の課題に集中して取り組めと諭しています。
一つひとつを愚直にやり遂げる積み重ねが信頼と成果を生むこと、
そして非常時(例えばコロナ禍)でも儲かるビジネスにこそ本質があることなど、
具体例を交えつつ柔軟で戦略的な働き方が説かれています。
第5章 遊び
遊びの章では、人生を豊かにする遊び心の重要性が語られます。
堀江氏は「人と会わないことに知恵を使うな」と述べ、
コロナ禍だからといって人と関わらない工夫ばかりするのではなく、
むしろ状況に応じた新しい繋がり方を模索すべきだとしています。
例えばオンラインでの交流や少人数でのイベントなど、
制約下でも人と遊ぶ方法はあるはずです。
さらに「人に巻き込まれる前に巻き込め」とは、
受け身で流されるのではなく自分発信で周囲を巻き込む側に回れというメッセージです。
自分が面白いと思うことを発信し仲間を誘えば、
やがて大きなムーブメントに育つ可能性もあるでしょう。
また、「遠くへ行けないなら近くを掘り返せ」という言葉通り、
旅行が制限されるなら身近な地域で新たな楽しみを見つける柔軟さも提案されています。
その他「太陽を盗んだ男」のように挑め、
村八分にされても学びを止めるなといった過激にも思えるメッセージが続きます。
しかしこれらは、周囲の目を気にせず
自分の「やりたい」を貫くことの大切さを示した箴言と言えるでしょう。
遊びを通じて得た学びや人脈が、
やがて仕事や人生の大きな実りに繋がる可能性は決して小さくないのです。
第6章 学び
学びの章では、固定観念にとらわれない学習と自己成長のヒントが提示されます。
「STAY HOMEで資格の勉強などするな」とは、
一見向上心のあるアドバイスと逆行するようですが、
流行りや肩書きのためだけの勉強に時間を費やすなという意味です。
自分に本当に必要か分からない資格より、
もっと本質的に自分を高める学びに時間を使えということでしょう。
また「母国語以外の情報チャンネルを持て」とあるように、
世界に目を向けて多様な情報に触れる姿勢も強調されています。
日本語だけでなく英語など他言語の情報源を持つことで、
偏った常識に染まらず新たな発想やチャンスに巡り会えるというわけです。
さらにユニークなのは、「ウイルスよりも糖尿病を予防しろ」と健康面にも言及している点です。
コロナ禍ではウイルスばかり恐れがちですが、
それ以上に日頃から生活習慣病に気を付ける方がよほど建設的だという主張です。
つまり、真にリスクの高いものは何かを冷静に見極めよということでしょう。
「数字の評価で心を満たすな」というのも現代人への警句です。
テストの点数やフォロワー数など数値的な評価ばかり追い求めても虚しく、
むしろ自分なりの価値観や充実感を大切にせよと説きます。
最後に「未来が怖いなら味方にしてしまえ」と結ばれます。
将来への不安に押しつぶされるのではなく、
その未来を見据えて今から準備したり飛び込んだりしてしまえという力強いエールです。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
「我慢が美徳」という固定観念に鋭くメスを入れ、
自分らしく生きることの大切さを改めて教えてくれる一冊でした。
読後には、自分の日常を振り返って「本当はやりたいのに我慢していることはないか?」と
考えさせられます。
堀江氏の主張は時に過激で極端に聞こえるかもしれません。
とはいえ、その分私たちの凝り固まった常識を揺さぶり、新しい視点を与えてくれます。
特に「嫌なことを我慢して成功した人はいない」「不要不急こそ人間の本質」といった言葉は心に残り、
今この瞬間をもっと大切に行動しようという前向きな気持ちが湧いてきました。
本書が気になる方は、是非手に取ってみてください!
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