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『レッドゾーン』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、夏川草介さんの

『レッドゾーン』について紹介をしていきます!

 

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『レッドゾーンについて 

本書の概要

本書は、コロナ禍での

公立病院の医療従事者たちの姿を描いた作品です。

 

本書をオススメしたい人

・コロナ禍病棟のリアルを知りたい方

・医療小説がお好きな方

・「臨床の砦」を読んだ方

 

本作は「神様のカルテ」の著者である

夏川草介さんによる臨床の砦」 の続編作です。

 

前作同様、コロナ診療の最前線に立つ

信濃山病院に勤める医療従事者たちのドキュメント小説です。

 

前作では、2020年末から2021年2月にかけての物語であり

約1年間、休みが取れていない現実や

医療崩壊をメインに描かれています。

 

本作では、初めて日本にコロナウイルスが蔓延した

2020年2月〜5月ごろの物語です。

 

まだワクチンもなく

ウイルス治療法も何も分からない状況で

日々感染者数が増えていく日々に

医療従事者たちの悩みや葛藤がリアルに描かれた作品です。

 

『レッドゾーンのあらすじ

あらすじの概要

病む人がいるなら我々は断るべきではない。 

 

【第一話】レッドゾーン

日進義信は長野県信濃山病院に勤務する内科医(肝臓専門医)だ。

令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊中のクルーズ船内で増加する新型コロナ患者の受け入れを決めた。

呼吸器内科医も感染症医もいない地域病院に衝撃が走る。

日進の妻・真智子は、夫がコロナ感染症の患者を診療することに強い拒否感を示していた。

 

【第二話】パンデミック

千歳一郎は五十二歳の外科医である。

令和二年三月に入り、コロナの感染者は長野県でも急増していた。

三月十四日、千歳は限界寸前の日進に変わり、スペイン帰りの32歳女性コロナ確定患者を診察し、涙を流される。翌日、コロナ診療チームに千歳が合流した。

 

【第三話】ロックダウン

敷島寛治は四十二歳の消化器内科医である。コロナ診療チームに加わって二月半が過ぎた。

四月上旬、押し寄せる患者に対応し、信濃山病院が総力戦に突入するなか、保健所は感染症病床を六床から十六床に増床するよう要請する。

医師たちはすべての責務を信濃山病院だけに負わせようとする要請に紛糾するが、「病める人がいるのなら、我々は断るべきでない」という三笠内科部長の発言により、増床を受け入れる。

小学館「レッドゾーン」より

 

各話で中心となる3人の医師が

それぞれの状況や背景から

未知なるウイルスに対する覚悟を

リアルに描いた作品です。

 

医療従事者からそうではない人まで問わず

「コロナがやってきた時の現場のリアル」を

突きつけられる作品でもあります。

 

『レッドゾーン』の感想

長いコロナ禍の始まりを描いた作品

2022年12月末時点では

ワクチンの普及も進み

コロナウイルスに感染したとしても

対策方法も明確であり、周囲の人への理解も得られます。

 

しかし、作中の2020年2月〜5月ごろでは

コロナウイルスの未知と不安より

「コロナウイルスの医師をしている」や

「コロナにかかった」と言えば

相当な風当たりの強さだったことを

思い出させてくれる作品です。

 

そして、国民の不安以上に

医療従事者たちの不安は相当なものであったと

本作からはひしひしと伝わってきます。

 

著者の夏川草介さんは以下のように述べています。

私がもっとも過酷であったと感じるのは、コロナ第一波なのである。

ワクチンや治療薬もないまま、ただ茫然と患者を看取るしかなかった第三波でもなく、デルタ株が猛威を振るった第五波でもない。

未知という茫漠たる恐怖だけが広がっていたあの第一波において、人間はどのように行動したのか。何ができて、何ができなかったのか。かつてより少しばかり冷静になった目で見つめ直すことは、苛烈な現状を乗り越えるためにも意味があると考えたのである。

小説丸 夏川草介『レッドゾーン』 より

 

コロナ第一波であったあの頃を振り返るため

そして、その頃の医療現場を知り

医療従事者たちの苦悩を知るためにも

本作は必読書だと感じました!

 

医師たちの奮闘物語

中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは

発生当初は遠い国の出来事でしたが

感染者がいるクルーズ船が

横浜港に入港したことで、突然リアルな脅威となりました。

 

多くの人は、患者は横浜の病院で治療を受けると思っていましたが

信州の小さな公立病院に

患者受け入れの要請が来たことにより

医師や看護師はパニックになります。

 

感染症や呼吸器官の専門家がいない病院なのに

周辺の病院が受け入れを拒否したことで

公立病院ということで役割が回ってきました。

 

通常の診察と並行して

未知なるウイルスと戦う

現場の医師たちの奮闘に感動は必須でした!

 

医師やその家族がコロナ病棟で勤務しているなど

当時の医療現場に関わる人々の

リアルな感情も生々しく描かれています。

 

患者の受け入れを決断した院長に

呼吸器の専門医がいないのに無茶だと医師たちは猛反発します。

 

受け入れを決めた矢先に

医師の家族が反発して

同じ家で別居せざるを得ない状況にもなります。

 

そして防護服も使い回し

マスクも再利用しないといけないほどの

物品も人手も足りなくなる中

周囲の病院は他人事のように受け入れを拒否し

信濃山病院をコロナ専門の病院へしようとします。

 

現場は危機的状況ながら

患者のプライバシーを守らないといけずに

病院の風評被害を防ぐために

コロナ診療の実態は、外からは見えず

それは「沈黙の壁」だといいます。

 

当時の私たちは「沈黙の壁」の向こう側を知らずに

好き勝手行動していました。

 

「あのとき何が起きていたのか」を

私たちは知るべきであり

困難に立ち向かった医療従事者たちを知り

本当の意味で現場の医療従事者たちに

感謝しないといけないと痛感しました。

 

そして、「沈黙の壁」の向こう側を知らない読者に

現場のリアルさを明確に伝えるには

現場で奮闘した夏川草介さんだからこそ

描けるリアルな小説だと感じました!

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

「臨床の砦」に続いて

コロナ病棟でのリアルさを痛感する作品でした。

臨床の砦について気になる方はこちら を参考にしてください。

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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