こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、ひすいこたろうさんとSHOGENさんの
『今日、誰のために生きる?』について紹介をしていきます!
『今日、誰のために生きる?』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
幸せの原点について教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい人
・幸せの原点を知りたい人
・生き方を見直したい人
・幸せを感じられていない人
現代の日本人である私たちは
かなり豊かで快適な暮らしをしています。
手軽に旅行に行けて、スマホも持っていて
安全な住居に住めて、ネットでゲームや映画、アニメも見れ
安くて高品質な食事や服、サービスがあります。
しかし物質的に豊かになっても
必ずしも、昔と比べて幸せを実感できていると言えない状態です。
実際に、日本における 1 人当たり実質 GDP(2000 年暦年連鎖価格)と生活満足度の推移 では
GDPが上昇しても、生活満足度は一向に上がっていないことが分かります。
そこで幸せの原点を知るためのヒントとなるのが
アフリカにあるブンジュ村という小さな村に暮らす人々です。
本書の著者であるSHOGENさんは
ある日、偶然立ち寄った京都の雑貨屋に飾られていた
ペンキアートの美しさに衝撃を受けて
28歳のとき思い立って、7年続けていた化粧品の営業マンを辞めて
アフリカのブンジュ村でペンキアートを学ぶことになります。
そのブンジュ村は総勢200人ほどの人々が暮らす小さな村で
電気は1日3~4時間しか使えず
水は川から汲む必要があり、ガスも使えない場所でした。
著者は絵の修行のために、そのブンジュ村に暮らす5人家族の家に
ホームステイさせてもらって生活することになりますが
彼らと暮らすうちに、日本では忘れられている幸せの原点に気付きます。
本書では、そんな著者によるブンジュ村での生活を通じて気付いた
幸せの原点について記された1冊です。
『今日、誰のために生きる?』のまとめ
幸せになるとは、誰かと一緒に食事を楽しむこと
ブンジュ村では、誰かと一緒に食事を楽しんで
心を通わすことを何よりも大切にしています。
実際に著者はこの村の村長から
「食事が作業になった時に、生活そのものも作業になるから
気をつけたほうがいいよ」とよく言われていたとのことです。
日本で生きていると、忙しさやコスパを求めるあまり
仕事をしながらや、1人で動画を見ながら食事をする人も多いと思います。
ですが幸福度を感じるには、誰かと一緒に食事をして
「美味しいね」と笑い合える時間が必要です。
一昔前であれば家族全員で食事をするのが当然でしたし
誰かと一緒に食事をすることは幸せなことです。
なので食べることが作業になっているのであれば
とりあえず週1とかでも、誰かとご飯を一緒に食べることがオススメです。
まず自分を大切にすること
自分が満たされていないと、誰かを満たすことが難しいです。
自分が金欠の状態でプレゼントを渡すと不満が生まれたり
見返りを期待してしまったりしますが
自分にゆとりがあると、気持ちよくプレゼントを渡すことができます。
このように、まず自分を満たすことができなければ
本当の意味で誰かを満たすことはできません。
そのため著者は、ブンジュ村の人たちから
「1番最初に大切にしないといけないのは、自分だよ」
「まずは自分の心を満たしてね」と言われました。
日本では自分を後回しにして
会社や家族のために働く人も多いですが
他人よりまず自分を大切にして、余裕を持つことが重要です。
それが回り回って、他人のためになります。
まったく喜びを感じない仕事はしない
起きている時間の大半を占める仕事が楽しければ
人生もなかなか楽しく感じられません。
実際に絵の練習をしている著者に対して、ブンジュ村の尊重は
「それは自分のために描こうとしているのか?
それとも人のために描こうとしているのか?
人のために描くのはいいけれど、そこに自分の喜びもないといけない。
人のためにやって人が喜んだとしても、
自分がまったく喜びを感じないんだったら、それはやめとけ」とよく言いました。
つまり人のためにやりつつ、自分も喜べる仕事をするのがいいということです。
そのため、今の仕事が楽しくないのであれば
楽しめるように工夫する必要がありますし
余裕が持てないのであれば、余裕を持てるようにする必要があります。
それでも自分が楽しめる仕事ではないのであれば
違う仕事を探す必要があるということです。
日が暮れたら仕事を諦める
ブンジュ村に暮らす人たちは一切残業をしません。
実際に本書には「みんな15時半には仕事を終えて、
夜の21時に寝るまでの間、自分の時間や家族との時間を大切にしている」と書かれています。
その理由は3つあります。
1つ目は、自分の休息を削ってまで仕事を優先するのは
「恥ずかしいことである」という価値観があります。
2つ目は、電気が長く使えないため
暗くなったら物理的に仕事ができないからです。
3つ目は、「仕事よりも人とのコミュニケーションを大事にしている」ことです。
ですが著者は、絵を早く描けるようになりたくて
1日12時間描くことを目標に頑張っていました。
そんなある日、村長がやってきて著者に
「あきらめる時間が来ることの幸せってわかるかな?」と言いました。
ブンジュ村では、電気が長く使えないため
日没と共に真っ暗になって、仕事ができなくなります。
そのため、人々がワーカーホリックになりようがないですし
家族と一緒に仕事が取れますし
日が昇ったら起きて、日が沈んだら活動をやめるという
人間本来の生活リズムを保つことができています。
なのでブンジュ村の村長は、1日に仕事を詰め込みすぎるのではなく
時間が来たら仕事を諦めて、適度に休んで
人にコミュニケーションをとりなさいと言っています。
心のこもった挨拶をする
ブンジュ村では、心のこもった挨拶ができる存在の有無が
人の幸せに直結していると考えています。
心のこもった挨拶とは、ただの「おはようございます」ではなく
「おはよう!今日も空を見上げてる」といった具合です。
つまり心のこもった挨拶とは
ただの挨拶だけでなく、一言二言付け加えることです。
ブンジュ村では、挨拶はとりあえず言うものではなく
相手の顔をちゃんと見て、その人の状態を感じて
臨機応変に声をかけるものです。
人にとって心のこもった挨拶は、とても大事なものです。
もし気持ちよく挨拶ができないのであれば
それは自分の心の余裕がなくなっている可能性があります。
失敗を歓迎する
失敗を悪いこと、ダメなこと、恥ずかしいことと感じると
子供も失敗を恐れるようになります。
そのためブンジュ村では、何か失敗をしても
それを誤魔化さず、子供に見せるようにしています。
逆に日本も含めてほとんどの国では
大人は子供の手本にならなければいけないので
失敗が許されない雰囲気があります。
ですが、失敗が許されない状態だと
大人も萎縮してなかなか挑戦できなくなりますし
それを見ている子供も失敗を恐れるようになります。
なので大人がガンガン挑戦して、失敗しているところを見せれば
子供も安心して色んなことに挑戦できるようになります。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
他にも幸福度を感じやすくなるための
著者がブンジュ村から得た考えが多数紹介されています。
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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