スポンサーリンク
スポンサーリンク

『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』の要約について

本紹介

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、清水研さんの

『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』について紹介をしていきます!

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

老いの苦しみを乗り越え、前向きに生きる方法を教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・40代以降の理想の生き方が知りたい人

・他人の期待に応えようとしている人

・感情を押し殺している人

 

40歳になれば誰もが「自分の人生はこのままでいいのか?」と

葛藤することが多くなると言われています。

 

これは中年の危機、通称ミッドライフクライシスと言い

体力に不安を感じたり、内臓が悪くなったり

仕事のミスが増えたり、記憶が衰えたりして不安になることから

うつ病や不安障害を発症することが多いからです。

 

実際に、厚生労働省のデータ によると

気分障害の患者数は年々増加傾向にありますが

なかでも特に40代~50代の中高年世代の割合が最も多いです。

 

また幸福度と年齢の調査 によると

人がもっとも不幸を感じるのは40~50代ということも分かっています。

 

そこで本書は、がん患者4000人以上に寄り添ってきた精神科医の著者による

肩の荷を下ろして人生を豊かにする方法が解説された1冊です。

 

『他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン』のまとめ

40代になったら、自分は成長し続けるという幻想を捨てる

40歳くらいでひどく落ち込む主な原因は

若い頃から長年持ち続けてきた期待や幻想が崩れるからです。

 

実際に10代、20代の頃は誰もが

「イケメンや美女と付き合いたい」「金持ちになりたい」

「ビッグになりたい」「成功したい」などの甘い理想を抱いていますし

多少無理してでも頑張ることができました。

 

猛勉強の末、希望の大学に入れるようになったり

好きな人に告白して付き合ったりなど

できなかった仕事ができるようになったり

とにかく行動して得るものが多かったはずです。

 

ですが30代になるにつれて徐々に無理が効かなり

40代になる頃には本格的に体が弱ってきます。

 

それにも関わらず40代を迎えても

いつまでも精神だけは若い頃の気持ちを引きずったまま

「自分はいつまでも頑張れるし、成長し続けれる」と思っていると

結果が出なくなったときに「自分はダメだ」と自己嫌悪に陥ります。

 

そのため若い頃に持っていた「成長、獲得、努力」という考えから

ハードルをグッと下げて、人生の後半では

適度に諦めたり、休んだり、手放したりしながら

楽しいことをして生きていくという方向性にシフトすることが大事です。

 

老いを受け入れる必要性

40代50代になると、少しのことで息が切れたり、記憶力が低下したり

1日仕事をし続けるのがキツくなり、仕事の成績が下がる日が来ますが

このときに失ったものを強く意識することが

もっともメンタルを悪化させてしまいます。

 

逆に中年から幸福度が増えていく人の特徴は、年齢を重ねるにつれて

「自分の肉体には避けられない衰えがある」「幻想を手放す時がきた」と感じて

老いていくことを前提とした生き方や幸福を追求しようとします。

 

老いていくことを前提とした生き方とは

長期的なメンテナンスのために運動を始めたり

人間関係を豊かにしようとしたり、新しい趣味を始めたりなどです。

 

諦めること自体は最初は辛いかもしれませんが

老いを受け入れることほど、自分を自由にする行為はありません。

 

なぜなら、もう気を張って頑張らなくて良いからです。

 

肉体の老化を受け入れてしまえば

シワやシミ、肌のハリ、身長の高さ、薄毛などの

見た目を過剰に気にする必要もなくなりますし

地位や業績なども気にならなくなってきて

自分のやりたいことに素直になりやすいからです。

 

死を受け入れる必要性

老いの先には死がありますが

死を意識して人生が限られていることが認識できると

当たり前の出来事に感謝できるようになります。

 

本書では病気になった70歳の男性の話が出てきますが

死を意識するようになると、妻と一緒に食事をする時間や

旅行に行く時間をより一層大切で愛おしく感じるようになりました。

 

しかし私たちは人生のほとんどにおいて

死を直視しないようにして過ごしています。

 

20代30代であれば死を意識しなくていいですが

40代50代になれば死を意識しはじめることで

成長よりも一瞬一瞬を楽しむことがオススメです。

 

自分の死と健康寿命の終わりをイメージする

まず健康でいられる年齢についてですが、厚生労働省のデータによると

日本人の健康寿命は、2019年時点で男性が72歳、女性が75歳です。

 

そして亡くなる年齢は男性が81歳、女性が87歳です。

 

また生涯、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が癌になります。

 

さらに年間の死亡者数の7割に当たる約100万人が

最後に病院の天井を見ながら死ぬらしいです。

 

ですが、国立がん研究センターによると

癌に伴う体の痛みの多くは、鎮痛薬を使うことで癒すことができるので

死の痛みをかなり和らげることができるとのことです。

 

いつかは分かりませんが、最終的には70歳くらいで身体が動きづらくなり

多くの場合、病院の天井を見上げているだけの日々が来ます。

 

このように老いと死を具体的に意識することで

今やっておいた方がいいことや、先送りにしてきたけどやっておきたいことを

できるうちにやっておくことが大切です。

 

40代からはmustからwantを優先する

前提として、人は心の中に2つの人格がいます。

 

一方が「しなければならない」「こうでないといけない」というmustの人格

もう一方が「やりたいこと」「したい」というwantの人格です。

 

例えば、mustの人格だと「一流企業に勤めないといけない」「もっと努力しなければならない」など

人からどう思われるのかや社会模範と照らし合わせた生き方です。

 

Wantの人格だと「旅行がしたい」「美味しいものを食べて寝たい」など

自分の意思に従った生き方になります。

 

そして誰もが社会に出ると

「結果を出さないといけない」といったmustの価値観に染まり、

自分のしたいことよりも、しなければいけないことを優先して働き過ぎてしまったりします。

 

ですが40代以降は徐々に「しなければいけないこと」を優先し続けるのではなく

自分のしたいことを優先していくのがいいのです。

 

なぜなら、40代から何かをがむしゃらにはじめて

一発逆転することはほとんど不可能に近いからです。

 

なので40代になったら他人のペースや他人との比較、

しなければいけない、こうでなければいけないというmustを過剰に気にせずに

 

もっと自分のしたいこと、やりたいことに素直になって

人生を楽しんだ方がいいということです。

 

「親に認められなければならない」という思い込み

「しなければいけない」「こうならなければならない」という縛りに

もっとも大きな影響を与えるのが親の存在です。

 

例えば「親の言うことは聞かなければならない」

「親の世話をするのは当たり前」のようなものです。

 

なぜなら自分が生まれたときに

親の存在がすべてである影響が残っているからです。

 

実際に著者がこれまで面談してきた患者では

親の価値観に苦しめられている人が多いそうです。

 

著者の場合も父親から「社会のためになる大きな仕事をしろ」と何度も言われたり

学校で悪い成績だと怒られるので「いい成績をとらないと認められない」と思うようになりました。

 

そして医者になった後は先輩から

「がん患者には土日がない。だから私たちも休む暇がない」と言われ

夜遅くまで働き、土日も当たり前のように仕事をし

当時はそれが正しいと思い込んでいました。

 

しかしその後に親が老いていったことや40歳を過ぎてから

踏ん張りがきかなくなってきたことで幻想が崩れていき

親によって生まれた縛りから抜け出すことができ

徐々にゆとりを持ってやりたいことを優先できるようになりました。

 

やりたいことを小さくはじめる

40代、50代からは人生の終わりや老いを受け入れて

徐々にやりたいことを優先した方がいいのですが

そうはいっても「しなければならない」から抜け出せない人もいます。

 

そこで著者がおすすめしていることが

やりたいことを小さくはじめてみるということです。

 

例えば著者の場合は、今までランチを

コンビニで買って済ませることが多かったところを

「自分が今何を食べたいのか?」と言うことに集中して

お店を選ぶところからはじめてみました。

 

つまり、自分本意になっていいということです。

 

「めんどくさいから断る」「めんどくさい連絡は無視する」

「苦手な人の誘いは断ってもいい」など

心の赴くまま、少しずつわがままになって

自分のしたいことに忠実になるということです。

 

やりたいことが思い浮かばない場合は

気になったことや新しいものに気軽に手を出してみるくらいでいいです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

不安や焦りにまされている人や他人の期待に応えようとする人への

救いとなる1冊だなと感じました!

 

本書が気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました