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『行動経済学が最強の学問である』の要約について

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、相良奈美香さんの

「行動経済学が最強の学問である」について紹介をしていきます!

 

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『行動経済学が最強の学問である』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと、

行動経済学を活用して良い意思決定をする方法を

教えてくれる1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・行動経済学を学びたい人

・行動経済学に興味がある人

・良い意思決定をしたい人

 

私たち人間は、1日に最大35,000回もの

意思決定をしているという研究データがあります。

 

何を食べるか、何を着るか、誰と時間を過ごすのか

どの車両に乗ろうか、スタバで何を頼みどの席に座るかなど

私たちは毎日、さまざまな意思決定をしています。

 

そしてひとつひとつの意思決定と行動の積み重ねによって

人気のサービスや商品が生まれ、経済を動かしています。

 

つまり、何事においても行動経済学を活用して

人々の意思決定や行動を理解することが鍵となります。

 

そして本書によると、行動経済学を学ぶことで

「何故人がそれを選ぶのか」が理解できるようになり

消費者として企業の行動経済学の戦略を避けることもできます。

 

本書では、そんな行動経済をもとに

良い意思決定をする方法を知ることができる1冊です。

 

『行動経済学が最強の学問である』のまとめ

行動経済学は、人間の非合理的な意思決定を理解すること

まず行動経済学とは、元々は経済学という1つの学問でした。

 

経済学は「人間は常に合理的に行動する」という前提で

物事を考えている学問です。

 

しかし人間は非合理な生き物です。

 

実際にダイエット中なのにポテチを食べたり

テスト前なのにゲームをしてしまったり

飛行機事故のニュースを見た後に、フライトをキャンセルする人もいます。

 

このように近年、人は必ずしも合理的に行動しないと分かったので

人間の非合理な行動を考慮した学問として20世紀半ばに

経済学と心理学の要素を組み合わせた行動経済学が誕生しました。

 

私たちはなんとなく行動しているつもりですが

行動の前には必ず意思決定がなされています。

 

なんとなく座った席や手に取った商品でも

それが「これにしよう」といった意思決定がどこかで行われています。

 

つまり行動経済学は、非合理な意思決定を解明し

なぜ私たちがそのような行動をとるのかを、明らかにする学問です。

 

直感と論理によって意思決定をおこなっている

人が非合理な意思決定をする原因は

「認知のクセ」「状況」「感情」の3つです。

 

「認知のクセ」とは私たちの脳が受け取った情報を

どのように解釈して処理をするかになります。

 

私たちの脳が、入ってくる情報を正確に受け取れるのであれば

私たちは合理的な行動をとるはずですが

やっかいなことに人間の脳は、入ってきた情報を歪めて処理をするので

それが非合理な意思決定につながります。

 

例えば、悲惨な交通事故のニュースを見たときに

私たちは咄嗟に「車って危ないんだな」と恐怖を感じて

週末のドライブデートをやめて、映画館デートに変えたりすることもあります。

 

しかしよく調べると、自動車による事故で死亡する確率 は0.004%です。

 

つまりたった0.004%しか起こらない確率のために

楽しみだったドライブデートをやめるのはもったいないです。

 

このように入ってきた情報が先入観や偏見によって歪み

意思決定に影響を及ぼす現象を「認知のクセ」と言います。

 

私たちの脳が入ってきた情報を処理する際には

2つの思考モードを使い分けています。

 

1つは「直感」で、素早く情報を把握し判断します。

 

もう1つは「論理」で、時間がかかっても

じっくりと物事を考えて情報を把握し判断します。

 

先ほどの交通事故の例でいうと

悲惨な事故のニュースを見て、ドライブデートをやめるのは「直感」に思考であり

その後の冷静な分析は「論理」による思考です。

 

直感だと誤った判断をしやすい

直感は素早く判断していることから

選択ミスが頻繁に起こりやすいです。

 

実際によく調べずに、インフルエンサーがオススメする商品を買ったり

家のローンを組んだり、車を買ったり、

彼氏彼女を作ったことで後悔が多いのは

「なんか良いじゃん!」という直感に従って決めたからです。

 

そのため「論理」のように物事を深く考えた方が選択ミスは減ります。

 

しかし、全ての物事を深く考えて決めていると

ものすごく疲れてパンクしてしまい、かえって行動できなくなります。

 

そのため人間の脳は基本的には「直感」が優勢になって

多くの意思決定を下しています。

 

戦略としては「ここは大事!」と言う場面では

じっくりと時間をかけて考えて答えを出し、

それ以外のどうでも良い場面では直感で決めるといいです。

 

直感が作動する原因

疲れていると深く考えるエネルギーがなくなるので

「直感」が優勢になってしまいます。

 

実際に多くの研究では

疲れていたり、体調が悪かったり、時間がないとき、情報量が多いときに

直感が優勢になって意思決定をしやすいことが分かっています。

 

例えば、株の取引を行うときに

膨大な情報や決算書を読み解くのは難しいです。

 

そのため結局は「スマブラが好きだから任天堂の株を買おう」など

直感で株を選んでしまうことが多いです。

 

さらにタイムセールなどの「残り1日まで30%オフ」のような

時間に追われる状況に追い込まれると

焦って不要な商品を買ってしまうこともあります。

 

疲れているときにコンビニでお菓子を衝動買いすることもあります。

 

このように情報が多すぎたり、焦っていたり疲れていると

直感で意思決定をするのでミスが起こりやすく

後悔の原因となることが多いです。

 

つまり大事な意思決定をするのであれば

しっかりと休息をとって、余裕をもって考えることが大切です。

 

人は状況によって非合理な行動をとってしまう

ここでは人が非合理な行動をする

2つ目の理由である「状況」についてです。

 

「状況」とは、天気や周囲の人々、物の配置、時間などの

周りの観光が私たちの判断や行動に、大きく影響を与えていることです。

 

例えば人は買い物をするときに、周りに人がいないと安いものを買い

周りに人が1人でもいると、無意識に高いものを買う傾向があります。

 

またNetflixのようなベーシック、スタンダード、プレミアムといった

3つのプランがある場合、多くの人が中間のスタンダードプランを選びます。

 

選択肢が3つある場合に、人は高すぎず安すぎない中間の選択肢に安心感を抱く傾向があるので

真ん中のスタンダードプランが選ばれやすいです。

 

他にも選択肢が多すぎると、人は選びきれなくなります。

例えばお店にジャムを置く場合、10種類までがベストだとされています。

 

それを超えるとお客さんは選ぶことができずに

お店を出て行ってしまいがちになります。

 

このように周りの人や天気、時間帯、位置など

書き尽くせないくらいの多くの状況が人の行動を変えています。

 

そして私たちはこれらの状況の影響を受けながらも

それに気付くことなく、自分の意思で選んでいると思っています。

 

自分ではなく状況を変える

人は環境や状況に影響されやすいので

逆に状況を整えて、自分に活かすことが重要です。

 

なぜなら、何かを選ぶということは

それだけでかなり疲れる行為だからです。

 

例えば、スティーブ・ジョブズがいつも同じ服を選んでいたのは

毎日、服を選ぶことにエネルギーを使いたくなかったからです。

 

靴下を黒にするのか紺にするのか

靴をスタンスミスかニューバランスにするかなど

1つ1つの選択が意思力を消耗して疲れやすくなります。

 

それよりも自分にとっての大事なことに

脳のリソースを使った方がいいということです。

 

つまり「そもそも、その選択に時間をかけるべきか」ということを気に留めて

「どうでも良いことはテキトーにこなす」ことが大事になります。

 

そして、時間帯を変えるという工夫もオススメです。

 

脳は日中の意思決定によって、夜は決定疲れとなっており

直感が優位となり、最適な判断ができなくなってしまうことが多いです。

 

そのため夜は暴飲暴食をしたり、散財したり

いつもやっている勉強をサボってしまうことが多いです。

 

なので大事なことは朝に考えて、実行することがオススメです。

 

人は感情に突き動かされてしまう

ここでは人が非合理な行動をする

3つ目の理由である「感情」についてです。

 

多くの場面で人は感情に突き動かされて

非合理な意思決定をしてしまうことが分かっています。

 

満員電車に乗っているときや失恋したとき、

部下が指示を聞いてくれないとき、雨のときなど

些細なことでもネガティブな感情が高まると

人は衝動的な行動をとりやすくなり、不健康にもなりやすく

大事なことを後回しにしようとします。

 

一方で、喜びや興奮、興味、満足といったポジティブな感情は

能力、活力、意欲が高まり、活動の範囲が広がることが分かっています。

 

実際に、仕事場のデスクに家族旅行の写真を飾ったり

温かい飲み物を飲んでホッとしたなどでもポジティブになれて

仕事の質や意欲、業績が自然と上がることが分かっています。

 

人はネガティブな感情になりやすい

人がネガティブな感情になりやすい条件は3つあります。

 

まずは「不確実性」です。

 

これは何が起こるかを

正確に予測することができない状態のことです。

 

南海トラフ巨大地震や首都直下型地震

AIの台頭による職業の消失などが挙げられます。

 

人はこのような先が見えないという不確実性によって

ストレスが溜まり、ネガティブな感情になりやすくなります。

 

2つ目は「コントロール感」です。

これは人生を自分がコントロールしている感覚のことです。

 

人間は常に人生を自分で選んで

自分でコントロールしたいという強い欲求があります。

 

そのため誰かに自分の人生をコントロールされている感じがすると

ネガティブな感情になりやすいです。

 

3つ目は「成功者と自分を比べること」です。

 

現実世界やSNSなどで成功者を見てしまうと

「なんて自分はショボいんだろう」とネガティブになりやすいです。

 

しかし人は比較で物事を評価するので

何かと自分を比較することをやめられません。

 

これら3つの要因によって

私たちは知らず知らずのうちにネガティブな感情となり

非合理な意思決定をしてしまいやすくなります。

 

ポジティブな感情を保つ工夫をする

できるだけポジティブな感情でいた方が

能力、活力、意欲が高まり、活動の範囲が広がります。

 

ポジティブな感情になるための方法はいくつかありますが

好きなペットや子供の写真をデスクに置いたり

定期的に運動をしたり、人とのコミュニケーションを大事にしたり

好きな音楽を聴くことなどです。

 

また、不確実性を減らすためにも結果を待たずに

「できるだけのことはやった」と割り切って、次に進むという考え方も大事です。

 

なぜなら不確実な結果を待つということは

かなりネガティブになりやすい原因となります。

 

受験の結果や就活の結果を待っているときのように

受かっているか落ちているか分からない状態はとてもストレスなので

違う学校の試験を受けたり、次の面接を受けるための準備をしたり

リフレッシュのために旅行に行くくらいがいいです。

 

そのため、不確実な結果を待たずに

「やれるだけやった」と割り切って気分転換をしたり

どんどん次に行くくらいがいいです。

 

また、コントロール感を高めるためには

小さくでも自分で選ぶことが

ポジティブな感情を維持するために大事なことになります。

 

筆記用具の種類、スマホのケース、服装、食事など

些細なことでもいいので、自分で決められると

ポジティブな感情になりやすいです。

 

そして、比べるなら過去の自分と比べることも大切です。

 

人は比較で物事を評価するので

何かと自分を比較することをやめられないです。

 

なので、誰かとではなく過去の自分と比べて

少しでも成長している自分に焦点を当てた方が

ポジティブになりやすいということです。

 

このように些細なことですが

自分の感情がポジティブになれるような考え方や工夫を取り入れると

非合理な意思決定が減っていきます。

 

人が非合理な意思決定をする3つの原因である

「認知のクセ」「状況」「感情」は互いに関連しあって

私たちの意思決定に、大きな影響を及ぼしています。

 

つまりこの3つの観点から

自分がつい非合理な行動をとってしまう原因を特定できれば

今よりも合理的な判断ができるようになります。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

ここまで紹介してきた内容は

行動経済学の本の一部となります。

 

そのため行動経済学について気になる方は

是非本書を手に取ってみてください!

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