こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、平井一夫さんの
『仕事を人生の目的にするな』について紹介をしていきます!
『仕事を人生の目的にするな』について
本書の概要
本書はひとことで言うと
後悔の少ない人生を送る方法が解説された1冊です。
本書をオススメしたい人
・仕事に追われ、人生の意義や充実感を見失っている人
・キャリアや自己実現に行き詰まりを感じている人
・多様な価値観や生き方に興味がある人
一昔前は「結婚し、安定した仕事に就くことが幸せ」という価値観が一般的でしたが
今は、副業やフリーランスといった働き方を選ぶ人や
仕事よりもプライベートや趣味を優先する人がいます。
また、結婚や子育てに対する価値観も変わってきています。
このように価値観の多様化により、選択肢が増えるのはいいことですが
逆を言えば、1つの正解と言える生き方が存在しないので
「何を選べばいいのか」が迷いやすくなっています。
著者は、正解がわからない時代だからこそ
「自分が何を大事にしたいのかを知り、自分軸で生きていくことが大事になる」と述べています。
実際に著者も新人の頃から
「やるべきことを終えたら定時で帰る」というスタンスを貫きました。
それは会社に残って働き続けることよりも
家族と過ごしたり、旅行を楽しんだり、好きな車を買ったりなど
プライベートを充実させることの方が
仕事よりも優先順位が高かったからです。
本書では、SONYの経営危機を立て直した著者によって
働くことを人生の全てにせず、自分らしい生き方を実現するための方法が解説されています。
『仕事を人生の目的にするな』のまとめ
常に自分の優先順位を自問自答する
限られた時間の中で後悔しない人生を送るには
自分の優先順位に従って生きることが大事です。
ちなみに著者は「優先順位を立てること」が
人生において1番大事なことだと述べています。
優先順位をつけて行動していかなければ
あっという間に時間が過ぎてしまいます。
そこで、自分軸で生きていくためには
自分の優先順位を自問自答することからはじめます。
もし自分の優先順位の1位が推し活なら
仕事よりも推し活を優先するべきですし
推し活がしやすい仕事や働き方を検討するべきです。
優先順位をつけることは、当たり前のことように聞こえますが
この当たり前のことができていない人が意外と多く
大体の人は、優先順にがあってもフワッとしていることが多いです。
さほど優先順位が高くないのに、仕事ばかりをしているのであれば
自分の時間の使い方を見直さないと
歳をとったときに後悔してしまう可能性が非常に高いです。
ちなみに、この優先順位はよく変化していきます。
例えば、入社したときは仕事の優先順位が高くても
3年後には趣味の方が優先順位が高くなりますし
結婚したり、子供が生まれたことで
家族と一緒に過ごすことの方が優先順位が高くなります。
だからこそ、常に「今の自分の優先順位がどうなっているか」を自問自答して
優先順位の高いものから時間を使うように心がけることが大事です。
仕事を最優先する必要はない
優先順位の1位に仕事を持ってくる人もいるかもしれませんが
著者によると、それはやめておいた方がいいといいます。
なぜなら、あくまでも仕事は自分の人生を形成する要素の1つでしかないからです。
例えるなら、仕事はあくまでも1色であり
その1色だけで人生を描こうとするよりかは
家族や趣味、友達、恋愛、遊びなど
いろんな色を足していった方が面白みがあるということです。
また仕事が全てになってしまうと
会社やポジションにしがみつきたくなったり
定年退職した途端に、仕事以外に何もやることがなく
自分の人生を見失いかねないです。
また、やりたいこともできずに毎日仕事ばかりやっている人もいますが
こういう人は忙し過ぎて視野が狭くなっているか
優先順位をつけられていないか、働くために生きているかのどれかです。
あくまでも私たちが働くのは、自分の人生を充実させるためであって
亡くなるときに、会社であと2時間働きたいという人はいません。
また著者は、あくまで会社は時間を捧げる雇用契約の取引相手と考えています。
なので、割り切って給料分くらいは稼ぐつもりで一生懸命働き
会社に貢献したら、さっさと退社して自分の好きなことに時間を使った方がいいです。
優先順位が分からなければ、失われた状態を想像する
自分の優先順位が分からない人もいます。
そこで優先順位が分からなくなったら
今時間を使っている仕事やゲーム、筋トレ、サウナ、趣味、
家族との時間、健康、推し活などが失われた状態を想像します。
ここで「すごく困る」「すごく悲しい」と感じたものが優先順位が高く
「別に気にならない」と思うなら、自分にとってそれほど大事ではないということになります。
例えば、趣味や家族の時間が無くなるのは悲しいが
サウナやゲームの時間が無くなっても困らないのであれば
趣味や家族の時間を優先して時間を使った方がいいということです。
そして優先順位をつければ、行動に移すことが大事で
1日1日の積み重ねが将来の自分をつくっていきます。
優先順位をつけず周りに流されるのが1番良くない
優先順位を決めずに流されるまま生きて
気づいたら50歳、60歳、そして定年を迎えて
「自分の人生は何だったのだろう?」と思うのは嫌なことです。
なので先輩や上司から「仕事を最優先にするべきだ」と言われたり
親から「結婚するべきだ」と言われたりしても
最終的には自分で考えて決め、自分で責任を取る生き方のほうが後悔が少なくなります。
さらに周りに流されて選択すると
上手くいかなかったときに誰かの責任にしたくなりますが
自分で決めて失敗すると自分の責任でしかないので
ものすごく痛みを伴い、勉強にもなります。
社会人になっての勉強は、専門性を磨くこと
とは言え、仕事の優先順位が低くても、お金のために働かないといけないことも多いので
上手く仕事と向き合っていく方法についても解説されています。
まずは、専門性を磨くことです。
学生の頃は周りと同じことを学び、同じテストで競っていましたが
社会人になれば、他の人ができないような専門性を高めて
自分にしかできない仕事を増やした方が、給料も高くなりますし
社内からも必要とされているので、仕事が楽しくなりやすいです。
著者は、会社とはあくまで時間を捧げる雇用契約という考え方なので
取引相手である会社からすれば、替えの効かない人材は貴重ですし
辞められると困るので、待遇も良くなりがちです。
実際に著者がSONYに入社した頃
数あるポジションの中で「海外法務」だけガラ空きでした。
この部署は、企業が海外でビジネスを行う際に発生する
様々な契約などを取り扱う仕事をしています。
もちろん全て英語ですし、契約書を隅々まで読まなければ不利な契約もあります。
そこで著者は海外法務という専門知識を深めることで
いつしか社内で「海外法務のことなら平井さんに聞けば大丈夫」と頼られるようになり
仕事に対するモチベーションがますます高くなりました。
このように専門性を磨いて「あの人と言えばコレ」と言われる存在になると
会社の待遇も良くなりますし、仕事も楽しくなりやすいです。
いつでも転職できる状態にしておく
いつでも転職できる状態であれば
今の会社がダメでも気持ちに余裕が生まれますし
いざという時に絶望せずに済むようになります。
逆に「ここしか居場所がない」といった会社に依存している状態だと
会社の言いなりになってしまいますし、嫌なことも断れなくなってしまいます。
そうならないためにも、専門性を高めて
自分をいつでも転職できる状態にしておくことが重要です。
ただ、会社はお金と時間をかけて自分を採用し育ててくれるので
できるだけその音に応えるために「しばらくはここで頑張ろう」という意識が大事です。
なので、転職という切り札を持てるようにしつつ
今の場所でベストを尽くすことが重要ということです。
コントロールできないものは気にしない
著者がいつも健全なメンタルを維持するうえで大事にしているのが
「自分でコントロールできないものを軽くみる」ということです。
自分でコントロールできないものとは
結果や過去、天気、身長、老化、病気、ニュース、他人などです。
これらのことについてどれだけ悩んでも、自分ではどうしようもないことばかりです。
なので、その代わりに自分でコントロールできるような
自分の行動、自分の取り組み方、自分の考え方や決断などに集中した方がいいです。
実際に著者はトラブルが起こった時も騒がずに
「自分でコントロールできるのか?」「できるなら対策を、できないなら別のプランを」と
即座に試行できる人ほど、成果を出せるといっています。
最後に
ここまで本書について紹介してきました。
仕事が全てではなく、自分で優先順位をつけて
それに沿って生きることの重要性が分かりました!
本書が気になる方は
是非本書を手に取ってみてください!
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