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岩井勇気さん著書 「僕の人生には事件が起きない」を読んで

エッセイ

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は岩井勇気さんの「僕の人生には事件が起きない」について紹介します。

本書の印象に残った部分や感想を記載していきます。

 

本書について

本書はお笑い芸人であるハライチの岩井勇気さんの初エッセイ集になります。

「読書にはあまり興味がない」とラジオで仰っていましたが、

リズミカルであり、無駄な表現や言い回しがなくて

読みやすいと感じました!

 

書かれている内容としては、身内雑記のようなもので

お笑い論や仕事の話はほとんどなく

仕事の合間や休日などのオフシーンでの出来事が綴られています。

 

岩井さん周辺の出来事で、

岩井さん自身の目線で書かれています。

 

事件はなくても癖はあり

流れる時間はゆるやかでも、とてもスパイシーな1冊です。

 

本書をオススメしたい人

・ハライチがお好きな方

・芸人エッセイが好きな方

・クスッと笑えるお話が好きな方

 

何気ない日常の出来事と岩井さん目線での感想・妄想が入り混じっており、

独特な視点と感性に思わず共感してしまいます。

 

「僕の人生には事件が起きない」のまとめ

本当に事件は起きてない

本作については一部抜粋ですが、下記のような内容について記載されています。

・都心のメゾネットタイプの部屋で墓地を眺めながら暮らす

・庭の管理でヤバイことになる

・組み立て式の家具が完成できない

・歯医者の予約を忘れまくる

・段ボールをカッターで一心不乱に切る

・困った後輩に呆然とする

 

一見すると、普通に暮らしているだけのはずなのに、

それらがなんだかヤバくなってしまうところが、ものすごく面白いです!

 

岩井さんの芸風ならではの視点

一時期「ゴットタン」をはじめとする番組で

相方の澤部さんに比べて「腐り芸人」と言おうスタンスで

テレビに出ている印象がありました。

 

その芸風から「物事をはっきりとおっしゃる方だなー」と感じていましたが

本書でもその「岩井節」が炸裂しています!

大体自分の仕事や私生活が上手くいっている人間が同窓会を開催したがる。

仕事や私生活が上手くいっていない人間が同窓会を主催しているのを僕は見たことがない。

(中略)

本当に仕事と私生活に満足している人間は同窓会など開かないということだ。

端から見て私生活と仕事が上手くいっていても、

どこか楽しくないとか、満足していないとか、もっと人に認められたい人間が、

学生時代の楽しさのピークを更新できていないからか、

同級生より上に立ったことを確認したいという理由で同窓会を開くのだ。

なので、楽しさのピークを更新していて、今を楽しんでいる人間は同窓会など求めていない。

第14回「同窓会」より抜粋

「まさにそうだな!」と思いました笑

ここまで潔く正論を仰っていると、読んでいて本当にスッキリします。

 

奇行っぷりもいい

「岩井節」は腐り芸人としてはっきり物申すことだけでなく

シュールかつ奇行っぷりなあたりも読んでいて感じることができます。

その日は仕事が夕方からあったが、

その前にホームセンターで買い物をしようと早めに家を出た。

歩いて駅に向かい、駅のホームに着き、電車を待った。

そして電車を待っている最中、僕はバッグからおもむろに水筒を取り出し、

あんかけラーメンの汁を飲んだのだ。

外で飲むあんかけラーメンの汁はまた格別に美味い。

駅のホームという公共の場であんかけラーメンの汁を飲むという、

僕だけが感じている非日常が、

また1つのスパイスになり美味しさを増幅させている気がした。

第1回「あんかけラーメンの汁」より抜粋

 

自分の水筒にあんかけチャーハンの汁を入れて

駅のホームであんかけチャーハンの汁を飲むという行為は、奇行っぷりが半端ないです。

 

しかもこの奇行っぷりに対しての純情な

感想であるギャップもたまらないなーと感じました。

 

好き嫌いや感性などをはっきりと仰る上、

それはご本人なりの美学や哲学をしっかりと感じられます。

 

日常のふとした瞬間を

不思議な角度で切り取り、

何を好んで、何を嫌うのか?というところがはっきりしています。

 

軽妙洒脱でありながら、はっきりと仰るところが気持ちがいいです。

 

最後に

ここまで「僕の人生には事件が起きない」を紹介しましたが

改めて本書は読んでいて心地が良く、面白いと感じました!

 

お笑いに興味がない人が読んでも、この本は十分に楽しいです。

もし気になられた方は、是非手に取ってみてください。

 

 

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