こんにちは!しょーてぃーです!
今回は、本屋大賞2022に
ノミネートされた10作品全て読んだ私が
個人的な好みを基準に
受賞作品とランキングを勝手に予想します!
2022年4月6日に発表がありますが
その直前に予想を出していきます!!
『本屋大賞2022の予想』について
本屋大賞とは
書店員の投票だけで選ばれる賞であり
新刊書の書店で働く書店員の
投票で決定するものです。
過去1年間
(2022の場合は2020年12月1日〜
2021年11月30日の間に刊行された書籍)で
書店員さん自身が自分で読んで
「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と
思われた本を選んで投票します。
本屋大賞2022 ノミネート作品一覧
ノミネートされた作品一覧はこちらです。(作品名50音順)
- 「赤と青とエスキース」青山美智子/PHP研究所
- 「硝子の塔の殺人」知念実希人/実業之日本社
- 「黒牢城」米澤穂信/KADOKAWA
- 「残月記」小田雅久仁/双葉社
- 「スモールワールズ」一穂ミチ/講談社
- 「正欲」朝井リョウ/新潮社
- 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬/早川書房
- 「星を掬う」町田そのこ/中央公論新社
- 「夜が明ける」西加奈子/新潮社
- 「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成/KADOKAWA
ランキング予想!
早速ですが、個人的な好みで
ランキングを予想していきます!
各作品に順位・概要
順位の理由・該当作品についての記事を記載しています。
10位「残月記」小田雅久仁
概要
近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。
「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。足を踏み入れたら最後、イメージの渦に吞み込まれ、もう現実には戻れない――。
最も新刊が待たれた作家、飛躍の一作!
引用元:残月記
理由
月にまつわる3つの物語で構成されていて
独創的で面白いです。
ただ、作風的にどうしても
好みが分かれることと
ディストピアが強い作品であることから
この順位にしました。
記事
9位「硝子の塔の殺人」知念実希人
概要
雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!
引用元:硝子の塔の殺人
理由
ミステリー好きには
トリック・作品知識・構成など
たまらない部分が多い作品です。
その反面、ミステリー好きではない人には
「そこまで刺さらないかも・・・」と思ったので
この順位にしました。
記事
8位「黒牢城」米澤穂信
概要
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。
事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。
引用元:黒牢城
理由
歴史小説とミステリー小説のコラボのような
新しいジャンルで面白かったです。
ただ、既に直木賞を受賞した以外にも
数々の賞にノミネートされているので
「改めて本屋大賞で押されるかな?」と思ったので
この順位しました。
記事
7位「スモールワールズ」一穂ミチ
概要
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。
「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。
初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。
向き合うことができなかった父と子。
大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
引用元:;スモールワールズ
理由
短編集で非常に読みやすいのに
それぞれの話の世界観が違うことが
個人的に好みでした。
ただ「黒牢城」同様
直木賞受賞の候補作以外にも
複数の賞にノミネートされています。
ただ「黒牢城」より好みだったので
順位を1つ上にしています。
記事
6位「星を掬う」町田そのこ
概要
辛かった哀しかった寂しかった。
痛みを理由にするのって、楽だった。
でも……。
千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。
他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の母娘の関係を築けなかった四人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎え――。
町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。
引用元:星を掬う
理由
「親子関係」「虐待」など
社会問題に対してメッセージ性の強い作品であり
考えさせられる&感動作でした。
昨年の「52ヘルツのクジラたち」で
本屋大賞を受賞したので
「今年の受賞は難しいかな?」と思い
この順位にしました。
記事
5位「六人の嘘つきな大学生」浅倉秋成
概要
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、
ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、
波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、
ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、
六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという
告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
引用元:六人の嘘つきな大学生
理由
ミステリー好きとしては、たまらない作品でした!
構成・ページ数・読みやすさなどをはじめ
就活への皮肉への共感や
伏線回収の見事さには脱帽でした!
個人的な好みと
他の作品との兼ね合いから
この順位にしました。
記事
4位「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
概要
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、
突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが
惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、
セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、
イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに
訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となる
スターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、
彼女が目にした“真の敵”とは?
引用元:同志少女よ、敵を撃て
理由
著者の逢坂冬馬さんですが
デビュー作でこのクオリティは
「凄すぎる!!」と思いました。
第2次世界大戦中の
ソ連の女性狙撃手についての物語ですが
その当時を知らない日本人男性が描いていると思うと
あまりのリアリティに凄さしかないです。
タイトルの「敵」について
考えさせられる作品ですし
投票時期にウクライナ問題と被っているので
「かなり上位に来るのではないかな?」と考えて
この順位にしました。
記事
3位「赤と青とエスキース」青山美智子
概要
メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、
その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至!
仕掛けに満ちた傑作連作短篇。
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
●二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
●三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
●四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。
●エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
引用元:赤と青とエスキース
理由
2021年の本屋大賞で
『お探し物は図書室まで』が2位と実績もあり
本作もかなりクオリティが高いです。
短編集で、非常に読みやすいのですが
読了後に明かされる仕掛けには
驚きしかなかったです!
普段読書をしない人でも
非常に手に取りやすい作品であることも
含めてこの順位にしました!
記事
2位「正欲」朝井リョウ
概要
生き延びるために、手を組みませんか。いびつで孤独な魂が、奇跡のように巡り遭う――。
あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か?
絶望から始まる痛快。あなたの想像力の外側を行く、作家生活10周年記念、気迫の書下ろし長篇小説。
引用元:正欲
理由
個人的に朝井リョウさんが
大好きなので上位になってしまいました!
しかし、客観的に見ても
明らかに今までの作品よりもずば抜けて面白く
社会へのメスを投げています。
「多様性」という違和感について
ものすごく考えさせられる作品で
非常に面白いのでこの順位にしました。
記事
大賞「夜が明ける」西加奈子
概要
直木賞作家が5年間苦しみ抜いて到達した祈り。再生と救済の長篇小説。
思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。
まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。
どれだけ傷ついても、夜が深くても、必ず明日はやってくる。
引用元:夜が明ける
理由
僕の中での2022年本屋大賞は
文句なしで「夜が明ける」です!!
圧巻でした!!
直木賞作家である西加奈子さんが
5年もかけて書き上げた超大作であること。
今の日本の貧困や虐待・過重労働などの
社会問題を詰め込んで
世の中に強烈なメッセージを投げていること。
この日本の現状を多くの人に知ってもらう
きっかけになる作品だからこそ
本屋大賞を受賞してほしい
そんな思いから、1位にさせていただきました!
記事
最後に
ここまで、2022年本屋大賞の受賞作と順位を
個人的な好みと見解で予想してきました!
あくまでも個人的なものですが
皆さんの予想も気になるところです!
この記事を読んでくださっている方の
何かしらの参考になれば
とても嬉しく思います!
コメント