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【『失敗の科学』の要約について】 失敗から学習し、失敗を繰り返さない方法

ビジネス

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、マシュー・サイドさんの

『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』 について

紹介をしていきます!

 

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『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

「失敗をしないための本」です。

 

失敗をしないために

根性や気合いで克服するのではなく

統計と科学的な根拠を用いて

失敗を未然に防ぐための方法について

詳しく解説された1冊になります。

 

本書をオススメしたい人

・失敗を繰り返してしまう人

・失敗をしたくない人

・失敗の原因を知りたい人

 

本書はタイトル通り

「失敗の科学」ということもあり

失敗の原因が

複数の科学的根拠から解説されています。

 

グローバル企業や医療業界

プロスポーツ界など

失敗が許されない業界や仕事での

失敗事例と対策について記されています。

 

『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』の要約

あえて集中しない

失敗をなくす方法として

あえて集中しないことです。

 

集中しないとミスしてしまうと

私も思っていました。

 

ですが、集中し過ぎることで

ミスを繰り返したり、致命的なミスをしてしまいます。

 

集中はいい意味でも悪い意味でも

時間があっという間に経ちます。

 

上手くいっている時に集中していれば

時間を忘れて没頭するという

いい状態になります。

 

しかし、ミスした時に集中していると

視野が狭くなっていて

他のミスに気づかないことがあります。

 

例えば、アメリカで起きた飛行機の

墜落事故について

本書でも取り上げられています。

 

その飛行機のパイロットは

飛行経験25年の機長と

飛行経験13年の副操縦士の2人でした。

 

万全な状態でしたが

着陸時に車輪を出そうとレバーを引くと

「ドン」という謎の音がしました。

 

ベテラン機長は

「レバーを引いたけど、車輪が出ていないかも」と思い

胴体着陸を恐れて

車輪が出ていることを確認して着陸するために

着陸態勢からもう1度飛行態勢にします。

 

しかしこの時、悪い集中モードに入っていました。

なんと、車輪の確認に全集中していたことから

燃料が無くなることに気付けなかったのです。

 

結局、燃料が無くなり

飛行機は墜落してしまいます。

 

ですが、この飛行機内の録音データを聞くと

副操縦士をはじめとするスタッフは

何度も「燃料が尽きる」ことを機長に報告していました。

 

しかし機長は、車輪のことに集中していて

燃料のことになんの反応もありませんでした。

 

そして、機長自身

燃料が急に切れたと述べていましたが

実際は燃料の消費スピードは一般的でした。

 

このように集中し過ぎて、周りの意見が耳に入らず

時間感覚が狂ってしまいます。

 

このことから

切羽詰まる状況ほど集中せずに

周りの人の方が冷静な場合が多いということです。

 

挑戦する前に大失敗を仮定する

ゲイリー・クラインさんという方が

提唱した失敗を無くす方法があります。

 

それは、実際に挑戦する前に

この挑戦が大失敗したと仮定して

事前に原因を考えてみることです。

 

あるラーメン屋さんが

ヘルシーなラーメンを作って売るとします。

 

しかし、いきなりメニュー化してしまうと

失敗した時のリスクがすごいです。

 

通常は、期間限定などで

リスクを最小限にして試します。

 

ですが、大失敗を仮定することは

さらにリスクを減らします。

 

お客様へ提供する前に

「このヘルシーラーメンが失敗した理由は?」と仮定して

失敗した原因を関係者同士で、洗い出しを行います。

 

・うちのラーメンを食べる人は健康志向ではなかった

・仕入れ値が高い など

事前に原因を話し合うことで

遠慮なく弱点を指摘し合えます。

 

そして、失敗しそうな点を事前に洗い出すため

前もって対策が打ちやすく

失敗すらしていない段階なので

「誰が責任をとる?」といった話にもなりません。

 

また、期間限定とは違って

お金がかからないので、リスクが最小限です。

 

実際上記の手法は

外資系企業ではかなり使われている手法です。

 

自分を信じない

失敗を分析するときは

自分を含む人間は信じない方がいいです。

 

前提として、失敗をなくすには

失敗した時の正確な記録から

本当の原因を追求することです。

 

そのため、記録は正確であることが

何より重要ですが

人間が取る記録は、信頼できません。

 

なぜなら、私たちは

自分が犯した失敗を誤魔化したくなるからです。

 

誰しも失敗したという記録を

無意識のうちに自分の都合のいい記憶にして

記録を書き換えてしまうのです。

 

正確な記録をおさめる為に

飛行機内にはブラックボックスといって

操縦室内の会話や、飛行状態を記録するための

絶対に壊れない装置があります。

 

航空業界では、ブラックボックスの設置が義務で

そのおかげで、現在は事故率が0.00004%という

ほとんど事故しない確率になりました。

 

反対に医療業界では

このようなブラックボックスはなく

手術などの記録は全て人間が取っていました。

 

基本的に治療結果などは

医者本人の事後報告のみです。

 

医療ミスが起きたとしても

ミスを隠すことができ

真相は誰にもわからないのです。

 

そのため、医療での事故率は改善されず

2005年のイギリスの監査局の調査だと

医療ミスで死んだ人は

イギリス国内で年間34,000人でした。

 

このように人間の記録は

物凄く曖昧なものです。

 

ミスをなくすには、人間独自の記録ではなく

自動で記録される仕組みが必要なのです。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

本書では、ここまでに挙げたもの以外にも

失敗事例や失敗を無くす方法が

多数解説されています。

 

科学的な根拠から

失敗について多数解説された書籍は

個人的に初めてでしたので

非常に斬新でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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