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『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』要約まとめ|30代で差がつく8つの視点【有川真由美】

ビジネス

『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』は、有川真由美さんが文章を、ただっちさんがまんがを担当したPHP研究所の一冊です。2022年1月28日に発売されていて、ページ数は160ページ。まんが+短い解説という形式で、30歳前後で「伸びる人」と「止まる人」の違いを、全部で48のテーマにわたって紹介しています。

著者の有川真由美さんは鹿児島県姶良市の出身で、台湾の大学院を修了したのち、化粧品会社の事務、塾講師、衣料品店の店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌の編集者など、かなり多くの職を経験してきた方だそうです。そうした経歴を生かして、働く女性へのアドバイザー的な立場で本や雑誌を書き続けていて、『一緒にいると楽しい人、疲れる人』などのベストセラーもあります。

まんがを担当しているただっちさんも経歴が個性的で、人見知りで昼夜逆転気味の生活をしていたところから一念発起して、東京大学大学院を受験。専門知識がほぼない状態から効率重視の勉強法で挑み、3カ月ほどの準備期間で合格したという方だそうです。まんがパートには、そういう「遠回りに見えて実は力になった経験」の視点も重なっている気がします。

こんな人におすすめ

  • 30歳前後で、この先の働き方や生き方に迷いを感じている人
  • なんとなく毎日をこなしているだけで、成長している実感が薄い人
  • 周りと比べて焦りや不安を感じやすい人
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要約まとめ|30代で差がつく8つの視点

本書の目次は「目の前の波に、とりあえず乗ってみる」「行きたい場所を探すより、求めてくれる場所を探す」といった項目から始まり、全部で48のテーマが並んでいます。すべてを紹介するとキリがないので、ここでは特に印象に残った8つを、少し掘り下げてお伝えします。

1. 求められる波に乗ってみる

目次の中には「行きたい場所を探すより、求めてくれる場所を探す」という項目があります。自分の「本当にやりたいこと」を探すのに時間をかけすぎるより、今、周りから声をかけられている場所に飛び込んでみる方が、結果的に道が開けやすい、という考え方です。

やりたいことがはっきりしないまま焦っている人ほど、「求められている場所」の方にヒントがある、という視点は新鮮でした。理想を先に決めるのではなく、今ある依頼や声かけを起点に動いていく、という順番の話なのだと思います。

2. 動いている人にチャンスは来る

本書では、チャンスというのはじっと待っている人ではなく、日頃から動いている人のところに巡ってくる、という話が出てきます。「やりたい」「欲しい」という気持ちを自分の中だけにしまっておかず、周りに伝えておくことも大事だとされています。

気持ちを言葉にして伝えておくと、それに関連する情報や人が、思いがけないタイミングで集まってくることがある、という説明です。チャンスが来るのを待つより先に、まず動いてみる、伝えてみる、というシンプルな話だからこそ、実践しやすい視点だと感じました。

3. 貯金よりも「稼ぎ力」を大きくする

お金を貯めることよりも先に、自分が稼ぐ力そのものを育てていく方が長い目で見て強い、という視点です。あわせて、自分の仕事における「価値」は、自分ではなく他人や社会が決めるものだという説明もされています。

節約や貯蓄を否定しているわけではなく、あくまで順番の話として紹介されています。自分の市場価値を客観的に把握しておくことが、結果的に稼ぐ力を伸ばすことにつながる、という流れで語られていました。

4. 自分らしい付加価値で勝負する

目次には「『簡単なこと』より『難しいこと』を選ぶ」「いまのうちに、『安定』より『変化』を選ぶ」といった項目も並んでいます。ラクな方を選び続けたツケは、後になって回ってくる、という厳しめの視点も紹介されているようです。

他人と同じ土俵で競うのではなく、自分にしか出せない付加価値を見つけて、そこで勝負する。得意なことがまだ分からないと感じている人ほど、一度立ち止まって考えたくなる項目だと思います。

5. 「自分ワールド」を突き進む

周りの評価や一般的な幸せの基準に合わせすぎず、自分の軸を大事にして進んでいくという考え方です。人と比べることをやめると、そのぶん迷いや不安も減っていく、という説明がされています。

「人は人、自分は自分」と境界線を意識することの大切さにも触れられていて、これは仕事だけでなく、人間関係全般にも通じる話だと感じました。比較をやめることが、遠回りに見えて一番の近道なのかもしれません。

6. 失敗は乗り越えれば力になる

本書では、乗り越えようと努力しているうちに、自然と力がついてくるという考え方が紹介されています。うまくいかない時期ほど、実は一番成長しているタイミングなのだ、という捉え方です。

目の前の現実を否定せず、まずは受け入れてみることの大切さにも触れられていて、何度も間違えながら遠回りしていくことが、結果的に成長につながっていく、という描かれ方をしています。

7. 察知力と共感力を磨く

30歳から伸びる人は「察知力」を磨いている人たちだ、という視点も紹介されています。察知力は年齢とともに衰えるものではなく、経験や情報を積めば積むほど研ぎ澄まされていく力だとされています。

あわせて「共感力」、つまり相手の気持ちに寄り添う力も、仕事でもプライベートでも大きなカギになると説明されています。共感力は女性の方が高いと言われがちですが、性別に関係なく身につけたい力として紹介されていました。

8. 「あたりまえ」ができる人ほど信頼される

特別なことをするより先に、当たり前のことを当たり前にやり続けられる人こそ、安心感を与え、信頼を積み重ねていく、という話です。地味だけれど、一番効いてくる部分なのかもしれません。

「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を一つの時期に集中させるのではなく、ほどほどに並行してやっていくことが、長く走り続けるための持久力になる、という視点も紹介されています。あたりまえの積み重ねと、無理のないバランス。この2つがセットで語られているのが印象的でした。

感想・まとめ

全体を通して感じたのは、30代というのは「頑張り方そのものを見直す時期」なんだな、ということでした。20代の頑張り方をそのまま続けていても、どこかで頭打ちになる。そういう構造が、いろいろな角度から語られている本だと思います。

特に「動いている人にチャンスは来る」という部分は、耳が痛いところがありました。完璧に準備してから動こうとして、結局一歩を踏み出せない、というのはよくある話だと思います。

本書内の記述の範囲では、伸びる人と止まる人の差は、才能や運というよりも「日々のちょっとした選び方の積み重ね」として描かれています。だからこそ、今からでも変えられる部分がある、という前向きな読み方ができる一冊だと感じました。

30代に入って、なんとなく足踏みしている感覚がある人には、ヒントになる部分が見つかるかもしれません。1日1テーマずつ読めるくらいの分量なので、気になったところから拾い読みしてみるのも良さそうです。

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