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『先祖探偵』のあらすじと感想について

小説

こんにちは!しょーてぃーです!

今回は、新川帆立さんの

『先祖探偵』について

紹介をしていきます!

 

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『先祖探偵』について 

本書の概要

本書はひとことで言うと

戸籍をもとに依頼者の先祖を辿る

探偵についての物語です。

 

本書をオススメしたい人

・ミステリーが好きな人

・探偵小説が好きな人

・新川帆立さんが好きな人

 

元彼の遺言状」や「競争の番人」など

ヒット作を生み出す新川帆立さんの作品です。

 

そんな本作では、主人公の風子が

先祖をたどる探偵事務所を立ち上げ

自分の母親を探しながら

探偵業をする物語です。

 

『先祖探偵』のあらすじ

あらすじの概要

ひとりでも寂しくない。 私はもっと、強くなれる――。

「あなたのご先祖様を調査いたします」 風子は、母と生き別れてから20年以上、 野良猫のように暮らしてきた。

東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所を ひらいている。

「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりか もしれないので、調べて」など 様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。

宮崎、岩手、沖縄…… 調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、 マイペースで仕事をしている風子。 いつか、自らの母を探したいと思いながら――

引用元:先祖探偵

 

物語は全5話構成となっていて

各語で、いろんな依頼者が

自分の先祖を辿って欲しいと依頼します。

 

その中で少しづつ風子の母親のことが

明らかになっていきます。

 

そして、風子の母親だけでなく

風子の生まれや父親のこと

なぜ母親まで明らかになります。

 

そしてそれぞれの物語では

戸籍をめぐる事件や過去の事件など

様々な事件が明かされていき

1話間完結のわかりやすい探偵小説になっています。

 

第一話:幽霊戸籍と町おこし

ある日風子のもとに

ひいじいさんを探して欲しいという

依頼が舞い込みます。

 

依頼者は甲斐裕翔で

裕翔曰く、裕翔のもとに

宮崎県の市の職員が訪ねてきます。

 

その職員は裕翔のひいじいさんが

来月で111歳になるため

町おこしとして、ひいおじいさんを

表彰させて欲しいと言いました。

 

ですが、裕翔は

ひいじいさんに会ったことがなく

そのため、風子にひいじいさんを

探して欲しいと依頼しました。

 

風子はひいじいさんを探すために

宮崎まで行きます。

 

調査をするにつれて

次々と明らかになる過去と

市の職員の恐ろしい計画が

明らかになります。

 

第二話:棄児戸籍と夏休みの宿題

13歳の瑠衣と母親が風子のもとに

「瑠衣の父方の祖先を探ってほしい」という

依頼がやってきます。

 

夏休みの宿題で

周りの友達に自分の祖先を

自慢したいという瑠衣でしたが

父方の先祖とは・・・?

 

そして瑠衣が依頼した

本当の目的とは・・・?

 

第三話:焼失戸籍とご先祖様の霊

風子の探偵事務所の下にある

喫茶店「マールボロ」の

元女主人である戸田昌子から

甥っ子の先祖を調べてほしいと依頼が来ました。

 

甥っ子はある日

何かの霊に取り憑かれた様子で

学校にも行けない様子でした。

 

そして、先祖に起きた

悲しい事件が発覚します・・・

 

第四話:無戸籍と厄介な依頼者

とある依頼が終わったあと

通りすがりの男に

「自分の先祖を辿ってほしい」

と声をかけられます。

 

その男は無戸籍であり

学校にも行けておらず

日雇いの仕事をしています。

 

母親を辿り

複雑な家庭環境であることと

恐ろしい事件が企てられていました・・・

 

第五話:棄民戸籍とバナナの揚げ物

風子が小さいときに育った

邑楽郡にいる男から

自分を探しているということを聞き

邑楽郡に向かいます。

 

「母親が見つかるのではないか?」と

緊張とかすかな期待を秘めて

向かいますが、人違いでした。

 

しかしその後、父親らしき人に

恨みを持っている男二人組に襲われ

怪我をしてしまいます。

 

母親はどんな人か?

父親はどんな人か?

そしてなぜ母は自分を捨てたのか?

これらの謎が明かされた時

悲しい事実が明らかになります。

 

『先祖探偵』の感想

作品テーマが斬新!

戸籍がテーマである本書は

戸籍や先祖たちの記録を辿っていき

過去の真実や現在の事件を明らかにする

稀に見る作風だと感じました!

 

戸籍とミステリーを

掛け合わせた物語で

ここまで戸籍について

考えたこともなかったことから

読みながら新しい発見が多かったです!

 

また、参考文献がとても多く

そのことから戸籍に関する情報量が

とても多く面白かったです!

 

また、風子自身が母親に捨てられ

戸籍がないことから

自分のルーツを探し続ける姿は

非常に応援したくなります。

 

そんな彼女の過去の真実を知り

親心の辛さと子供心の辛さを感じます。

 

必ず誰しもが

先祖とのつながりがあり

その先祖も色々なことがあって

自分にバトンを繋いでくれたんだなと

感じさせてくれる作品でした。

 

最後に

ここまで本書について紹介してきました。

 

戸籍とミステリーの掛け合わせに

面白さを感じる一方で

戸籍の重要を感じる作品でした!

 

本書が気になる方は

是非手に取ってみてください!

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